【selfish】『夏空』は歌詞に告白の一文が書かれている小説のような曲
はじめに
久しぶりのselfishの歌詞解釈!9月3日の「青の余白」公演までに、今のselfishの曲は全部書きたい。
今日はずっと渚ここあさんが魅力的な曲!と勝手に主張している「夏空」について書きます。
作詞作曲は「喝采」と同じ、「石原玄清」さん。タイトル未定の「夏が来れば」も作詞作曲しています。
【楽曲】
音源と遠目ですがXの公式にライブ映像があるので紹介します。
【歌詞】
「夏空」はどんな曲?
「夏空」は、「偶然二人きりで会うことになった僕と君の、一日を切り取った恋愛物語」と解釈しています。歌詞を読み取っていくと、歌詞中では語られていない関係性や、どのような一日だったかを感じ取ることができます。
個人的な話になりますが、「夏空」を聴くと、高校時代に好きだった子と夏に二人きりで「崖の上のぽにょ」を鑑賞しにお台場に行ったことを思い出します。まさに「夏空」の解釈と重なる部分もあり、そういった意味でも心に残る曲です。
「夏空」のポイント3つ!
・プロローグとエピローグの歌唱が渚ここあさん
・間奏を効果的に使っている
・そのまま告白文ととれる歌詞パートがある
歌詞解釈
ここからはブロック毎にわけて読み取っていきます。
夏がもっと君を好きにする
想いはギュっと溢れてる
波音から始まり、ここあさんの歌唱パート。
これから始まる一夏の恋物語のプロローグのような歌詞です。
“夏がもっと君を好きにする”と歌っているように、夏は夏休み、花火大会、夏祭りなど、特有のイベントが多くあり、恋愛に発展したり、恋愛成就のきっかけになることが多いことから、歌詞もそれを含ませていると解釈します。
いつもよりも早起きで
まだ霞んだ空
今日が楽しみ過ぎて
眠れなかった
2人だけで出かけるなんて
いつぶりだろう?
気合い入れて詰め込んだ
鞄は少し重たい
“2人だけで出かけるなんて いつぶりだろう”
この歌詞から、『過去には2人だけで会うこともあったが、今はなくなってしまった。』という情報が読み取れます。また、後続の歌詞で、“こんなチャンスもう2度と 訪れはしないだろう”とあることから、最初は複数人で予定を組んでいたのに、急なキャンセルやスケジュールが合わなくなり、『意図せず2人だけになってしまった』と解釈しました。
過去に2人で会うこともあった仲なので、幼馴染のような関係性と推測し、せっかくだから2人でも会おうか!となってもおかしくはないかと思います。
誰よりも好きだった
何て誰も知らないから
ドキドキと夏が今この心を
踊らせてくれるんだ
“誰よりも好きだった 何て誰も知らないから”
言葉の通り、『僕はずっと昔から君が好きだけど、君も、ましてや友達すら誰も知らない』と解釈できます。
これは友達が気を使ったりした仕組まれた2人だけのデートではなく、本当に偶然2人きりになったことを含ませており、この後の歌詞にある“こんなチャンスもう2度と 訪れはしないだろう”を際立たせています。
夏がもっと君を好きにする
想いはギュっと溢れてる
夏の魔法 夢のような
今をもっと感じたくて
ずっと君を見てるよ
煌めいた空が眩しくて
揺らめく僕を笑ってよ
こんなチャンスもう2度と
訪れはしないだろう
今しかない瞬間を感じて
“揺らめく僕を笑ってよ”
揺らめくという描写は、緊張などで上手く話せない状況であり、ぎこちない会話や反応をいっそ君に笑ってもらいたいと思っている。
“こんなチャンスもう2度と 訪れはしないだろう ”
何度も記載していますが、本当にたまたま2人きりで会うことになったので、“こんなチャンス二度と訪れはしないだろう”は合点がいきます。
“今しかない瞬間を感じて”
告白するタイミング=今しかない瞬間と解釈できます。
26秒間の間奏
ここで、26秒程の間奏が入ります。
夏空は全体で3分28秒と比較的短い曲であり、より26秒間の間奏が長く感じます。
私の解釈では、この間奏の長さは「デートの回想のようなもの」なのかなと思いました。遊園地やお祭りや花火大会などで、好きな人と一緒に遊ぶ時のあの楽しい気持ちと緊張感が合わさったような時間。それを想起させるために、長い間奏を入れているのかなと思いました。
後悔は後にして
駆け抜ける君と2人で
止まらないこの気持ち
今ここで全て打ち明けよう
“後悔は後にして”、“今ここで全て打ち明けよう”という歌詞から、先ほどまでは告白のタイミングを図っていていましたが、遂に告白を決意したパートと解釈します。
僕はもっと君を好きになる
何年先もその先も
そんな自信だけはある
だからまた次の夏も
君の側にいさせて
前のパートを告白を決意したパートと解釈すると、ここのパートは告白の文、そのものと解釈できます。
また、ここは推しポイントがあります。
このパートの前にやや短い間奏があります。その間奏の時に華月菜々子さんは後ろを向いているのですが、歌う瞬間に前を向き、“僕はもっと君を好きになる 何年先もその先も”を歌います。菜々子さんの、こういった切ない感じの歌詞を歌う表現力は本当に大好きで、すごく惹きつけられます。告白の文そのものであり、緊張の中で発する言葉だと解釈すると、このパートは菜々子さんか最も適していると思う。“そんな自信だけはある〜君の側にいさせて”のパートは絢野かのさんですが、ここはもう告白を言い出して後半の位置付けです。やや緊張はほぐれて明るい感じで、かのさんは表現していると思います。
あまり話すと長くなるので最後笑。菜々子さんは『透明無尽』の“僕らは自由だ”や、『喝采』の“今日よりいい明日へ”など、力強く歌うパートに目や耳がいきがちですが、『Overheat』でも切ない歌詞を見事に歌っていたり、繊細な歌詞を時には丁寧に、時にはエモーショナルに表現するので、自由自在に表現できる魅力的なシンガーです。
どこまでも青い空の下
僕らの夏がはじまる
誰にも邪魔はさせない
2人だけのこの夏を
君とずっとこのまま感じて
告白の後のパート。
直接的に成就したかはわかりませんが、“僕らの夏がはじまる”と複数形になっていることや、“2人だけのこの夏を”と歌っていることから、恐らく成就したものと思います。
忘れないよ今日の空を
ずっとずっと君と
色褪せることはない夏色
ここはエピローグに位置するパートだと思います。
見せ場である“忘れないよ 今日の空を ずっとずっと君と”までをここあさんが歌い、最後の“色褪せることはない夏空”は全員のユニゾンです。
プロローグとエピローグをここあさんが歌う。だからここあさんの曲だと感じるし、短いながらもここあさんの声は印象に残してくるので、しっかり「夏空」の余韻が残ります。
おわりに
「夏空」は短い曲ですが、短編小説を読んでいるような魅力が込められている曲です。
途中の長い間奏は、若いころの夏の思い出や、推しと夏にデートできるならどれだけ楽しいか、など想像して聴くと、もっと「夏空」が好きになるのかなと思います。
後はしつこいぐらい言ってますが、渚ここあさんの良さを認識できた曲になります。波音からここあさんの風鈴のような歌声。歌詞と相まって調和し最高に心地いいスタートを切っています。
ここあさんの卒業まであと少し。
「夏空」、聴きたいな。
追記
2025.10.26 MVを差し込み
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