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地球のナニ 【ショートショート】

地球にはまだまだ未開の地がたくさん残っている。

世界中の冒険者たちは 自分が世界を切り開くのだと意気込み冒険に繰り出していった。

しかし、何故か男性の冒険者が行方不明になる事案が多発した。

神隠しにでもあったかのように忽然と姿を消してしまうのだという。

一部では秘密の発見を恐れた闇の組織が暗躍しているのではないか、という陰謀論がまことしやかに囁かれていた。

酒場はそんな噂や、未開の地への冒険の あーでもないこーでもないと終わることのない議論が盛んに行われていた。

そんな中、ひとりの冒険者が自慢げに言った。

「俺は地球のヘソを素手で登ったことがある。地球もさぞかしこそばゆい思いをしただろう」

酒場にドッと笑いが起こる。
そんなわけないだろー と野次が飛ぶ。

そんな中、静かだが、はっきりとした声が言った。

「地球のヘソがあるなら、地球のナニもあるの?」

酒場はシーンとなる。

そして、さざ波のようにざわざわとしたかと思えば、大嵐のような怒号が酒場を駆け巡った。

「そうだ!どうしていままでその事に気が付かなかったんだ!?」

「ちくしょう!絶対に俺が一番先に地球のナニを発見してやる!」

「いったいどんな勇姿なんだろうか…ゴクリ…」

冒険者は次々と叫び、冒険の準備に取り掛かった。

しかし地球のナニの発見は容易ではなかった。

その最中さなかにも、男性冒険者の神隠しは続いた。

皆怖がったが、好奇心が勝り 冒険者はめげなかった。

まだ見ぬナニを想像して。

冒険している内に、地球の鼻、地球の足首、地球のつむじ等を次々と発見した。

だが、ナニは一向に見つからない。
冒険者たちがナニって一体何だっけ…と疑心暗鬼に陥り始めたころ、事件は起きた。

男性冒険者の神隠しの瞬間が目撃されたのだ。

地球のナニを探している最中に突然地面が裂け、そのワレメに吸い込まれていったというのだ。

そのワレメはすぐに元通りになったという。

ナニの事を考え過ぎて幻覚でも見たのだろうと考えられたが、皆一斉に気が付いた。

そもそも地球にナニなんてないのではないか…

地球のワレメ…

母なる大地…

そうかそういうことだったのか!













地球はメスだったんだッ!









ゴゴゴゴゴ…


大地震が起き、地球上のすべての都市がワレメに飲み込まれた。

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