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【5分で読める】「分かる」と「できる」を区別し、スキルアップする思考法

​こんにちは、そしてお疲れ様です。Nemo訪問看護師です。最初の【結論】と最後の【まとめ】だけでも閲覧もありがとうございます。
「分かる」と「できる」の間にある絶望的な壁について考え話していこうと思います

​【結論】

分かる」と「できる」は似て非なるものだ。その間には深くて大きな溝がある。100点の知識があっても、現場で使えなければ0点と同じ。目指すべきは知識の完璧さではなく、現場で常に「高得点」を叩き出せる出力の安定感である。

​日々の看護業務や資格試験、あるいは新人指導。「マニュアルは読んだのに動けない」「何度教えても同じミスをする」。そんな経験に頭を抱えていませんか?

​私たちはつい、「知っていればできるはずだ」と錯覚します。しかし、性悪説の視点に立てば、人間は「知っていても、やらないし、できない」生き物です。

​私が特定行為研修(在宅パッケージ)で最も痛感したのは、この「分かる」と「できる」の間に横たわる絶望的な距離でした。

机上の勉強で「分かった」気になっても、いざ患者さんの前に行くと頭が真っ白になる。それはなぜか。

​今日は、この「越えられない壁」の正体を5つの条件に分解し、皆さんが毎日使っている「スマートフォン」に例えて解説します。


1.​「分かる」から「できる」へ渡る5つの条件

​人が「分かる」から「できる」になるプロセスは、以下の5段階です。多くの人は1で満足してしまいますが、勝負は2以降です。

​① 分かる(認知・知識)

スマホで言えば「アプリがインストールされている」だけの状態。

ここが最大の勘違いポイントです。アプリを入れただけ(知識を得ただけ)で、スマホが何か仕事をしましたか? いいえ、まだ何もしていません。「分かる」とは、単にストレージ(容量)を埋めただけの静的な状態です。

​② やろうと思う(動機・意欲)

スマホで言えば「アイコンをタップする」こと。

ここからが「実行」です。しかし、人間は怠惰です。どんなに高尚なアプリが入っていても、面倒くさければタップしません。知識があっても動かないのは、この起動スイッチが入っていないからです。

​③ 実行する能力がある(スキル・スペック)

スマホで言えば「本体のスペック(CPU・メモリ)が足りている」こと。

「分かる(1)」と「できる(3)」の差がここにあります。最新の重いゲーム(高度な処置)のルールを知っていても、本体が古ければ(経験不足・技術不足)、処理落ちしてカクカクします。

​④ 発揮できるコンディションである(状態・環境)

スマホで言えば「充電があり、電波がつながっている」こと。

どれだけ知識があり、技術があっても、バッテリー残量1%(疲労困憊)ではカメラすら起動しません。現場で「できない」原因の多くは、能力不足ではなく、この「充電切れ」です。

​⑤ 繰り返し実行できる安定感がある(習慣・定着)

スマホで言えば「OSが安定しており、バグが出ない」こと。

まぐれで1回できただけでは「できる」とは言いません。いつ起動してもエラー落ちせず、常に「高得点」を出し続ける信頼性があって初めて「できる」と言えます。

​2.反証:100点の知識を目指してはいけないのか?

​ここで、真面目な方ほどこう思うでしょう。

命を預かる仕事なのだから、1の知識を100点満点にするべきではないか?

​一理ありますが、現場のリアルは違います。

「分かる」を100点にしようと必死になりすぎて、脳のメモリを使い果たし、「できる」が0点になる人があまりに多いのです。

​スマホに辞書データをパンパンに詰め込んで、容量不足で動かなくなるのと同じです。

プロフェッショナルが目指すのは、100点の知識自慢ではありません。必要な知識を厳選し、どんな状況でも確実に「80〜90点の高得点」のアウトプットを出し続けること。それが「できる」ということです。

​3.特定行為研修での「ヒヤリ」と伏線回収

​私が特定行為研修を受けていた時の実体験です。

​当時、私は「知識さえあればできる」と信じ込み、分厚い医学書の内容を必死に暗記しました(1分かる、の追求)。

しかし、ある日の演習でヒヤリとしました。

​脱水補正の輸液量を計算する場面。公式は完璧に「分かって」いました。

しかし、いざ医師の前で発表しようとした瞬間、言葉が出ず、簡単な計算ミスをしそうになったのです。

​原因は、緊張と寝不足による「スペック不足(3)と充電切れ(4)」でした。

「分かる」ことと、プレッシャーの中でそれを「できる」ことの間には、天と地ほどの差があったのです。頭の中の教科書(アプリ)は、バッテリー切れのスマホでは開けませんでした。

​「知識の量より、出力の安定感だ

「頭でっかち」を卒業し、自分のコンディションを整え、常に65%〜80%の力で淡々と業務を回す。その結果、ミスが減り、周囲からの「あの人に任せれば安心だ(=できる)」という評価に繋がりました。

​4.【まとめ】

​分かる(アプリ):単なるデータの保存。まだ何も始まっていない。

​やろうと思う(タップ):行動への第一歩。

​能力がある(スペック):「分かる」を「処理」する力。

​コンディション(充電):ここが崩れると全て無駄になる。

​安定感(OS):100点ではなく、高得点を出し続ける力。

​「分かっているのにできない」と自分を責めるのはやめましょう。それは能力の問題ではなく、「インストールしたアプリを起動する条件」が整っていないだけかもしれません。

「分かる」の壁を越え、「できる」側の住人になるために、まずは自分の充電確認から始めてみませんか。

​最後まで読んでいただき、ありがとうございます。「なるほど!」と思ったら、ぜひスキやフォローをしていただけると嬉しいです。

毎回のスキ、コメント、記事購入等いつもありがとうございます。大変感謝しております。励みになります。関連記事もありますので、参照していただければ幸いです。

5.​【Nemoの参考書籍】

Amazonから、「分かる」と「できる」の壁を越えるヒントになる2冊を紹介します。

​失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織(マシュー・サイド 著)

コメント:知識があっても失敗するのはなぜか? 航空業界や医療界の事例を元に、「精神論」ではなく「システム」で実践(できる)に変える方法が学べます。机上の空論で終わらせたくない看護師必読です。


​エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

(グレッグ・マキューン 著)

コメント:「全部わかろう」とするとパンクします。本当に重要なことだけに集中し、確実に「成果(できる)」に繋げるための思考法。知識のメタボリック解消に役立ちます。

6.メンバーシップのご案内

​「特定行為研修、実際どうなの?」「仕事と両立できる?」

そんなかつての私と同じ不安を持つ方へ向けて、メンバーシップを開設しました。

​記事では書ききれない実践知や、看護の解像度を高める思考法をここで共有しています。

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