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ukys
流れ星の流れかたを知らない
しつこい。もうやめてほしい。
私は泣きそうになる。
溢れでそうな涙を必死で止めながら。
こんなに窮屈でしんどい思いをするなら、外に出てしまおう。
外に出たらなお辛い。
わかってる。そんなことは。
しかめっ面にボサボサに髪の毛を揺らして、とりあえずの防寒着を用意する。
こんな防寒着はもういらないのかもしれない。
立春はとうに過ぎて桜の開花を待つ街の人々の顔を想像する。
「桜も見たいけど花粉がね。ここ数年はひどいものですよ」
あちこちから、そんな声が木霊する。
花粉症というやつは、ある日突然私を襲った。
止まらない鼻水や目の痒みに悩む友人たちを
横目に「自分だけは大丈夫」
自信しかなかった。
そんな自信もむしりとられて、花粉症という知らないひとはいない現代病ともいえる、厄介な世界に私は呑み込まれた。
来月には法事で都内に出るから、それまでに少しは収まればいい。
そんな願いも虚しく散るのなら、抗わず
素直に症状に身を投じてゆっくり目を閉じてみようか。
桜の開花を思い浮かべながら、
ふと流れ星を見たことがないことに気がつく。
「流れ星ってどうやって流れるんだろう?」
誰かに教わったかもしれない。
学校の授業で習ったのかもしれない。
でも私は知らないのだ。
流れ星の流れかたを。
スッーと消えるように?
速度はどのくらい?
感動する?
どんな願い事をしよう??
少女のようにときめいて夜空を見上げて、あれこれと願い事を考えてみる。
今夜流れるかもしれない流れ星。
すぅーと息を吸い込みながら、私は考えてみる。
「しつこい」
「もうやめてほしい」
「お願いだから、てこずらせないでよ」
逃げてきたけど戻らないと。
お風呂掃除の途中だったんだ。
ピンク汚れと黒カビ。
恐怖のお風呂掃除……
闘いは途中なのに、逃げ出してしまった。
カオラさん
それやったんかい選手権応募させて頂きます。
