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【selfish】『My pace』は自己肯定感爆上がりの名曲

はじめに

今回はTIFメインステージ争奪戦の最後に歌われたデビュー曲、「My pace」をとりあげます。
自由や希望を高らかに叫ぶ曲ではなく、落ち着いた曲調の中でしっかりメッセージが詰まっている「楽曲のselfish」が堪能できる名曲です。


【ライブ動画】

とにかく全員ビジュが強すぎる…。
華月さんの寝癖、からの、気分次第、推しポイントです!


【歌詞】


『My pace』はどんな曲?

selfishの『My pace』は、一見「自分のペースで生きていいんだよ」と背中を押してくれるようなライトな応援ソングに聴こえます。しかしその奥には、「周囲を気にして動けなかった私」が、「自分を好きになって進もうとするまでの物語」が描かれていると思います。
自己主張の肯定でも、単なる内省でもない。揺れながらも、自分の中にある“譲れないもの”を見つけていく。そんな静かな自己対話がこの曲の核心であると解釈しました。


朝寝坊した日の寝癖

朝寝坊した日の寝癖みたいに
行く先は気分次第
マイペースとか言われちゃってさ
頭に浮かぶハテナマーク
フライパンの上のポップコーンみたいに
弾け飛ぶ頭の中
やりたい事が多すぎて
まだベッドから出られないんだ

https://linkco.re/ptmvV3bA/songs/2415907/lyrics?lang=ja

「朝寝坊した日の寝癖」と、あえて朝寝坊と表現しているところが好きなポイントです。寝ぐせ自体はいつでもできるものですが、「朝寝坊した日」という限定をつけることで、“気持ちのスイッチが入らない、ぐちゃっとした自分”を象徴しているように思えます。
マイペースとか言われちゃってさ”という表現から、「マイペース」を否定的に捉えていることがわかります。周囲からマイペースと言われ、ちょっと苦笑いをしながらも、内心は少し傷ついている私の心情が感じ取れます。「ベッドから動けない状況は居心地の良い状態だが、どこか罪悪感がある。本当は行動に起こしたいが起こせない現実」を暗に示しているようで、ここも好きなポイントです。



「マイペース」という言葉の意味の変化

この曲では、「マイペース」という言葉が前半と後半でまったく違う意味を持って登場します。
前半の「マイペースとか言われちゃってさ」は、他人からのレッテルとして語られていて、「気分屋」「ルーズ」といった負のイメージを押し付けられているような、自嘲的なトーンが漂います。
しかし後半では、「Going my way マイペース my love」と、自分の言葉として誇らしく「マイペース」を掲げています。
主人公が「マイペース」を肯定的に捉えることができるようになったことを示しており、4分22秒の短い時間の中で、「マイペース」という言葉の変化を見事に表現していると思います。



マイペースの意味が変わった瞬間

この変化の中核にあるのが、「アイマイミー譲れないよ」という一節です。
「曖昧」な自分を受け入れる優しさにも見えるし、「I / my / me」という英語的な自己主張の連なりにも見えます。どちらにせよ、「私は私でいい」と思えるようになった瞬間を表現しているように思います。
そして、「損得はスピーカーで吹き飛ばす」という歌詞が、それをさらに後押しします。他人の評価軸に振り回される生き方を、くだらない!として、ふっきれた私を表現していると解釈しました。


曲中の「君」と「好きな君」は誰?

曲中の「君」は、第三者というよりも、自分自身を客観的に見ているもう一人の“私”と解釈しました。曲全体に内省的な雰囲気を感じるのと、君を私と置き換えても意味が通じそうだからです。

もしも明日世界が終わったとしても 好きな場所で好きな君と音楽を

https://linkco.re/ptmvV3bA/songs/2415907/lyrics?lang=ja

大切な誰かとの未来を描いているように見えるこのフレーズですが、ここでの「好きな君」は、ようやく好きになれた“私自身”と解釈できると思います。

世界の終わりを感じるほど究極な出来事があったとしても、自分を好きでいたいし好きなことをやるよ!」(やや拡大解釈かも…)

『My pace』は、自己肯定の物語をポップでありながら強いメッセージ性を内包しており、自己肯定感爆上がりの名曲だと思います。



おわりに

実はこの曲のMVは、タイトル未定の山下彩耶さんが出演しています。もちろんタイトル未定に加入前ですが、selfish推しの方、タイトル未定推しの方、私みたいに両方推しの方も、ぜひ見てみてください!


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