自動詞と他動詞と境界線の動詞
動詞について考える 自動詞と他動詞の力学
こんにちは、フロッパー監督です⛹️
今回は、自動詞と他動詞について考えてみます。 教科書では「直後に名詞を置くかどうか」で分類されます。自動詞は不可、他動詞は可、というあれです。
自動詞か他動詞か、辞書を見ずとも直感で判定できる方法はないか。そう考えて模索を始めました。
しかし結論からいうと、この自・他動詞の見分けはメチャクチャ難題です。 まず日本語で考えるのが難しい。英語のSVOという形に縛られない日本語では、割と拡大解釈ができてしまいます。何より、単語自体が例外のオンパレードです。「これはいけるか?」と感じた仮説も、すぐに例外にぶつかります。さらに、日本語にきちんと直せない英単語も存在します。
それでも、自分なりに考えをまとめてみました。
まずは自動詞の単語: come(来る)、die(死ぬ)、live(生きる)、stay(留まる)、sit(座る)、work(働く)、exist(存在する)、go(行く)、happen(起こる)、arrive(到着する)、sleep(眠る)、stand(立つ)
次に他動詞の単語: have(持つ)、make(作る)、know(知る)、tell(教える/告げる)、show(見せる)、get(手に入れる)、see(見る)、change(変える)、eat(食べる)、break(壊す)、find(見つける)
基本の教え 「〜を」と入るかどうか。 他動詞は目的語を取るので「〜を」という言葉が入ります。「〜を食べる」「〜を持つ」など。一方、自動詞は必要としません。「走る」「眠る」など。
例外 ①「地面を走る」など、日本語で通じてしまう「〜を」がある(I run on the ground) ②自動詞であり、他動詞でもある動詞がある(I changed. / I changed my mind.) ③lookが単体だと自動詞という事実(I look at it. 前置詞を置くことで他動詞のように機能する)
解決策としては、熟語として覚えるのが確実ですが、私は「なぜそうなのか」を理解してから暗記したいのです。頑張って見分け方を模索してみましょう。
1. 受動態にしてみる 他動詞は「する側」「される側」が存在します。自動詞を受動態にすると文が機能しません。 I ate it.(私はそれを食べた)→ It is eaten by me.(それは私に食べられた) I run.(私は走る)→ It is run by me.(それは私に走られた?) 自動詞は自己完結するので受動態にするとおかしくなります。これで基本の自動詞は判別できます。しかし、openのように両方の性質を持つ動詞は判別できません。
2. 目的語を取り付けてみる 命令形で動詞の直後に「it」を置く実験です。 Open it! / Eat it! / Want it! どれも自然ですが、Run it! だと何かわかりません。※〜を経営という意味だと通じますが ここで自動詞判定ができます。 それでも戸惑うのが「look」「listen」です。 Look it! / Listen it! 日本人の感覚ではOKですが、英語の決まりでは誤用です。正しくは Look at it! / Listen to it! と前置詞が必須になります。
実はかなり特殊な単語たち look(見る ※対象には at が必要)、listen(聞く ※対象には to が必要)、talk(話す ※相手には to / with が必要)、laugh(笑う ※対象には at が必要)、speak(話す ※言語以外には to / with が必要)、wait(待つ ※対象には for が必要) これらは直接目的語を取れない動詞です。日本語では「〜を」とつけても通じてしまうため、ミスマッチが起きやすいのです。
3. オリジナル分類をしてみる:本質的な原点を考える 自動詞は、「自身の状態の変化」と考えてみます。 変化の原点は、be動詞の「be(ただ、ある)」です。私は「自動詞はbeから変化した動詞ではないか?」と考えました。 I am running.(走っているという状態) I run.(走るという存在・性質) 「私は走る存在である」で完結しており、場所などは後付けの条件です。
次に他動詞。こちらは「エネルギーの向き」で4つの項目に分類しました。
取り込む(自分の中へ): 物理的制御:Have 精神的制御:Know
変化させる(対象の外へ): 物理的変容:Make 精神的変容:Tell / Show
これに加え、境界ゾーンを設定しました。 「動く/動かす」「止まる/止める」のように、自動詞と他動詞の両方の性質を持った単語たちが属する場所です。前置詞がないと壁を越えられない自動詞との対比として作りました。
この考え方の目的は、新しい動詞に出会ったとき、「前置詞が必要か」で迷わないためのOSを自分の中に作ることです。納得してから学習する方が、効率も定着率も上がるはず。
ここまで、お読みいただきありがとうございます。引き続き動詞の力学について考えていきます。
