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【selfish】「都会」_MVから読み取る気持ちの変化



はじめに

今回はselfishの「都会」について書きます。
この曲を手掛けている山崎あおいさんはタイトル未定の「栞」や「桜味」も手掛けており、本当に素晴らしい作詞作曲家さんだなと思います。
そんな「都会」ですが、selfishのファンの中でも人気曲で、私も大好きな曲です。


【楽曲】


【歌詞】


「都会」はどんな曲?

「地方から上京したアイドルがもがきながらも決意を新たにして、夢を追いかける曲」と解釈しました。
「都会」は佐々木七海さん単独出演のMVがあり、このMVは歌詞の解釈と繋がる部分があるため、MVを中心に解釈を進めていきます。


3つのポイント!


佐々木七海さんの“もしもし お母さん”
黒い靴と白い靴
佐々木七海さんの“もしもし お母さん”



歌詞解釈

ここからは実際の歌詞を見ていきます。

(00:00〜00:22)
もしもしお母さん?わたし。
今1人でご飯食べてたんたけど
わたしたちの曲が急に流れてさ、
なんか、声聞きたくなっちゃった
私のわがまま 許してくれてありがとうね
...もうちょっとだけ頑張るね

https://linkco.re/92m0SG0R/songs/2488918/lyrics?lang=ja

七海さんがお母さんに電話をかけているところから始まります。
自分たちの曲が流れている喜ばしいことなのに、浮かない表情と、もうちょっとだけ頑張るという弱気な言葉。現状は不安な気持ちで一杯なのと、お母さんに心配させたくないという気持ちを感じます。また、“わたしたちの曲が『急に』流れてさ”について、まだ無名と思われるアイドルの曲が、急に流れることは少し考えづらいような気もします。
ここで一つの解釈ですが、地方にいるお母さんは都会の情報が入りづらいので、真偽はわからない。お母さんを心配させまいと、「私たちの曲が急に流れた」と小さく優しい嘘をついたのかなと思いました。


(00:23〜00:48)
メトロから山手線 近道だって覚えて
溶ける 都会 蜃気楼
苦手だったこの街で 友達だって出来たの
今度さ、写真 送るね

https://linkco.re/92m0SG0R/songs/2488918/lyrics?lang=ja

七海さんが改札を出るところからカットが始まります。改札を出てキョロキョロしている様子から、上京直後の様子を表しているのかなと思います。その後、街並みと七海さんのカットが続きますが、どことなく寂しい様子のまま、次のパートに入ります。


(00:49〜01:27)
情けないなあ 弱音を吐いた
だけど夢だった こんな焦燥
ねえ、さっと 想像以上の未来を
叶うまで どれくらい? 会えるまで どれくらい?
やっぱ胸を張れるまで 帰れないや
ありふれた 私でももっと強く光りたい
遠くの君に ちゃんと届くくらいに

https://linkco.re/92m0SG0R/songs/2488918/lyrics?lang=ja

ここから一人での自主練のカットになります。スタジオに着くと、まずは椅子に座ってノートを確認します。これはフリのポイントや曲の解釈を確認しているようで、まだまだ見習いのアイドルであることを表現しているように思います。その後、実際にダンスの練習が始まります。このカットの中で、黒いNIKEの靴がアップで映りますが、黒は「重さ」や「固さ」を表す色でもあるので、どんよりした、不安な気持ちでいる七海さんを表現していると解釈します。


(01:28〜02:06)
最寄りから徒歩7分 より道なんてしないで
ワンルーム 小さく「ただいま」
今朝届いた 心配と愛を詰め込んだ 段ボール
やだな 泣けてきちゃうかも
幼い頃 好きだと言った
この味はもうね 甘ったるいや
でも、なんか がんばれそうな気がしたよ

https://linkco.re/92m0SG0R/songs/2488918/lyrics?lang=ja

ここは自主練が終わり、七海さんが最寄りから徒歩7分の帰路に着くパートです。家に帰ると既に受け取った後と思われる段ボールが映ります。もしかすると、お母さんは電話で娘の不安を敏感に感じ取り、段ボールを送ったのかもしれません。
家で過ごしていると、突然思い立ったように七海さんがシュシュを外し、家を飛び出します。カットにはありませんが、歌詞の通り、段ボールの中にきっかけとなるものがあったのかとしれません。
ポイントが二つあり、まずは「シュシュ」です。シュシュは髪を束ねるものですが、このシュシュを外すことで、迷いという縛りがなくなったことを暗示しており、更にシュシュありとシュシュなしの七海さんをわかりやすく映すことで、時間の経過を表現していると解釈します。
二つめは、家を飛び出すときの靴です。前半の自主練パートでは黒い靴を履いていましたが、家を飛び出す時は白い靴を履いています。これは対比構造にあり、シュシュと同様、迷いが消えた様子や気持ちが軽くなったことを表していると考えます。


(02:07〜02:33)
叶うまで どれくらい? 会えるまで どれくらい?
やっぱ胸を張れるまで 帰れないや
今はただ 自由に わがままに 走りたい
ちゃんと明日に 繋がってる道だから

https://linkco.re/92m0SG0R/songs/2488918/lyrics?lang=ja

家を飛び出して、自主練習のスタジオまで向かうカットです。この時の表情は凛々しく、序盤とは違い吹っ切れた様子です。
途中、シュシュをしていた時の自主練習の回想が流れますが、“ちゃんと明日に 繋がってる道だから”に対応したカットであり、時間の経過と成長を印象づけます。


(02:34〜02:59)
叶うまで どれくらい?
会えるまで どれくらい?
叶うまで 続けたい
会えるまで 続けたい

https://linkco.re/92m0SG0R/songs/2488918/lyrics?lang=ja

スタジオで自主練習をしているカットです。白い服装となっており、靴の解釈と同様、心が軽くなったことを暗示しています。また、ここは落ちサビに当たるパートのためスローモーションで描写しており、次のラスサビをよりダイナミックに魅せています。


(03:00〜03:26)
叶うまで どれくらい?
会えるまで どれくらい?
やっぱ胸を張れるまで 帰れないや
ありふれた 私でももっと強く光りたい
遠くの君に ちゃんと届くくらいに

https://linkco.re/92m0SG0R/songs/2488918/lyrics?lang=ja

迷いがなく、吹っ切れた様子でダイナミックに踊るカットです。歌詞としても、私でもお母さんでもなく、第三者である“君”が登場することで、歌や気持ちを届けるアイドルとしての覚悟を感じさせます。このMVをしっかり見てから、実際のselfishのライブを見ると、また違った気持ちになります。このMVには七海さんしか出演していませんが、他のメンバーも少なからず同じような経験があると想像すると、やっぱり「都会」は特別な曲だな、と思います。


(03:27〜03:43)
もしもしお母さん?
今日もみんなで自主練するんだ
早く私たちのステージ、地元で見せたいな
応援しててね
行ってきます

https://linkco.re/92m0SG0R/songs/2488918/lyrics?lang=ja

ここでは冒頭の“もしもし お母さん”より明るい表情で、かつ声のトーンも嬉しそうです。今日もみんなで自主練するということは、メンバーの士気が高いことも想像させます。
また、早く私たちのステージを見せたいという歌詞からも、自信があることを感じさせます。
そして最後の歌詞です。

行ってきます。

夢を叶えるために、今日もselfishは最高のパフォーマンスを魅せます。

以上が「都会」の解釈です。
MVを見た後にライブ映像を見ると、感慨深い思いになります。
ライブ映像では、最後に七海さんが鍵を開けるフリがあります。このシーン、注目して見るとめっちゃエモいので、今まで何となく見てた方は必見です。


おわりに

私はTIFメインステージ争奪LIVE決勝の予想をしていましたが、優勝してメインステージに行けたとして、一曲目の予想は「都会」でした。
いつかメインステージに立って、“もしもし お母さん”が流れたとき、叶ったんだ、と言葉に表せない気持ちになるんだろうなと思います。


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