執念の渦潮リベンジなるか -徳島の海に呑み込まれた涙の理由-
昨日から引き続き、徳島の夜を過ごしている。
昨日は、無念にも渦潮を逃した旨の負け試合について書いた。
実は、今朝ふたたび渦潮を求め、鳴門海峡に繰り出した。
何しろ渦潮のために徳島に来たのである。多少しつこくアプローチしてでも、何とかプライドの高い渦潮に振り向いてもらいたい一心で、今日は「渦潮観測船」という名の戦闘機に乗り込む決意をした。
今日は昨日より大きな波が来るとのことで、期待が高まる。
週末でもあり、パワーを結束させて渦潮を召喚すべく、このような百戦錬磨の風格を備えた「渦潮の守護神」のような方たちも来られていて、実に心強い限りである。

勝利を信じ、いざ乗船!
渦潮が待つであろう大鳴門橋を目指し、グングン進む観測船。緊張感の高まる船上はまるで戦場!YoYo!みたいな変にハイなテンションで決定的瞬間を待つ私。
気分は既にモビィ・ディックを追うエイハブ船長の如くであり、大鳴門橋の真下あたりに付くと、いよいよ乗客たちの間にも、実に厳かな空気が流れ始めた。
そして、、、
乗客からどよめきの声があがった!
ついに奴が姿を現したのだ!
ありゃ何だ?!あいつは、、、ひょっとして、、、ひょっとせずとも、、、おー、渦潮ちゃんだー!!!

ついに涙の対面である。
想像していたほど大きな渦ではなかったが、リアルでは、巻いているのが、はっきりと分かった。
残念ながら写真ではイマイチ伝わり辛いかもしれず、それがもどかしい。
でも、それが逆にいいのかもしれないとも思う。「渦潮って、何か、、、アリかもしれない。。。」みたいにちょっとドキドキしている各位は、写真で伝わり切らない渦潮の巻き具合を、ぜひご自身の目で確かめに行ってほしい。
さて、一応このたびのメインの目的は果たせたわけだが、渦潮を巡る冒険に何だかデジャヴのようなものを感じた。
暫く考えた挙句、その正体が分かった。
渦潮観測は、いつぞやアメリカのサンディエゴで体験したホエールウォッチングにどこか似た冒険だとも思った。
渦潮とは異なり、ホエールの方は大の大人がデッキに集まって、鯨の尻尾見たさに、みんなで「シ〜ッ、静かに!近くにいるよ!」みたいにコソコソやってるのが余計にスリリングでコミカルなのだが。
海のロマンを体験したい方は、そちらも機会があったら挑戦されてはどうだろう。
さあ、今回の教訓は以下のとおりである。
「叶わない恋はあるかもしれない。ただし、辿り着けない渦はない。情熱を持ち続ける限り」
さて、渦潮を愛する同志。仮に一度渦潮を逃すようなことがあったとしても、いつか会えるその日を信じ、いったん溢れ出そうな涙をこらえ、鳴門海峡へのアプローチを続けていってほしい。
その流れ落ちることのない涙を、いつかきっと訪れるであろう渦潮との対面の瞬間のために取っておいてほしい。
そして、みなが渦潮に巡り会えたとき、そのときは人目も気にせず、一緒に喜びの涙を流そうではないか!
さて、渦潮を愛する同志。
今回は、観測船乗り場をバックに、まずは私と一緒に「うず潮サイダー」で今日の勝利に乾杯してほしい。そして、一緒に泣いてくれ。

サイダーの味が少しだけしょっぱく感じたのは、涙の味が混じったものか、それとも単にほんのり塩味サイダーだったからなのか。
さて、今日は渦潮体験の後、色々とあり、「実に長い徳島の1日」となった。
記憶が鮮明な内に、そこらへんのエピソードも書き留めておきたかったが、疲労困憊で、今日はもはや頭がほぼほぼまわっていない。
「実に長い徳島の1日」は別のエピソードとして、私の頭が渦潮の如く回転し始めたら、またお伝えするかもしれない。
深まりゆく徳島の夜をもう少し楽しみたいところではあるが、唐突に寝る!

