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心がふわっと軽くなる「お守り短歌」の作り方

こんにちは! 心が軽くなる「言葉のお守り」を日々お届けしているつくだです。今日はひとつ皆さんにお知らせがあります。

実は、先日書いた『短歌にハマって救われたうつ病編集者の告白』が、先週の「沼落ちnote」で特にスキを集めた記事に選ばれました!

投稿から、正味一日足らずの時間でコングラボードを獲得できたことに驚いています。これも、9500字以上の記事にもかかわらず、読んでくださりスキまでくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございます!

今回は、私がやっている編集のテクニックを活かした「短歌」の作り方について、お話します。短歌というと構えてしまう人が多いですが、実は31文字に心のなかの風景やあなたが感動した出来事を収めればそれでOK。ですから難しい言葉や古語を使って読む必要はありません。

さっそく、短歌の楽しみに触れていきましょう。

まずは、お題をひとつ決めましょう。そのために、いまあなたの心を占めている感情や記憶に目を向けて、思い浮かんだものからノートなどに書き出してください。

そのなかで、あなたが短歌として詠んでみたい言葉を一つ選んでください。たとえば、「チューリップ」「卒業式」「桜」「春休み」「旅行」「入社式」などと自分の記憶の井戸から気になった言葉を拾い上げていきます。今回は「桜」をお題としてみますね。

そして今度は「桜」で連想ゲームをしてみましょう。「桜餅」「花見」「桜前線」「遠足」「葉桜」……。なぜ、もう一度連想ゲームをするかといえば、短歌の構造に由来しています。

短歌は31位文字で構成されている文芸ですが、その構造をみていくと「575」の上の句、そして「77」の下の句に分かれます。そして、その句ごとに風景の描写や心理描写をして、一つの物語を作っていくのです。

たとえばTikTokでは数秒の動画がたくさん流れていますよね。あの動画もよく再生されるものは、一つの物語性があります。形にしておきたい記憶や風景を5秒の動画にするとしたら、どんな言葉を上の句や下の句に入れたらいいか、自由な発想で頭に思い描いていくのです。

ちなみに短歌初心者が、いちばん取り組みやすい構成が先に述べた「上の句が風景で、下の句が心理描写」です。しかしこれは絶対的なルールではなく、31文字すべてを使って記憶に残った風景を描くのもありです。

ではどうやって自分なりの短歌を生み出していくか。そこで必要になってくるのが、さきほど連想ゲームで出した言葉の数々です。

ここで上の句か下の句に、自分が気になった言葉を入れてみます。ただし、入れるには57577の音数通りに入れるというのが、短歌の基本的なルールです。たとえばさきほど私は「桜」という言葉を挙げました。

桜だけでは「さ・く・ら」と3音なので、例えば「桜咲き」といった具合に5音になる言葉の組み合わせを考えます。あるいは「桜かな」と下の句に入れることも考えられます。

はじめの言葉が決まれば、今度は次に繋がる言葉を考えます。さきほど私は「桜」という言葉に続いて「遠足」という言葉を選びました。ここで「桜」と「遠足」の間にはどんな関係性があるかを探していきます。

関係性というと難しそうに思えますが、要は「桜」と「遠足」が合わさったとき、どんな景色が広がっていくかを想像力の羽を伸ばしてイメージしていくのです。

すると、桜と遠足をつなぐ言葉が心の底から湧き上がってくるはずです。それらを31文字の物語としていきます。ちなみに私は、こんなうたを詠みました。

桜咲き遠足にいく子供たち花びら追いかけ時間を忘れ

このうたを詠んだとき、遠足ということはまだ幼い子供たちが集まって遠足に行っているんだなと考えました。そんな子供たちの近くで桜の花が舞っている。おそらく子供たちは、その花びらを捕まえようとしたはずです。

そんなイメージを頭に浮かべたとき、ああ、微笑ましいなと思ったんですね、それで結末は「時間を忘れて遊んでいる」としたのです。

駆け足でしたが、私のうたの作り方を自分のための復習をかねてお話ししてみました。ちなみに「桜咲き」と冒頭に置いたのは、5文字で完結する言葉をとりあえず入れてみようとしたまでで、いわば「仮置き」でした。とくに桜が咲くことにこだわっていた訳ではありません。

「桜から」でも「桜には」でも、そこから物語が生まれるなら、それでいいと思います。このときたいせつなのは、常識にはまらないこと。自分で詠んでいてなんですが、「桜咲き」はちょっと当たり前ですよね。

短歌の面白さは、当たり前だけれど当たり前でないことを描くことにあると私は思っています。みなさんにもぜひ、この面白さを味わっていただきたいと思います。そしてあなたのこころを落ち着かせる「お守り短歌」としても役立つことでしょう。

このように、短歌は、言葉の組み合わせによって、無限の可能性が生まれる
自由な表現の芸術なのです。

さて、歌歴半年の若輩者ながら、自分なりのうたの詠み方をお話してみました。実は、この創作過程は、30年以上も前から私には慣れ親しんだ方法なのです。それが編集です。

編集は、編んで集めるというその名のごとく、情報を集め、整理し、並び替え、情報と情報の間にある行間を読んで新しい価値を見つけるという創作手法です。

これまでの方法を振り返ってみましょう。

まず私たちは、自分にとって気になることをノートに書き出しましたよね。そしてそのなかから二つの言葉を選び、行間にある関係性に注目しながら物語を作っていきました。

私から見れば、短歌とはまさに言葉の編集から生み出される芸術なのです。そして編集を遊ぶことによって、短歌はより輝き人の心に響くものになる。

私はこのnoteで「編集を、遊ぼう!」という言葉をキーワードにしていますが、それは「編集を、遊ぶ」ことこそが、すべてのクリエイティブに繋がっているからです。

編集の大家に松岡正剛さんという方がいらっしゃいます。松岡さんは「編集的世界観」という考えを唱えられています、すなわちすべてのものは編集されており、編集的世界観からみれば、人生も仕事もそして世界でさえも再編集されているそうです。

この考え方は、生きづらい世界で暮らす私たちにとって福音とならないでしょうか。編集的視点で見ればいいことも悪いことも、その事柄に対する固定観念が生み出したと言えます。つまりはすべて自分ごとなのです。

編集を遊んで、人生を再編集していけば、人生は何度でも変わります。
事実、うつ病で12年もの間、苦しみ続けてきた私ですが、短歌に出会って歌を詠む中で、私の人生も再編集され「すべての人生は糧となる」という考えを持つに至りました。

人生は何度でも新しく始めることができるし、どんな状況にいる人であれその人なりの幸せを身につけることができる。私はこのnoteでもそう語ってきましたが、その大元にはこの編集的世界観があるのです。

このnoteでは、今を苦しく生きる方々に向け、編集という力について語っていきたいと考えています。それは自分を変え、人生を変え、そして社会をも変えていくだろうと思っています。

最近、私がよく聞いている曲にSUPER BEAVERの「小さな革命」という曲があります。ヴォーカルの渋谷龍太さんは「(あなたは)どうありたい?」と歌で私たちに問いかけます。

私も同じことをあなたに問いかけたいと思います。
あなたはどうありたいですか?
そして人生をどう変えていきたいですか?

小さな革命は、そこから始まっていきます。
編集というツールを使って、夢見た現実を形にしていきませんか。自分なんてという固定観念は編集を遊ぶことによって外れていきます。

これからの時代は個が輝く時代です。大きな光、小さな光、様々な多様な光が世界を埋め尽くすとき、どんなことが私たちを待ち受けているでしょうか。私はそれが楽しみでなりません。

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