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名曲、For All We Knowについて語る。

 こんばんは。最近、50(ゴーマル)と職場で呼ばれている禅ヒッピーです。アラフィフではなく、ゴーマル。ついに半世紀を生きました(^^)
 
今日は届いたレコードのことじゃなくて、たまには自分が好きな曲について書いてみようと思います。

 とびっきり素敵なスタンダード曲、「For All We Know(Sam M. Lewis / J. Fred Coots、1934)」について。 

 まず、この曲を知り、好きになったきっかけはビリー・ホリデイの名盤、Lady in Satinでの絶唱に心打たれたからでした。

レコード、CD、SACD

 昔の評者のライナーノーツや紹介本を読むと晩年のビリー・ホリデイは酒で声が潰れ、薬によって精神は襤褸切れのように荒んでいた、とよく形容されます。
 が、私が今聴くに、このアルバムのビリーは確かに声はかすれているものの、歌うことが本当に楽しそうですし、ハツラツとして一曲一曲に魂が入ってます(断言できます!)。声域がどうとか、いちいちうっさいなぁ、歌は心で聴け、ですね(>ω<) 
 中でもこのFor〜の歌唱は素晴らしく、毎回固まった心がほどけるような温もりを感じることができます。僕は何か落ち込むことがあると、自分を慰め、落ち着けるためにこの曲が入ったA面を何回も聴いてきました。村上春樹じゃないけれど、この歌には癒しではなく、赦しがある、とでも言いましょうか。 
 また、歌詞を見てみると下記のように、ものすごく意味深な歌でもあり、そこも愛すべきポイント。

英語:

For all we know
We may never meet again
Before you go
Make this moment sweet again
We won’t say goodnight
until the last minute
I’ll hold out my hand
and my heart will be in it
For all we know
This may only be a dream
We come and go
like a ripple on a stream
So love me tonight
Tomorrow was made for some
Tomorrow may never come
For all we know

下記は私の勝手な超訳:

私たちはどこかでわかってる。

もう会えないかもしれないと。
だから、せめて別れの時までは、
この一時を愛しんで過ごしたいの。

おやすみ、なんて言葉は聴きたくもないわ。
差し伸べる手にあなたを強く求める心が絡みついてしまう。

私たちはどこかでわかってる。

これは儚い夢。
だから今夜はもっと強く愛して。
この思い出が泡沫のように消えてしまわないように。

明日は他の誰かのために生き、
明日はもう来ないかもしれない。

私たちはそれをわかってる。

…なんて切なく、ギリギリのところで生きてる恋人たちなんだろうとヒリヒリしますね(#^^#)。
 お互いに家庭があったり、恋人がいたり、道から外れた、二人で崖から堕ちるような危うい恋?。
まるで、グスタフ・クリムトの崖の上の恋人たちのようです。

 さて、この曲は、ビリーだけでなく、他にも名唱、名演が多いのも収集癖を刺激します。

ざっと紹介すると、

 歌では、リズム・アンド・ブルースではありますが、ダニー・ハザウェイとロバータ・フラックのデュエットはとんでもなく素晴らしい出来、歌詞の世界がこの世に降りてきたような。
 他、渋いニーナ・シモン、基本のナット・キング・コール、熱い綾戸智恵もなかなか良いです。

ちなみにカーペンターズの同名曲は違うものなので注意すること。

演奏ものではブラッド・メルドー・トリオのVOLUME3、大人の恋らしく切ないピアノ、キース・ジャレットとチャーリー・ヘイデンのjasmineは端正で抑制が効いてて素晴らしく大人のピアノ!

 どれもみんなに聴いて、知ってもらいたい名演奏。
是非探してみてください!
ではまた!


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