そんな日もある|やってらんない
10日前ぎっくり腰になった。
予定をオールキャンセルしてしまった。
少し良くなって喜んでいたら、冷えると痛みが戻り、仕事をすると痛みが増す。
「やってらんない」
ボソッとつぶやいて
「やってらんねぇで生きてる感、感じる時あるよね?」
娘たち双子19歳に、同意を求める。
この、やってらんないって言葉。
先日のコーラスサークルで何回も聞いたな。
┈┈┈┈金曜日のコーラスサークルの練習日に顔を出した。2週間ぶりである。
それぞれが、家事、仕事、子供のことを抱えて、何とか練習に乗り込んでくるパターン。
週に1度の練習は、緩くて来ないメンバーの方が多い。
ここの人達は個人の自由を大切にし、来るのがあたり前という概念がない。
そういうのを許すよ!
というか人それぞれ抱えれているものをここで、分散できたらいいね?
解放するのもありじゃね?
という願いみたいなものがあるんじゃないんだろうか。
じっくり話せてはないが、違いを認める…よく言うとそれ。
もっと上を目指そうよ!
発声練習しようよ!
時間になったら動こうよ!
こういうタイプは
申し訳ないが、うちのサークル向いてない。
ガチのところで習った方がいいよ。
それがダメって言ってるんじゃなくて、ガチでやりたい人もいるはずだから。
趣味で続けるなら楽しい方がいい。
6人集まった。
多い方である。
いつものように。いつもの歌を練習して録音して。みんなで聴く。
さあ帰ろうかと、
コミニュティセンターの階段を降りていく。
先頭にいたSさんの声が響き渡った。
「やってらんない。うちの息子2学期から学校行ってないよ。行くって言ったり行かないって言ったり。今朝もケンカ。」
やってらんない話が
次々に。
階段を通して聞こえてくる。
私は1番後ろにいたので前の方の声が全部聞き取れない。
高い声が続いている。
メンバーの中に、中学の教員で中学生のお子さんがいるママさんがいる。
その人の声も聴こえる。
「私たちの時代は学校って行くしかなかった。でもいまのこの時代って、多様性だのなんだのって。子供もこんがらがっちゃうの。いいよ、自分で決めていいんだよ。好きにしたらいいよって。言われすぎて余計悩んじゃう子もいる。」
なるほどね。
「じゃあどうしたらいいの~。」
「決めてあげた方がいいってこともあるって事?」
「その子によって違うってことか」
選べる不自由
選択できるということの重圧
脳が脱水症状を起こしてして心も疲弊しているようなら、自分で選ぶって酷だよね。
私はそろりそろり階段を降りながら、耳だけは傾けていた。
「仕事もさ、行かなきゃ行けないって思うから行くじゃない?毎日行くか行かないか決めていいよって言われたら、しんどいよね」
そっちの方が
やってらんない。
でもさ、稼がなきゃだもん。
やってらんない。
ああやってらんない。
やってらんないけどやるしかない。
それぞれのやってらんない
をその日は耳にした。
「やってらんない」
投げやりに聴こえるこの言葉は叫びであり、自分を整える術でもある。
私たちは、
やってらんないを分かち合いながら、自分のやってらんないを見つめ直している。
エース(歌うまー)が思い出したように言う。
「うちの娘も学校行けなかったけどさ、トンネル越えてなんとなく歩き始めた。それでも、こうした方がいいとかって言葉が見つからないの。」
Tさんは
中学生時代、自分が不登校だったしい。3日くらいしか学校いってなかったよ?とケタケタ笑う。
そして、3人の母になった。
どんな人生送ってきたん?
今度話聞かせてよ~ってみんなに言われてる。
このサークルでは時々
やってらんないが、飛び交う。家庭のこと 仕事のこと
子供の話。
やってらんない
やってらんない
叫ぼう。
そして
やってやる!
をいつか。
遅くなっても
キメてみたいね。
それでは
