【selfish】「NO SUMMER NO BLUE」_追いかけたい夏の夢とは?
はじめに
今回はselfishの6月の新曲、「NO SUMMER NO BLUE」について書きます。メンバー全員が登場するMVとしては初めての曲です。また、TIFを意識した曲になっており、7月のセトリ組まれ率は全曲の中でも圧倒的でした。
※実際にTIF前哨戦と決勝の両方で歌われています。
【楽曲】
【歌詞】
「NO SUMMER NO BLUE」はどんな曲?
「夏の到来とともに溢れ出す、夏の煌めきや未来への希望を爽やかに歌い上げた曲」です。selfishの他の曲と比べると王道アイドルソングだなと思います。
夏を表す描写が豊富で、音に風鈴や蝉の鳴き声などの効果もあり、夏の野外フェスで聴くにはもってこいの曲です。また、あまり深く考えずに純粋に楽しめるのもいいところ。サビのフリ部分や、「青色に包まれ~」のところなど、フリがしやすく会場に一体感をもたらす曲でもあります。
※追記:結局、歌詞の解釈を考えている中で深く考えてしまったので、ライブで聴いたら泣きそう笑
3つのポイント!
夏を感じる要素を歌詞にも音にも詰め込んでいる
巧みな信号の表現
サビ→落ちサビ→ラスサビで夏秋冬春をループ
歌詞解釈ここからは実際の歌詞を見ていきます。
夏の匂い 乗せた風が
シャツを抜けて
アスファルトの陽炎たち
踊り出した
無意識に 歩幅が大きくなってた
心がね 少し急いでるよう
“夏の匂い 乗せた風”
“アスファルトの陽炎たち 踊りだした”
夏が本格的になってきたことを表現しており、「盛夏」の到来を感じさせます。
“無意識に 歩幅が大きくなってた 心がね 少し急いでるよう”
夏を待ちわびていた様子を実際の歩幅で表現しています。次の歌詞の「信号」の表現にも繋がる歌詞なのですが、ここでは、実際の主人公の動きと心が一致した表現になっています。
青から赤へと 信号が変わってく
鼓動は止まれない 止まれない
空を見上げ (雲を掴む)
青い想い馳せた
通常、物事の始まりは「赤→青」で描かれます。しかし、ここではあえて「青→赤」へ、つまり「停止」を表現しています。主人公以外の人や車も止まった状況で、主人公の「鼓動」だけは止まりません。この対比が、「赤=止まる」といった「理屈では抑えきれない感情の高ぶり」を印象づけています。 また、感情の高ぶりを信号機の「赤」で表現し、更にselfishでは珍しい「赤」という色が使われることで、より強烈に鼓動が止まらない様子を印象付けていると思います。
一つ前のパートの“無意識に 歩幅が大きくなってた 心がね 少し急いでるよ”の歌詞と関連付けてまとめると、
「行動は抑制されることもあるけど、気持ちはもう抑えられない!早く夏を満喫したい!」
このような心境と想像できます。
夏が来なきゃ NO SUMMER (NO SUMMER)
青さなんて NO BLUE (NO BLUE)
海と空 重なる
この季節だけのシンフォニー
汗よキラリ光れ (NO SUMMER)
太陽に照らされ (NO BLUE)
風を感じてくよ 何かを追いかけて
ずっとこのままで
ずっといたいんだ
青色に包まれ
夢追いかけたい
NO SUMMER NO BLUE
“夏が来なきゃ NO SUMMER (NO SUMMER) 青さなんて NO BLUE (NO BLUE)”
「NO SUMMER NO BLUE」は、直訳すれば「夏がなければ、青もない」です。「BLUE」は夏特有の感情や風景、体験を指すと解釈します。例えば、夏が始まるわくわくする期待感や、夏に浴衣を着て見る花火などは、夏が来ないと味わうことができません。それらを“夏が来なきゃ NO SUMMER
青さなんて NO BLUE”と表現していると思います。“海と空 重なる この季節だけのシンフォニー”
夏は強い日差しと特有の空気の揺らめきによって、他の季節よりも海と空が重なって見えます。シンフォニーの部分に注目すると、波音やカモメの鳴き声などが連想され、そこに主人公の胸の高鳴りや、大きくなった歩幅の足音なんかも含まれるのではと思います。
“風を感じてくよ 何かを追いかけて”
追いかけているものは具体的に何かは書かれていません。その後の歌詞に、“夢追いかけたい”とありますが、もしも夢だけをフォーカスするのであれば、“何か”としなくて“夢”とすればいいと思います。よって、追いかけるものは、人によって解釈が違っていいということになります。
私は高校生の頃、高校球児でした。
この歌詞を見て、高校時代の野球に打ち込んでいた頃を思い出しました。
“ずっとこのままで ずっといたいんだ”という歌詞からも、どんなに勝ち進んでも高校野球は夏で終わってしまいます。その虚しさやだからこそ負けたくないという気持ちは、ずっとこのままでいたいという気持ちと一致します。
“青色に包まれ 夢追いかけたい”
高校野球という青春の煌めきの中、勝利という夢を追いかける。シンプルにそのようなことを思いました。
聴く人の人生経験によって異なる解釈があっていいと思います。
昼下がりのレモネードで
休憩して
揺らめいてる木漏れ日たち
スローモーション
なんてことない このひと時にも
たくさんね 幸せを貰ってる
激しい鼓動とは対照的な、穏やかな時間について描写したパートです。木漏れ日がスローモーションに見えるほどの満ち足りた感覚や、特別なイベントがなくても、昼下がりにレモネードを飲むだけで幸せを感じられる。夏ってわいわいするだけではないよね?と聴き手に問いかけている感じがして、曲全体に奥行きを与えています。
蝉の音 唄うよ
暑さに溶ける メロディ
私も唄うよ ルラララ
手を伸ばして (今を掴む)
青空に誓うよ
夏と言えば蝉の鳴き声!
夏と言えば!をシンプルに切り取ったパートです。
“蝉の音 唄うよ 暑さに溶けるメロディ”を菜々子さん、“私も唄うよ ルラララ”をゆりさんが歌っています。ちなみに“青から赤へと 信号が変わってく
鼓動は止まれない 止まれない”のパートは、「ゆりさん→菜々子さん」です。「ルラララ」をゆりさんに歌わせたかったとしか思えない…笑。
一番自然に「ルラララ」を歌えるのはゆりさんだけと思います。他のメンバーが歌ったら浮いてしまいそうだなと思っていつも聴いています。ライブでも好きな場面!
夏が過ぎても SUMMER (MORE SUMMER)
胸の奥にも BLUE (MORE BLUE)
あの日の煌めきが
焼き付いて離れないメモリー
来夏に恋焦がれ (MORE SUMMER)
未来へ繋ぐ風 (MORE BLUE)
色褪せることない
青色の季節は
ここのパート、NOがないのです!歌詞をしっかり見るまでは正直気づかなかったし、まだ気づいていない人もいそう。笑
夏が終わっても、胸の中には「SUMMER(夏の煌めき)」と「BLUE(青い感情)」が色褪せることなく生き続ける。そしてその思い出は、次の夏を待ち焦がれる原動力となり、未来へと繋がっていく。シンプルですがそのように解釈しました。
また、ここから終わりまで同じメロディーラインで進行します。(サビ→落ちサビ→ラスサビ)
個人的な解釈ですが、春夏秋冬のループを表現しているようで、面白い仕掛けだなと思います。
落ち葉を踏み締めて
寒い夜を越えて
桜が散り出して
君が顔出す
季節の巡りを短く端的に表現するため、「落ち葉」、「寒い夜を超える」、「桜が散る」と、四季それぞれの終わりのみを表現していると思います。
また、“君が顔出す”の「君」については、夏は夏でも「初夏」を指すと思われます。よって、このパートが季節を巡って「初夏」であり、次の最後の歌詞パートが「盛夏」、一つ前のパートが「晩夏」と見ると、夏も四季も一周していると解釈できます。
夏が来なきゃ NO SUMMER (NO SUMMER)
青さなんて NO BLUE (NO BLUE)
海と空 重なる
この季節だけのシンフォニー
汗よキラリ光れ (NO SUMMER)
太陽に照らされ (NO BLUE)
風を感じてくよ 何かを追いかけて
ずっとこのままで
ずっといたいんだ
青色に包まれ
夢追いかけたい
NO SUMMER NO BLUE
秋、冬、春を駆け足で巡り、再び夏がやってきます。これは、主人公の心が一年というサイクルを通じて、いかに夏を待ちわびているかを示してます。過ぎ去った夏の記憶(MORE SUMMER)を胸に秋冬春を過ごし、親友に再会するかのように「君(=夏)」の再来を喜ぶ。そしてまた、青色に包まれる夏が始まります。
以上が「NO SUMMER NO BLUE」の解釈です。
歌詞もメロディーラインもループしていると書きましたが、夏ってループを題材にした話が多い気がします。私はアニメが好きですが、「ひぐらしのなく頃に」、「サマータイムレンダ」は、まさにループものです。夏はお盆で、亡くなった人が黄泉から帰ってくる(≒ループする)といったところから、夏とループは関連付けされるのでしょうか。
おわりに〜このnoteを書いてTIFに思いを馳せた〜
このnoteを書くまで「NO SUMMER NO BLUE」とTIFとの繋がりはあまり意識していませんでした。しかし、春夏秋冬がループしていることや、多くのアイドルにとって「夢」と語られる対象に「TIF」が多いこと、その「TIF」が夏にあることを考えると、「青色に包まれ 夢追いかけたい」はselfishがTIFのメインステージを目指したストーリーを指しているとも捉えられると思いました。
包まれた青色は青いサイリウムと青く光るブレスレット。私は両方装備していました。まさに一緒に夢を追いかけた時間は色褪せることはありません。
また来年、いや毎年、selfishが青色に包まれて、今度は夢を“叶える”ところを見たいと願っています。
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