息づかいを確かめた日
先日朝から息子に
「長袖のグレーのシャツがない。もう探してだいぶたつけどない。犯人はオカンしかいない。」
と言われてブチギレてしまった。
洗濯をしてやっているのに
犯人呼ばわり?
我が家は家族が多くて洋服も似たようなものが多く散乱している。まして双子の娘がオシャレに目覚め、どれが誰のものなのか私の頭は追いつかない。メンズもレディースも知ったこっちゃない。
当然間違える。
息子の洋服を娘の部屋のクローゼットへしまうことなんて日常茶飯事。
犯人扱いに怒り心頭。
「捨てちゃったかもしれない。気に入らないなら出ていって。一人暮らしをしなさい。」
煽り言葉に今度は息子がカチンときたらしい。
「一人暮らしはしたいです。こっちだって色々あるんだよ」
そう言って出ていった。
母親と息子の喧嘩なんて、瞬間湯沸かし器のようなもの。お互い言いたいことをいえば翌日には何事も無かったかのように話している。
色々あるんだよ
といった
色々は私には話せないことがほとんどで、私もいちいち聞かないけれどぶつかり合えるのは親子だから。
どんなにムカついても、電車が止まれば家族を思うし、小さな地震でもそう。今の揺れで怖い思いしていないかな?と、小さな子供ではなくなったあの子たちを想う。
赤ちゃんのころ、息をしているかしていないか不安で眠れなかったあの日々。
自分がどんなふうに呼吸をしてきたのかさえも思い出せない。
大人になったな。
あんな言い方しなければ良かった。
玄関まで見送れば良かった。
そんな思いも次から次へと日常はコマ送りされて、忘れてしまう。
娘の愛用しているヘアアイロンを内緒で使ったら、おでこを火傷してしまった。
赤い点々がおでこについて、娘たちに打ち明けると、
「大丈夫??」と悲鳴を上げた。
「使ってもいいのに。私たちがいない時に使ったらダメよ。やり方教えてあげるから。」
保冷剤で冷やした方がいいとか、酷くなったら皮膚科に行かないとダメとか。
お母さんみたいだな。
私の火傷はカサブタになって、前髪に隠れているから人目にはわからない。
あんなに優しい言葉をかけてくれたくせに、
「ほらみて、カサブタになった。」
と言っておでこを見せたら
「良かったね。」
と素っ気ない。
この落差はなんだろう。
家族なんてそんなもの。
優しかったり優しくできなかったり。
だけど、何かあった時に最初に思うのはこの人たち。
インフルエンザの予防接種を打ったのは私だけだ。
「打った方がいいよ。」
と声をかけないと。
声をかけるついでに掃除機もかけないと。
忙しいな。
それでは
ヤスさんの#66日ライラン
勝手に参加中🏃
note de Noël(ノート・ド・ノエル)
書く部でご一緒の喜木凛さんの企画。本日はこちらの企画にも参加しました。
🎁 今日の「灯りのことばくじ」は――
「息づかい」
です。
