シロクマ文芸部 『花びらを』
花びらをつかみ 無慈悲に毟り取る
待ち人が来るか来ないかの二択など
花びらは知る由もないのに
最後の一枚まで 無慈悲に毟り取る
精一杯美しく咲いたのに
種から芽生えてやっとここまで来たのに
無慈悲に毟り取る
誰かの想い人の思惑など
野に咲く花が知る由もないのに
無慈悲に千切り取る
花は愛でよ 無造作に摘むな
我らの根元で騒ぎ 酒の肴にするな
我らが咲き誇る地を敬え
美しきこの星を彩る 華麗なる花びらの舞い
花は散りゆく 季節は移ろう
無常なる時の流れを伝える
命短し舞い散れ桜
風に吹かれ宙を舞う 薄桃色の花吹雪
紛れて 花とともに去りぬ
あなたの想い人は 結局あなたのもとに来なかった
花占いの効果など信じてしまったが故の
愚かなる孤独 永遠なる憂鬱
花びらをつかみ 大空へ放り捨てる
風に乗り花びらは宙を彷徨い
いつかきっと あの人のもとへ届くと信じてた
いつかきっと この想いが届く日が必ず来ると
花は咲けよ 咲き惜しまずに
我らの心で芽吹き パッと咲き乱れ
彼らが咲き誇る野を称え
美しきこの星を彩る 華麗なる花びらの舞いを見る
こちらの企画に参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。
