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普通のつけめんに「またおま系」という変な名前がついていた

2026年8月20日、池袋のラーメン店「狸穴」が閉店するという。つけめんがおいしくて、一時は行列の絶えない人気店だった。通りがかってふと見ると、斜向かいの「俺の空」もなくなっている。ほぐし豚の店だった。調べてみると、2024年7月15日に閉店していたらしい(高田馬場などに別店舗あり)。旧豊島区役所裏の人気ラーメン店が2軒も消えてしまう。

どちらも濃厚な豚骨魚介系スープに太麺という王道のつけめんを出していた。こういうつけめんを「またおま系」というらしい。「またオマエか」の略で、2000年代後半、同じような店が爆発的に増えたことから生まれた呼び名とのことだ。

しかし自分には「またオマエか」という感覚がピンとこない。つけめんといえば最初からこの味、このスタイルだったからだ。

ぐるぐるのナルトがのっているのが狸穴、ほぐし豚は俺の空。またおま系とひとくくりにされても、店ごとに味や特徴は違っていて、どちらもおいしかった。自分にとってはそれぞれが普通のつけめんだった。

普通のつけめん。そう思っていたものにも始まりがあり、自分は知らずその流行の中にいたようだ。

またおま系の雄・「六厘舎」は今も人気で、時間帯によっては行列もできる。玉ねぎ入れ放題の「やすべえ」は各地にチェーン店を増やしている。昨日行った高田馬場「ひまわり」も、濃厚な豚骨魚介スープに太麺、並・中・大が同一料金という、絵に描いたようなまたおま系だった。そして客入りはよかったし、普通にすごくおいしかった。

なくなる店がある一方で、定着する店、拡大していく店もある。濃厚豚骨魚介のつけめんは、一時の流行で終わることなく、定番のひとつになったのだろう。狸穴がなくなっても、よく似たつけめんはこれからもどこかで食べられるに違いない。

狸穴とまったく同じ味のつけめんが食べたいのではない。どの店に行こうかなとウキウキした、豊島区役所裏の風景が消えていくのがただ名残惜しい。


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