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国税庁の酒税データから石川県の日本酒を分析してみた

みなさん、こんにちは。
「日本酒×ハッカソン」の開発期間を楽しんでいますか。

今回は、国税庁のHPで公表されている酒税データを分析して、
石川県の日本酒の特徴を探ってみたいと思います。



分析レポートはこちら

実際に分析した結果はレポートとして公開していますので、
興味のある方は、バーッと見てみてください。

分析結果の考察:

レポートの分析結果から、一部のグラフやランキングを切り出して、
どんなことが見えてきそうか、ダイジェストをお届けします。

ハッカソンでの分析方法や可視化方法、ターゲットの設定などに役立てていただけたらと思います!

サマリー

石川の本質は「大産地」ではなく、清酒へ深く特化した中規模集積です。 全酒類製成量は4,531kLで全国40位ですが、清酒は3,823kLで公表44県中17位。清酒に絞ると23順位上がり、県内製成の84.4%を占める比率は公表値2位です。

人口規模を除いても、清酒需要の厚みは残ります。 1人あたり清酒販売量は5.02Lで全国4位。全国平均3.08Lの1.63倍で、総販売量だけでは見えにくい清酒への需要偏重が確認できます。

面積で補正しても酒蔵集積は明瞭ですが、場あたり規模は中位です。 1,000km²あたり清酒免許場は9.56場で全国9位、清酒製成密度は913.2kLで公表44県中12位。一方、1場あたり製成量95.6kLは全国21位です。

北陸では石川が量のハブですが、3県は構造が異なります。 石川は北陸3県の清酒製成量40.5%と販売量42.4%を占めます。富山は1場あたり製成量、福井は清酒特化度と製成÷販売で石川を上回り、単純な優劣ではなく産地構造の違いが表れます。

石川県民は1人あたりの日本酒消費量が全国上位で、
県内生産量のうち日本酒が占める割合は全国2位ということで、
身近に日本酒がある県なんですよね。

ただ、全国レベルで単純な生産量を見てみると、
兵庫や京都、新潟の足元にも及ばない。。


清酒特化度は全国2位、絶対量も中央値を上回る

石川の84.4%は、単に全酒類製成量が小さいためだけの高比率ではありません。 清酒製成量3,823kLは全国中央値2,937kLを上回り、清酒製成比率上位10県の中でも「高特化・中位以上の規模」に位置します。福井のような高特化小規模、新潟・秋田のような高特化大規模の中間にある産地です。

特化度と規模を同時に見ると、石川の比較相手が変わる

清酒比率だけなら福井・高知、量だけなら兵庫・新潟が目立ちますが、石川は両軸の中間にいます。 比較対象は論点ごとに異なり、特化度では福井、産地規模では山形・高知、蔵の生産性では富山が石川に近い、または対照的な位置にあります。

総販売量は人口に沿う――まず規模効果を分ける

都道府県の人口と酒類販売数量の相関係数はr=0.97で、絶対量ランキングだけでは大都市圏が上位になりやすい構造です。 石川は人口109.8万人で全国33位、全酒類販売量75,020kLで全国31位。両者は近い位置にあり、総販売量の小ささの多くは人口規模で説明されます。

そりゃまあ、人口が多ければ、消費量も多いですよね。
ここで、人口当たりで割ってみます。

1人あたりに直すと、石川の清酒需要は全国4位

石川の1人あたり清酒販売量は5.02Lで、全国平均3.08L、都道府県中央値3.16Lをともに上回ります。 清酒販売量5,507kLという絶対量だけでなく、人口補正後も需要の濃さが残るため、石川の清酒販売比率7.3%は人口規模だけの結果ではありません。なお、販売数量には観光客・業務需要も含まれ、県民だけの飲酒量を示すものではありません。

新潟、秋田、長野、石川、山形と続きます。
なんだか、米どころのにおいがしてきましたね。

また、清酒製造免許場の件数も、面積あたりで割ってみましょう。

面積で補正すると、石川は「酒蔵が近接する産地」

1,000km²あたりの清酒製造免許場は9.56場で全国9位、清酒製成量は913.2kLで公表44県中12位です。 免許場密度は全国平均の2.15倍、製成密度は1.11倍で、蔵の密集度ほど製成量は突出していません。10万人あたり免許場も3.64場・全国9位で、全国平均1.36場の2.69倍です。人口補正でも集積が確認できます。ただし総面積には山林なども含むため、稼働効率や可住地密度ではなく、産地集積の一側面として解釈します。

北陸3県では石川が量のハブ、富山と福井は別の強みを持つ

石川は北陸3県の清酒製成量40.5%、販売量42.4%、免許場数40.0%を占めます。 ただし1場あたり製成量は富山124.9kL、石川95.6kL、福井73.9kL。清酒製成÷販売は福井88.5%、石川69.4%、富山65.4%です。石川は最大市場と最大産地の接点、富山は高い場あたり規模、福井は強い特化と市場バランスという違いがあります。

まとめ

日本酒の生産量こそ多くない石川県ですが、
実は、面積当たりの酒蔵の数や、人口当たりのニーズは全国トップレベルなんです。

つまり、地元民は身近に日本酒がある。
しかし、それも若者へのリーチ減少や、観光客には知られていないなど、
課題もある。

公的な統計情報も加味しながら、ハッカソンの開発、
みなさん頑張ってください!

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