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辻村深月の「かがみの孤城」を読んだ感想

伏線回収が心地よい小説だった。学校に行けない子どもたちの気持ちが丁寧に描写されていて、私も学校に行くとお腹が痛くなる当時の様子を思い出した。
時空を超えて子どもたちが助け合うことに世代間で分断が起きている現在に分かり合えるのではないかと希望を持たせてもらった。
登場人物の成長後の姿があの人物だったと思うと気持ちが良い。
昭和、平成、令和と時代が移り変わり、文化は変わっていくけど、不登校やいじめなどの問題は普遍的で子どもたちの気持ちは時代が変わってもあまり変わらないのではないかと思う。
ゲームでどの時代なのか判断できるが、親子にわたってゲームがある世代は昭和、平成、令和の平和で物が豊かになった子どもたちの世代で、その生きている様子が生き生きと描かれている。
ファンタジー作品なので、現役の不登校児たちがどんな感想を持つのか興味がある。
かがみの世界での冒険に現代の子どもたちは救われるのだろうかと思う。
かつての子どもだった私は学校とは楽しい場でもあったが、苦しいこともあり、闘いの場であったことを思い出した。
学校だけが子どもたちのすべてだったので、子どもたちに学校以外の場があってもいいように思う。
いじめの描写が過激ではないが、追い詰められるには十分な要素で描写しており、リアルに感じた。
どうしたって分かり合えない人間がいることも確かで、そのことから逃げずに立ち向かう選択をしたこころはどういう大人になっていくのか余韻を持たせるラストだった。
子どもの心に寄り添うことができた喜多嶋先生がアキだったのは納得できた。昭和世代が大人になり、平成世代のケアをして、また平成世代が令和世代へとつないで行く。私もそういう大人になりたいと思うし、現代を生きる子どもたちに優しさを伝えていきたいと思う。
他の作品の引用で申し訳ないが、文字は奇跡だと思う。文字を読むことで、時空を超え、あらゆる世代が結びつけられるのを可能とする。
文字の力によって、昭和、平成、令和の物語が結びつけられ、世代を超えて分かり合える。大人になっても、子どもでいても、文字を読むことで冒険できる。
救いになるような物語を読めて幸せな気持ちになった。
過去、現在、未来も不登校である子どもたちの存在はいるだろう。そんな存在がいるからこそ、大人は優しさを伝えていかなければならない。
最後に素敵な物語をありがとうと言いたい。

↓こちらでも記事を書いています。興味のある方は読んでみてください。

↓絵本を書きました。ぜひ、お読みください。



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