そのマークは助けを必要としているか
2026年、4月。
FRIDAYから、こんな記事が出た。
『ファッション感覚で「ヘルプマーク」を付ける若者たちの“驚きの理由”』
記事の内容は、若者がヘルプマークを「地雷系」や「量産型」と呼ばれるアクセサリー感覚で身につけているというものだ。
この背景には、SNSでファッションスタイルとセットで拡散されたことが一因になっているという。
「ヘルプマークを身に着けた方を見かけた場合は、電車・バス内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、思いやりのある行動を呼びかけられています。」
(障害者等の理解促進|厚生労働省より抜粋)
ヘルプマークとは本来、東京都が2012年に作成した、身体または精神に難病や障害を持つ人がつけるものだ。
たとえば義足の人や、発達障害などの本人さえ自覚が難しい精神障害を抱える人。
そういう人たちが身につけることで、たとえ外見からは判断できなくても、マークを見れば『助けが必要』であることがわかる。
さて、君が身につけている「そのマークは、助けを必要としているか?」
マークをつけた君が電車に乗り、偶然事故に遭ったとしよう。
避難誘導の際、ヘルプマークをつけている君に、善意の第三者が手を貸してくれるかもしれない。
君のマークが、助けを必要としているのなら、もちろん問題はない。
だがそうではない場合、君のヘルプマークが、本当に助けが必要な人に向けられるべき善意の手を、奪うのだ。
君が『ファッション感覚』でヘルプマークを身につけていると、本当に助けを求めている人が埋もれてしまう。
君は、それを理解しているだろうか?
君たちにヘルプマークの存在を教えた人たちは、その説明をしてくれただろうか?
もし、君が『ファッション感覚』でそのマークをつけているのなら、どうか外してほしい。
先ほど私が述べた〝もしも〟が起こった後では、どうすることもできないのだ。
君は、そのマークで誰かを傷つけて、平気でいられるか?
不可能だろう。
君の心と、君が傷つけるかもしれない、『助けが必要なヘルプマークをつけた人』を守るために、どうかマークを外すことを検討してほしい。
あとがき
今回この記事を書いたのは、私自身がヘルプマークを身につけているからです。
マークを身につけているのは、傍目からはわからない足の怪我が理由です。
実は、病院で足を診てもらっているとき、ある日は買い物中に、怪我をした足を蹴られたことがありました。
「傍目からはわからないよね……」
ということで、ヘルプマークをつけるようになりました。
また、1人での歩行が難しく、杖をついているので、駐車場では「ゆずりあい」に車を停めています。
車に乗っていると、睨まれることもあります。
痛む足を、蹴られることもあります。
今は、ヘルプマークをつけているのに、です。
わざとではなかったのかもしれない。
もしかしたら、ヘルプマークをおしゃれ感覚でつけていると、勘違いされたのかもしれない。
その人は、謝罪もせずさっさと立ち去ってしまったから。
だから私に、その人たちの真意はわからない。
今回、私は『ファッション感覚でヘルプマークをつける若者』に向けて、記事を書きました。
この記事を読んでくださっている、ヘルプマークをつけているあなた。
あなたのヘルプマークは、「助けが必要な」印ですか?
『ファッション感覚』でヘルプマークをつける若者が増えたことで、本当に必要な若者までも疑いの目で見られています。
ヘルプマークをつけていないあなた。
あなたは、ヘルプマークをつけた若者を見て、『どうせ嘘だろう』と決めつけてはいませんか?
ヘルプマークは、傍目からはわからない、病気や障害などのある人のために作られました。
私たち一人ひとりが、ヘルプマークについて考え、そして気をつける必要があります。
あや
参考文献
『ファッション感覚で「ヘルプマーク」を付ける若者たちの“驚きの理由”』
掲載媒体:FRIDAY(講談社) / 公開日:2026年4月26日
厚生労働省
東京都福祉局
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