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【優待クロス4年8回実証】第一興商(7458)でビッグエコー優待¥40,000を取り続けた話

これまで優待クロス記事シリーズで、家電・通信・食事・旅と、様々なテーマの優待を取り上げてきました。

今回は、「カラオケ&外食」というエンタメ系優待の代表格、株式会社第一興商(証券コード:7458)を取り上げます。「ビッグエコー」を運営するカラオケチェーン最大手で、業務用カラオケ「DAM」シリーズでも知られる企業です。

私はこの銘柄で4年間・8回のクロス取引を継続実施しつつ、100株(分割後200株)を長期保有しています。実取引データと、2023年の株式分割を経た企業の歩みについて解説します。

1. 第一興商という企業:「DAMの会社」のもう一つの顔

第一興商の名前を聞いてピンとこなくても、「DAM(ダム)」「ビッグエコー」と聞けば、多くの方が「あの会社か!」と気づくはずです。

第一興商の3つの事業セグメント

  • 業務用カラオケ事業:通信カラオケ「DAM」シリーズの開発・販売(売上の最大セグメント)

  • カラオケ・飲食事業:「ビッグエコー」「カラオケマック」、外食ブランド「楽蔵」「ウメ子の家」「銀座コージーコーナー」「じぶんどき」「びすとろ家」など

  • 音楽ソフト事業:演歌・歌謡曲を中心とした音楽レーベル

特にDAMシリーズはカラオケ業界で圧倒的なシェアを持ち、最高機種「LIVE DAM Ai」は1台300万円超の高額機器ですが、全国のカラオケ店、ホテル、飲食店に納入されています。

このように、第一興商は「カラオケ機器メーカー」「カラオケ店運営」「外食店運営」の3つの顔を持つユニークな企業です。

2. 第一興商の優待制度:500円券の使い勝手の良さ

第一興商の株主優待は、シンプルかつ実用的な優待券です。

100株保有時(分割前)・200株保有時(分割後)

  • 株主優待券(500円券×10枚=¥5,000相当):年2回(3月末・9月末)受領

  • 年間合計¥10,000相当

1,000株保有時(分割前)・2,000株保有時(分割後)

  • 25枚×500円=¥12,500相当を年2回(年間¥25,000相当)

使える店舗・サービス

  • ビッグエコー / カラオケマック:全国の店舗で利用可能

  • 楽蔵 / ウメ子の家 / じぶんどき / びすとろ家:第一興商グループの飲食店

  • 銀座コージーコーナー:洋菓子店(一部店舗)

  • うたゆの宿:温泉宿

  • 音楽CDとの交換:自社レーベルのアルバムと引き換え可能

優待券の特徴:

  • 1枚500円分として利用可能

  • 一度の会計で複数枚使える(お釣りは出ない

  • 有効期限は半年間

  • ビッグエコーのクラブダムメンバーズカード会員割引と併用可能

継続保有要件はなし——つまり、純粋なクロス取引でも優待が確実に取得できるのが、この銘柄の大きな魅力です。

3. 私の戦略:100株長期保有 × 年2回の追加クロス

私の第一興商への取り組みは、100株(分割後200株)を長期保有しつつ、毎年3月末と9月末の両方で追加クロスを行うスタイルです。

なぜ「両方の権利月でクロス」するのか?

近鉄GHDが「9月末のみクロス」だったのと対照的に、第一興商では両方でクロスしています。理由は2つ:

  1. 継続保有要件がないため、毎回確実に優待が取れる

  2. 配当が両期とも同程度(中間14円+期末14円程度)で、両方の権利落ちに同等のヘッジ価値がある

つまり、「コスト構造がシンプルで、年2回確実に優待をもらえる」ことが、私が両方クロスしている合理的な理由です。

4. 8回のクロス取引データ(2021年9月〜2025年9月)

私が実施した8回のクロス取引のデータです。

権利確定クロス株数建値取引総額備考
2021年9月末100株¥3,900¥390,026開始時
2022年3月末100株¥3,250¥325,022
2023年3月末100株¥4,210¥421,0281:2分割直前
2023年9月末200株¥2,780¥556,038分割後初の取引
2024年3月末200株¥1,914¥382,826
2024年9月末200株¥1,720¥344,023株価安値圏
2025年3月末200株¥1,701.5¥340,323
2025年9月末200株¥1,692¥338,423最新クロス

実績

注目すべき点:

① 2023年4月の1:2株式分割を経験 2023年3月クロス時の¥4,210が、分割後に¥2,105相当に。その後のクロス株数は100株→200株に増加し、優待区分が変わらないように調整しています。

② 株価の長期下落トレンド 分割考慮後の実質単価は、2021年¥1,950(¥3,900÷2)から2025年¥1,692と、約13%下落。コロナ禍からの回復が遅れ、外食・カラオケ業界全体の停滞を反映しています。

③ クロス回数の安定性 4年間にわたって毎期確実にクロスを実施。「機械的に続ける」優待クロスの王道スタイルです。

5. キャッシュフロー詳細:再現される「ほぼゼロ」

8回分のキャッシュフローを見てみましょう。

権利期現物配当(受取)信用支払
21年9月期 中間¥4,463-¥5,600
22年3月期 期末¥4,543-¥5,700
23年3月期 期末¥4,543-¥5,700
23年9月期 中間¥4,463-¥5,600
24年3月期 期末¥4,622-¥5,800
24年9月期 中間¥4,463-¥5,600
25年3月期 期末¥4,622-¥5,800
25年9月期 中間¥4,463-¥5,600
合計¥36,182-¥45,400

ここでも、シリーズで何度も登場した「税還付で配当差額がほぼ相殺」構造が完璧に再現されています。

¥36,182 - ¥45,400 + ¥9,223(税還付推定)= +¥5

8回もクロスを繰り返してきて、4年間のキャッシュ収支が¥5。これ以上ないほどの完全相殺です。

真のトータル収支

項目金額現物配当(4年合計)+¥36,182信用支払(4年合計)-¥45,400税還付(推定)+¥9,223キャッシュ収支+¥5優待8回獲得(¥5,000 × 8回)+¥40,000実質トータル収支+¥40,005

つまり、4年間でほぼコストゼロで¥40,000相当のカラオケ&外食優待を獲得。ヤマダHDの+¥40,000、ノジマの+¥30,002と並ぶ、シリーズトップクラスの実績です。

推移

6. 第一興商優待を「使い切る」コツ

私が取得した80枚(500円券×10枚×8回)の優待券は、すべて使い切りました。具体的な活用シーンを共有します。

【日常】ビッグエコーでの普段使い カラオケに月1〜2回行く人なら、年¥10,000分(20枚)の優待券はほぼ普段使いで消費できます。土日3時間で約¥3,000かかるので、優待券6枚でほぼタダ。

【会食】楽蔵・ウメ子の家での飲み会 楽蔵・ウメ子の家・じぶんどきといった居酒屋系で使えるので、会社の飲み会や友人との会食で活用。1回の飲み会で5,000円分(10枚)を一気に使い切ることも可能。

【スイーツ】銀座コージーコーナーでお土産 休日のスイーツ購入で、ケーキやプリンなどを優待券で。1枚500円が小さい買い物にも使いやすいのがメリット。

【特殊】未使用券のCD交換 近くに店舗がない方向けに、未使用の優待券1冊(¥5,000分)と自社レーベルのアルバムCD1枚を交換できます。演歌・歌謡曲が中心ですが、ファンには嬉しい選択肢。

【併用】イオンカードでさらに10%引き 優待利用時にイオンカードを提示すると、追加で10%割引が受けられる(時間帯等は要確認)。優待+カード割引の合わせ技で、実質還元率はさらに上がります。

7. 注意点:第一興商優待クロスの落とし穴

完璧に見える第一興商優待ですが、注意点もあります。

① 株価の長期下落トレンド コロナ禍以降、第一興商の株価は明確な下落トレンドにあります。長期保有分は含み損を抱えている可能性が高い。「優待は確実に取れるが、株価の値上がりは期待しない」という割り切りが必要。

② 業界の構造的課題 日本のカラオケ市場は長期的に縮小傾向。少子高齢化、若者のカラオケ離れ、コロナ禍の影響などが重なり、ビッグエコーの店舗数も減少傾向。事業環境は厳しい

③ 飲食店も閉店が相次ぐ 楽蔵やじぶんどきなど、店舗数が減少している飲食ブランドが目立ちます。「近所のお店が閉店して、優待券が使いづらくなった」というケースもあります。

④ お釣りが出ない 500円券なので、500円未満の買い物では損になります。まとまった金額の利用が必須。

⑤ 有効期限が半年と短め 半年以内に使い切らないと失効。計画的な利用が必要です。

8. 第一興商を「長期で持つ」意味

正直なところ、第一興商は株価成長を期待する銘柄ではありません

私の100株(分割後200株)長期保有部分も、含み損を抱えています。それでも私が保有を続ける理由は3つ:

① 確実な優待リターン 年間¥10,000相当の優待を、ほぼコストゼロで取得できる。3.0%以上の優待利回りは他の銘柄と比較しても優秀です。

② DAMという独自の事業基盤 業務用カラオケ「DAM」シリーズは、カラオケ業界での圧倒的シェアを維持。たとえカラオケ市場が縮小しても、シェア1位の企業の経営は安定しやすい。

③ 配当も継続的 配当は1株28円程度を維持。配当利回り3%以上を確保できる水準で、優待と合わせた総合利回りは6%超になります。

9. シリーズ内での位置づけ:「外食×エンタメ」優待の代表格

ここで、これまでの外食系優待銘柄との比較表を作ってみます。

銘柄戦略実質収支優待内容2702 マクドナルドセミクロス+¥105,000食事券(バリュー)3197 すかいらーくセミクロス+¥100,139食事券(ファミレス)7458 第一興商セミクロス+¥40,005カラオケ&居酒屋

3社とも「食事+娯楽」という点では共通していますが、性格は明確に違います:

  • マクドナルド:日常使い・家族向け

  • すかいらーく:外食ファミレス

  • 第一興商:娯楽&飲み会・大人向け

組み合わせて持つことで、「家族の食事から友人との飲み会まで、あらゆる外食シーンを優待でカバー」できる構成が完成します。

結びに:「機械的に続ける」優待クロスの教科書

第一興商は、「優待クロスの教科書」のような銘柄です。

  • 継続保有要件なし

  • 年2回の権利月で安定的に優待取得

  • 配当・信用支払の構造がシンプル

  • 税還付で完全相殺される理想的なキャッシュフロー

「クロス取引を始めたいけど、複雑なルールがある銘柄は怖い」——そんな方には、まず第一興商から始めてみることを強くおすすめします。

私はこれからも、機械的に年2回のクロスを続けながら、ビッグエコーでカラオケを楽しみ、楽蔵で友人と語らう生活を続けていく予定です。

「カラオケで歌い、居酒屋で乾杯し、そして優待で家計が浮く」——これが、第一興商株主の小さな幸せです。

📚 シリーズ記事のご紹介

このnoteは「実取引データで検証する優待・配当戦略」をテーマにしたシリーズです。

🎤 エンタメ×食事を楽しむ優待(本記事カテゴリ)

  • 7458 第一興商:本記事

  • 2702 日本マクドナルドHD:セミクロス戦略で食事券¥105,000相当を獲得

  • 3197 すかいらーくHD:コロナ無配からの復配ストーリー、食事券¥85,000相当を獲得

🛒 買い物で活用する優待(小売系)

  • 9831 ヤマダHD:4年間の優待クロスで家電割引券¥40,000を獲得

  • 7419 ノジマ:4.5年・6回クロスで家電割引¥30,000を獲得

  • 7532 パンパシフィック(ドン・キホーテ):8回連続クロスでmajicaポイント¥16,000を獲得

🚆 旅・移動を彩る優待

  • 9041 近鉄グループHD:招待乗車券で関西を旅する、実質+¥60,001

📱 通信費を浮かせる優待

  • 4755 楽天グループ:モバイル30GB/月を年36,000円分タダで使う

💰 高配当ETF・銘柄シリーズ

  • 2865 NASDAQ100カバードコールETF:累計¥367,647の分配金

  • 2868 S&P500カバードコールETF:累計¥179,555の分配金

  • 2866 米国優先証券ETF:累計¥85,076の分配金

  • 1489 日経平均高配当株50ETF:年4回分配で累計¥33,074

  • 8316 三井住友FG:6期連続増配の安定株主還元

※本記事は個人の運用実績・感想であり、特定銘柄の購入や取引手法を推奨するものではありません。優待制度は変更される可能性があります。信用取引はリスクを伴います。投資はご自身の判断と責任でお願いいたします。


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