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健康と戦う男 【エッセイ】

僕は健康マニア。
いつまで経っても健康になれない健康マニア。
趣味は?と聞かれたら「健康」と答える健康マニア。


そんな僕は40歳を目前に控えたおじさんだ。


健康に長生きして子どもの成長を見守り、テクノロジーの進歩を見たい。
いつか宇宙に旅行に行きたいなぁ。

そんな想いを胸に秘め、日夜健康の為に努力している。


なのに…なのに…


風邪をひいた。


激しい悪寒と共に飛来する高熱。

頭が痛い、体の節々が痛い。


おいおいおいおい。


どうなっているんだ。
話が違うじゃないか。

食事、睡眠、呼吸に気を配る僕の健康へのアプローチは間違っているというのか。

これ以上いったい何をすればいいというのか。
僕はベストを尽くしたはずだ。

チクショー…

人造人間になるしかないのか?


そんな事を思いながらクスリを飲み眠るのだった。




しかし、朝起きてみると驚いた。

回復している。

体の痛みは少し残っているが、頭痛はなく熱も微熱に下がっていた。

ゲームの宿屋で眠ったかのような体力の回復。


これが健康の成せる業か。


いかに健康でも病気にならない事は難しい。
病気になってからが本番だったんだ。

健康とは回復力の早さだったのことだったんだ。


フハハハハ!


我はついに健康になったのだ。

さぁこれからはこの状態を維持しなくては。
いそがしくなるぞぉ。


え?

その健康法を詳しく教えろって?


フフフ。


まぁそう慌てなさんな。
実は僕自身もよくわかっていないんだ。

いろんな本を読んで、いいところを掻い摘んで試しているからどれが成功しているのかわからないんだよ。

だからもっと長期間試してみないことには人にはおすすめできない。

そして忘れてはいけないのが、僕の健康法が正しいのかどうかは僕が死ぬまでわからないということ。

でもわからないからこそ、試行錯誤が楽しいのだ。



30年後の自分が「今なにが一番欲しい?」って質問をされて「んー健康かなぁ」なんて言わない未来のために。

今が重要だ。

若さにかまけて健康だと勘違いしているそこのあなた。

目を覚ませ。


健康なうちから健康を維持しないととんでもないことになるぞ。

そう、この記事はエッセイではない。

全人類へ向けた脅迫状であり救済である。

さぁ我に従えっ!





え?

思想が健康じゃないって?

ハハハ。

たしかに体が健康でも思想が不健康じゃ長生きしたって仕方がないのかもね。

やはり僕には爽やかに生きる道しかないんだね。


爽やかなじいさんに僕はなるッ!


ではまた。







時間予告(ウソ)
「健康マニア、健康フリーク、プロ健康家どれにしようかな」
の巻き。







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