小さな違和感
特別な成功はない
特別な大きな失敗もない
小さな不平不満は、あるかもしれない。
だが、取り立てて言葉に出すほどでもない。
人生の岐路で少し戸惑ったりもしたが、所謂、平凡に過ごしている。
苦悩に身を委ねた事すら、思い起こせない。
理不尽な事も起きたが、悲しむ以外には術もなく。
逆流に飛び込む程無謀でもない。
小さな岩を避けて流れる、小川の水のような時間を過ごし。
その水は清らかであると言い切るには自信はない。
上流の濁流を含んでいるかもしれないし
川底の苔の色を反映しているかもしれない。
流れ流され、まだ何処にも到達していないが
気が付けば高齢者と呼ばれる歳に。
思い起こせば、
言うほど平凡でもなく、語るほど非凡でもなく。
自身は精一杯、信じた道を突き進んで来たはず。
成功や失敗、平凡と非凡、その基準は何処にあるのでしょう。
幸か不幸かなんて誰にも決められない……
たとえ自分ですらも。
身を捩るような葛藤の中に身を置く時もあったかもしれない。
気づけば、その傍らにも誰かはいた。
波紋は思いがけぬ岸辺
まで届いていたのかもしれない。
静かな葛藤の中に身を置き
今、小川はせかされることなく緩やかに流れている。
自分が何者か分からぬまま、人生の幕は降りるのでしょうね。
