【読書感想】エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人事件』を紹介する【青空文庫】
序文
こんばんは。葉月めまいです。
本日は、エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人事件』を紹介していこうと思います!
探偵小説というジャンルの原型と言われるだけあって、不可解な謎が浪漫を感じさせる作品です。
あらすじ
密室状況の部屋で母娘を襲った残虐な怪事件。絞殺された娘の死体は暖炉の煙突に突っ込まれており、母親は全身を骨折した上に首を切断されている死体となって中庭で発見された。
しかも、現場から響く言い争う声を聴いた証言者たちは、それぞれが異なる言語だったと主張するのだった……。
本作品の魅力
原初の名探偵
なんと言っても第一に、探偵役のオーギュスト・デュパンが魅力的です。
推理小説における「名探偵」のイメージを形成した最初のキャラクターですから、後世の名探偵たちに受け継がれていった「いかにも名探偵らしい」特徴が随所に見られ、マニア心をくすぐります。
何の言語?
密室の謎に対する回答は、正直なところ手掛かりが不足しており、面白みに欠ける感が否めません(最古の「密室殺人」であることを踏まえると、仕方のないことではありますが)。
とはいえもう一つの謎、「現場で言い争う声」に関しては、その真相も含めて非常によく出来ています。
ある者はスペイン語、ある者はイタリア語、ある者はフランス語、ある者はドイツ語、ある者は英語、ある者はロシア語を聴いたとそれぞれ矛盾する証言の謎は、他にあまり類を見ない不可解さとなっています。
意外かつ妥当な犯人像
最終的に明かされる真犯人の正体は、意外でありながらも、整合性の取れた納得感のあるものとなっています。
あまりにも荒々しく乱された現場の状況や、盗まれずに放置されていた金品など、犯行動機の不透明さが鍵となる真相は実に鮮やか。
複数の謎が一つの解に収束していく感覚は、紛れもなく探偵小説の先祖に相応しい読後感と言えるでしょう。
結び
さて、いかがでしたか?
本日ご紹介したエドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人事件』は、
こちらの|青空《あおぞら》文庫で読めますので、ぜひ皆さんも読んでみてください。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
(文中、敬称は略しております)
