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アマノ文筆クラブ 『狭き門をこじ開けろ!』

ダイナマイトを仕掛けた。
そうでもしないと、この門は開きそうにない。
5、4、3、2、1、0!

「君の彼氏、浮気してるよ」
「えっ?」
ほら、この破壊力。門が一気に崩れ去った。
誰もが羨む美男美女カップル。
他人がつけいる隙なんて無さそうに思えるが、美男故の疑いを持たせるという反則技に打って出れば、狭き門をこじ開けるというよりブチ壊して、先に進むことも可能となる。
まあ、この後の展開は神のみぞ知る、だが、彼氏が浮気してるのはほぼほぼ確定事項だ。
だって俺、見たもん。
目の前の彼女よりも、さらに狭き門をこじ開けたような美女とラブラブで歩くあいつの姿。
いや、どーなんだろ。
あいつにとっては、門戸はいつも大きく開かれているのだろうか。
イケメンだから。
ただそれだけの理由で。
納得いかないから、ダイナマイトをぶっ放した。
目の前の彼女にとってはショック極まりない事実だろうが、そんな奴とこれからも一緒にいて、取り返しのつかない状況に陥るのを見るのは忍びない。
代わりに俺が付き合いたい。

門は開いたが、それはさらに多くの彼氏候補を呼び寄せる結果となった。
そりゃそーだ。
狭き門と諦めていた男どもが、ガラ空きの門を見て一斉に押し寄せる。
付き合えるかどうかは、その先にある彼女の取捨選択に委ねられる。
さらに狭き門だ。
そしてそこに、件の彼氏が現れて、「俺は浮気なんてしてない!」という主張を訴える。
いやいや、お前はもういいって。
顔面偏差値で闘えない奴は入ってくんなって。
見ろよ。
お前の浮気が原因で、彼女の門前は今やバーゲンセールの開場前だ。
いや、門はふっ飛ばされてるから、もはや屋外フェス状態かな。
とにかく、チャンスを求めたゾンビどもが群れをなすこの無法地帯に、整い過ぎた存在は場違いなんだって。

そこへ、マシンガンを構えた彼女が、颯爽と現れる。
そして、銃を乱射。
どうやら、たとえ浮気を疑われても、あいつのことが嫌いになれないと、群がるゾンビどもを一掃しにかかる。
だけどね、ゾンビは既に死んでるからね。
しぶといよ。
この千載一遇のチャンスを、いや、実はチャンスでも何でもなくただの思い違いだとしても、もう、ゾンビなんで思考能力落ちてます。
ゾンビなんで純粋に、ゾンビなんで一心不乱に、欲しいあなたの脳みそならぬ、ハートを鷲掴みにさせていただきます。

さながらバイオハザード。
いつの時代も女戦士は強い。
浮気男の代わりに彼女を守り抜く意志を固めた男どもが、次々と彼女の拒絶弾に撃ち抜かれてゆく。
血なんて流れない。
流れるのは、いつだって非モテ男達の悲しい涙だけ。


なんのはなしですか、になりつつありますね。
そうです。迷子になってます。
だけどこんなんよくあることで、オチも見えずに走り出すので、気付けばこんな状況に陥ることもしばしば。
ホント、モノ書いてメシ食うなんて狭き門です。
こじ開けるつもりもありません。

こちらの企画に参加させていただきました。
よろしくお願いいたします。

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