心も体もととのう、はじめての朝坐禅
先日友人から急に「座禅しない?」と誘われて、座禅・朝粥・写経の体験に行ってきました。
平日の朝8:00から、非日常の朝活をしてきたのがほんとーーうによかったので、よかったポイント、自分に起きた変化を綴ってみます。
(ちなみに職場のカレンダーにも有休(座禅にいく)としっかり明記し、みんなから「えっ座禅行くんすか」と驚かれました。ですよね。)
今回行ったのはOtomaniのこちらの体験。
場所は浜松町駅から徒歩10分ほどの東京グランドホテル。
お寺かと思いきや、ホテルの和室をお借りした会場でした。
ゆったりとした服装でとのことだったので、ボトムだけ部屋着に着替えて、通された和室でゆったり開始を待ちました。
和室は綺麗なお庭が見えて、お香も焚かれていて、畳の香りも相まって落ち着く空間になっていました。

坐蒲(ざふ)と呼ばれるプフのような可愛い座布団に座っていると、禅僧がいらっしゃってゆるりと「今日は何が楽しみですか〜?」なんて声かけから始まっていきます。
ちなみにお1人で参加されている方が圧倒的多数なので、1人参加もしやすいです。
(ざふについては例を出そうと調べたらこんな可愛らしいものも発売されてました。座禅用グッズも出ているなんて知らなかった。)
まずは座禅タイム
座禅について一通り説明をしていただいて、座禅スタート。
私の想像とかなり異なっていたことが3つもありました。
・正座じゃなくていい
足痺れたら嫌だなあなんて思ってたら、まさかのあぐらでいいよとのこと。上記のざふを使うと座りやすくて、リラックスした姿勢になれます。
・無心にならなくていい
座禅のイメージって、瞑想に近くて煩悩を取り除いて無になりましょうだと思っていたんですね。でも実は違って。
思い浮かんだことを掴まえずにおく、無心になろうとかを考えてしまうことからの解放こそが大事とのことでした。
・ゆったりとしていい
禅僧さんが1番良い状態で座禅ができた時は「お風呂に浸かっているような感覚」だとおっしゃられてました。
まさか…!とは思っていましたが、数分間の座禅を終えた後の感覚は
「なんだかいろんな音や風や、空気の気配が感じられて、心地いいなあ」という当初想像していたものとはまるで違う感想でした。
次に朝粥タイム
さて、そんなこんなで座禅が終わると次は朝粥へ。お腹ペコペコな私は待ってました!という気持ち。
お食事をいただく前にまずは修行の際の食事における心構えをお話しいただきます。1つの食事、食材に対して、ここまで背景にある人や苦労に思いを馳せることに驚きでした。

朝食が配られてお作法を教わってお食事スタート。
基本的には自分と食事に向き合う時間なので、参加者は一言も発しません。

さて、ここで一口食べた朝粥の美味しさったら!
お米の甘みがふわあ〜っと口の中に広がり、食事の美味しさを身に染みて感じられます。
1つ1つのおばんざいをいただく際にも、その食べ物の食材の作り手、運んでくれる人、運んでくれる運送の車を作った人、配給してくれる人、本当にさまざまな人を思い浮かべながらお食事を進めます。
(生まれてこの方、からしがどうやってできたか考えたこともなかった私は、途中でこれは誰に感謝するんだ!?!?と混乱してました)
お食事に集中するとはどういったことかを身に染みて感じられました。
楽しみにしていた写経
朝粥を食べ終わると、写経タイムです。
写経の題材は、お食事の心構えとして教えていただいた「五観の偈」です。

特に何かを教わるということはなく、筆ペンを渡されひたすら写経していきます。(お手本の上に半紙を載せるスタイルなので、書に苦手意識を持ってる人でもとっつきやすいです)
一文字一文字とめ・はね・はらいに注意を払いながら、全体のバランスを俯瞰して書き進めていく時間は、なんだかゾーンに入ったような精神と時の部屋とはこんなところだろうかと思うような時間を過ごせて、満足のいく写経ができました。
さいごの感想&撮影タイム
一通りの体験が終わり、参加者の皆さんと一言ずつ感想を共有しました。
私は、いつもは過去に起きたことを憂えたり、未来の心配事をしたり、それでいてスマホでSNSを眺めて流れゆく情報などに溺れていたけれど
「今」に集中できて心地がよかった、
ということを禅僧さんにお話ししまして。
そこで禅僧さんがお話ししてくれたことがとても心に残っています。
禅では時間軸の考え方が違って、
過去→今→未来ではなく
今→今→今→今→今
と今の積み重ねで人生はできていると考えるんです
そうか、私は今、「今」を生きていない暮らしをしていて、
「今」を生きたいと、心のどこかで求めていたんだなと気がつきました。
最後には希望者に警策(きょうさく)※をしていただき、写真を撮影していただき終了でした。
※棒で方をバシっと叩くやつ
今→今→今…という積み重ねた暮らしをしたい
翌日に振り返ってみると、あの座禅の時間は温泉に浸かっているまではいかないけれど、なんだか気持ちの良い時間を過ごせて、自分で作り出してしまった心配事や不安から距離をとり、今に向かうための儀式のようなものなのかもなと思いました。
そこで朝起きた時にスマホを見たいのをグッと堪えてあぐらを組み、簡易な座禅をしてみたり、デジタルデトックスの時間を作るようになりました。
昔友人からいただいたお香を引っ張り出して、香りでのリラックスも同時に試してみたり。
まだ1回しか体験していない座禅ですが、「今」に集中することがこんなにも心地よく、普段の何気ない時間がより濃密なものになると知ってしまったので、これからも生活の中でミニマム坐禅を取り入れていこうという所存です。
そしてまた定期的に坐禅しにいきたい。
調べてみたら、東京・神奈川・京都でOtonamiの座禅体験がありましたので、気になる方は覗いてみてください。
