せりふ三題噺 パラシュートクッキンググミ
■セリフ
「で、感想は?」
■三題
・傘
・グミ
・地平線
「で、感想は?いかがなもんでしょうか?」
私は今とても出来の悪い小説のような物を読まされた直後だ。
なんとも言えない感覚…
内容をかいつまんで言うならば、
真っ平らな地平線の彼方に落下傘降下したら、風で流されてグミの木に引っかかった。
グミの実で飢えをしのぎ生還し、グミを使ったジャムで財を築いた人物の自伝のようなものだった。
ダメ出しするのはいかにも簡単、
しかし、コレをわざわざ持ち込みしてくれた気合いと根性は見どころもある。
プロ編集者としては上手く料理するのも腕前なのではないか…。
そんなチャレンジ精神を刺激されるような未知数の文章ではあった。
「うん、か・な・りの荒削りですが、それだけに伸ばせるところもあるでしょう。
アナタはまだ真っ平らで変化に乏しい大地、地平線が見えるような状態です。」
「そうしますと…」
「これを叩き台に練り直してみてくれませんか?形は大幅に変えてもかまいません。」
次回の日程を決めて私は待つことにした。
さて…一体どんな物が出来上がるのか…。
「できました!ご賞味ください!」
持参した作品は確かに練り直され形は変わっていた。
真っ平らな大きい鉄板の上で焼かれたクレープに落下傘、イヤ落花生🥜を使った自家製ピーナッツクリームを塗ったもの。
アクセントにオレンジやグレープ風味のグミを巻いてあった。
椎茸の傘にひき肉を練った餡を詰めて揚げた物をクレープ生地で包んだパラシュート状の物もあった。
練り直す
形を変える
伸ばす
叩き台
地平線
私の発声したワードは随所に入っているようだ、しかしまぁこうくるとは…。
食べてみた。
私はすぐに別部署の同期を呼び出し味見させた。
週刊で発行しているレシピ冊子に早速起用が決まった。
週刊クレープ 新連載!
毎週、ひとつのセリフと三つのキーワードをお題として出します。 セリフと三題、両方を使っても、どちらか一方だけを使ってもかまいません。 ジャンル・食材・調理方は自由。気軽に参加してください。
持ち込みした彼は独自の発想と奇天烈なレシピ文章を書くクッキング作家となった。
そのペンネームは…
こちらに参加させていただきました🍳
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天井裏から愛をこめて!
ナイタラダメヨ
(元ネタはアンジーです、知らない方すみません…。)