後遺症を終わらせるまでの話 99 “感覚入力ですね”だけじゃなくて

今日、私は「脳梗塞自主トレ専門チャンネル」の理学療法士・鈴木さんの動画を見ました。

テーマは、
「神経可塑性の仕組みと論文 脳の回復と圧倒的感覚入力」。

2017年の中国の研究をもとに、MRI画像を使いながら説明していました。

脳は、損傷後でも新しい回路を作る能力がある。
これを「神経可塑性」と呼ぶそうです。

手足を動かすだけでなく、触覚などの感覚入力も大切。
脳は刺激に応じて、新しい経路を作ろうとする。

動画では、発症直後と4年後のMRI画像を比較しながら、
「長期戦には希望がある」
「圧倒的感覚入力と継続が大切」
と話していました。

それを見ながら、私は急性期病院で理学療法士さんに言われたことを思い出しました。

「膝に乗せたヒダちゃんを、手の甲や指の間、とにかく触ってさすり倒してくださいね」

その後、回復期病院の作業療法士さんにその話をすると、

「ああ、感覚入力ですね」

と、さらっと言われたことがあります。

でも私は、その時ちょっとガッカリした。

“感覚入力”という言葉だけじゃなく、

「それは脳に刺激を送って、新しい回路を作ろうとしているんですよ」

「続けることで、脳は変わろうとしてくれるんですよ」

そんなふうに、希望として説明してほしかったんです。

私は今でも、ベッドで横になる時、ヒダちゃんをお腹に乗せて、右手で包み、揺らしながら話しかけています。

自主トレもしています。

麻痺側に関わり続けること。
触れ続けること。
脳に「ここにいるよ」と信号を送り続けること。

今日も私は、ヒダちゃんが目覚めてくれることを願いながら、そっと触れています。

維持期は希望期。

リハビリは、ただ技術や専門用語を伝えるだけではなく、「続ける意味」を希望として届けることも大切なのだと思います。
脳には変わろうとする力があり、その可能性を信じながら触れ続けることが、今日の私のリハビリです。
維持期は、“もう遅い”ではなく、“まだ育てられる”時間なのかもしれません。

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