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natsuhino
【エッセイ】遠い花火の音 風まかせ文芸部
実家の近くにある大学では、秋の学園祭で花火が上がる。
ずっと昔は、自宅の二階の窓から大きな花火が見えたのに、いつの間にか音しか聞こえなくなってしまった。
見えない花火の音は、どこか悔しい。
「ドンドン」と重低音が長く続くほど、見たいのに見えないもどかしさが募る。
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けれど、「遠くで鳴る、見えない花火の音」にもひとつだけ素敵な思い出がある。
以前、ハンドメイドのコンテストに出品するため、米国・ニューヨーク州の田舎のリゾートホテルに行ったときのことだ。
JFK空港の前で、エアポートホテルのシャトルバスを待っている間、どこか遠くで小さな花火の音がした。
夜空を見上げても花火は見えなかったが、その日がアメリカの独立記念日(7月4日)だったことを思い出した。
不安と期待が混ざり合う旅の始まりに聞こえたその音は、私を応援してくれているようにも思えた。
幸いコンテストの結果も良好で、その旅は最高の経験となった。
今でも「遠い花火の音」を聞くと、あの日NYで感じた高揚感と、少し誇らしい気持ちが蘇ってくる。
※i様、どうぞよろしくお願いします。
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