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50代未経験がハロワ職業訓練でWebデザインとマーケティングを6か月学んだ結果(続き③-職業訓練校卒業とWebデザイナーデビュー)

7.オンライン学習ゆえのドライな終わり方
 ー6か月も在籍したのに消えてくみんな

ノーコードツールのFigmaとStudioを動画学習でガンガン学び、課題の自己紹介ポートフォリオの作成も終わりました。

不思議だったのは、現役デザイナーの先生による作品のフィードバックが行われなかったことでした。結局赤入れしてもらえたのは、Illustratorで作った実際に通っていた当該スクールの紹介のフライヤーと、Photoshopで作った自由作品、わたしは旅行会社のツアー紹介のバナー、計2個。

あとの、FigmaとSTUDIOで作った自己紹介ポートフォリオはスクール卒レベルで平均なのかそれ以上かそれ以下か、判らずでした。切磋琢磨したかったな。全然ダメなら、上手な方のをみて、真似してって。デザインってクリエイティブだから、個人のもっている感性が出て、在校生とはいえ、きっと多才な多彩な作品が見れたのになって。

そして、わたしは、再就職先である、老舗スポーツメーカーの自社サイトのWebデザイナー職の契約社員のポジションも得て、あ~突っ走って走り切ったな~といった感覚に浸っていました。するとスクール側からデータベースへの登録依頼が届きました。

このスクールは過去の就職実績がエクセルで閲覧でき、任意で生徒さんが登録する方式でした。所属支部、年代、性別、前職の業態と職種、雇用形態(正社員/派遣/パートアルバイト)、再就職先の業態と職種、雇用形態、使った転職サイト、就活を終えてコメント、の形だったと記憶しています。20代~50代までの男女がいらっしゃいました。再就職先の職種をみて、マーケターがわずか、Webデザイナーがわたしが確認した限り一人もいませんでした。

多かったのは、前職と似たようなところに再就職している方々でした。営業なら営業、工場勤務なら工場、エステシャンならエステ、といったふうに。確かに、そこ狙えば、経験職種でキャリアもあり、応募者の中では優位に立てるので、再就職しやすいといったことかもしれません。事実は不明です。

わたしの所属支部の生徒さんの投稿は恐らく1人~2人だったかと思います。一人は20代男性で、マーケターとしてデビュー。もう一人は子育て中の30代女性で行政のマーケティング部門のパート職で採用が決まったことが分かりました。後者は収入が4倍になったとコメントしていて、前職はスポットでイベント主催のサポート要員をされていたとのことで、なんてすばらしい成功例なんだろうって羨ましくなりました。

データベースに載ってこない生徒さんたちは、どうなったんだろう。

もしかすると、スクール側が「就職実績」として把握する働き方と、生徒さん自身が「仕事を始めた」と考える働き方には、違いがあるのかもしれません。実際、在宅でフリーランスとしてデザイナーをやっていきたい、と話している生徒さんもいました。そう考えると、制度が想定している「就職」と、本人が思い描いている「働く」の間に、少しズレがあるケースもあるのではないか。そんなことを感じました。

そして、毎日があっという間に流れてゆき、最終日、午前はオンラインで校長の録画した動画を視聴して、終わり。午後はハロワで手続きがあったりで、バタバタで。あっけなく。

Slackといったチャットツールでつながっているからねって言われたけれど、それも3か月だけ有効であとは弾かれるそうで。1カ月経ってのぞいてみたけど誰もコメントしてる同クラスの生徒さんはいませんでした。先生方とつながってそうな生徒さんもいなかったです。

オンラインゆえ、あんなに張り付いて6か月在籍していたスクール、つながっていたチャットツール、でも、パソコンを閉じると一瞬で消えて行ってしまう関係に、あ~そうか、オンラインってこういうことなんだなって。

スクール側も、生徒さん同士、先生と生徒さんの間でトラブルが起きないよう、境界線を意識している印象を受けました。だから、きっとこれはこれで仕方がないのだと思います。便利で、効率的で、時間も場所も選ばないオンライン学習。その一方で、パソコンを閉じれば、6か月間一緒に学んだ人たちとの関係も、スッと閉じてしまう。便利さとあっけなさ、その両方を知った6か月でした。


8. いよいよWebデザイナーデビュー!!!
  ーあれ?なんか違うぞ。。。

Webデザイナーなんだもん、わたしって。

いつもは選ばないような、上質?の麻素材のグリーンやブルーのシャツを買って、こなれ感を出して出社したいなって。スクール卒がなにを言ってる、という感じですが。

それでも、長年派遣で事務系職種に就いていたわたしは、黒系のワンピースにカーディガン、3センチヒールといったいでたちで、なるべく目立たないよう、オフィスになじむよう、浮かないようにしてきました。事務系だと、ルールに沿って、いつもどおりに動くことで、問題が起きないようにしてきたから。

だから、クリエイティブ系の職業に就くことが、やっぱり嬉しかった。自由を手に入れたみたいに。錯覚ですけどね。

事務所兼工場に着くと、笑顔で挨拶して回りました。(あっ、面接のときのあのさわやか青年だ)。面接日程の調整から出社までメールでやりとりしていたし、面接でも終始笑顔だった彼。いい青年だなって思っていたのに、挨拶すると無視されました。(えぇ~!!!そんなことってある?)まっ、気にしない。

次に、職場見学のときお会いした方、おどけて場の空気を和らげてくれたベテラン女性に挨拶すると、無視されました。軽くショックでしたが。(そういう人っているよね)まっ、気にしない。

席に案内されると、そこには古いパソコン本体とモニター2つがありました。片方のモニターは不具合が起きるということでしたが「使って」と。おそらく昨日まで物置机だったのかなというような場所に、かろうじて「まだ使えるよね」とセッティングした感じでした。マウスを引っ張ると、ゴテゴテに何本にも絡まったコードの重みを感じ、引っ張ると引っ張り返される始末。ちょっと不安を覚えつつも。気にしない。

面接のとき同席していた直属の上司にあたる中年男性が、わたしの隣りに。二人だけの部署でした。あとで知ったのですが、その方も契約社員。そして初日に知ったのですが、わたしのポジションは1年近く人がいなかったようです。

その男性がメールを立上げると、読んでない黒く表示されて残っている1つが見えました。見覚えのあるタイトル。(あれ?わたしが送ったポートフォリオのリンクが入ってるメールじゃん。デザインをみていないって、わたしなんで採用されたんだろう)

その後、総務の男性に呼ばれ別室で提出書類を確認していると、「あなたを採用したのは、受注のほうも手伝ってくれるっていうから。あれがなかったらね」って。

朝からずっとあれ?って思う事ばかり続くな。まあ、初日だからそんな気がするのかも。気にしない。

そして、その男性による豪速のトレーニングが始まりました。1日で取ったメモは何ページにも及びました。

2日目も同じ。猛スピードでしゃべり続け、わたしはノートを取り続け、社内のいくつものシステムの操作をレクチャーされました。1回で覚えないと不穏になる感じがあり、わたしは昼休憩もそこそこに席へ戻り、操作の確認をしました。Campus Noteが1冊終わり、予備のルーズリーフまで使いました。帰りに本屋さんで、新しいノートを買いました。そうだよね。新しい職種、未経験からの挑戦なんだから、このくらい我慢しなきゃ。そう思っていました。

気になったのは、少しでも操作を覚えていないと、ダメ出しが入ること。蔑むというか、貶めるというか。「なにやってんの」という感じ。そういう言い方をする人なんだ、悪気はないんだ、と自分に言い聞かせました。

3日目も豪速のトレーニングは続きました。初日からそうでしたが、その日も、わたしのほうに身体を向けて座っていて、一挙手一投足を見ている。監視されているような感じ。

ちょっとでも別のタブを開こうとするものなら「違う!」って。豪速でレクチャーが続いたため私のPC画面はタブだらけとなっていました。

「お仕事、大丈夫ですか?わたしはこの作業を今からやりますので、終わったら報告します。どうぞお仕事に戻ってください」そうお願いしました。その男性は言うには、この日のために仕事を前倒ししてやっておいたから、当面、何もないのだと。絶望。。。

そして3日目のお昼前、過去にECサイトや自社サイトにUPしたデザイン画像を、解体して1個1個保存する方法のレクチャーが始まりました。「これなんだよ、教えたかったの、やっとここまできた」っとおっしゃいました。総務の男性も来て後ろに立って見ていました。なんだろう、大事な仕事なのかな?

どなたかが作ったデザイン画像は、いくつものレイヤーに分かれていました。スクールでは、あとから自分や他の人が見ても分かるよう、レイヤー名を整理し、デザインごとにひと塊にまとめ、修正しやすいようにしておくと習いました。ところが、そのデータにはレイヤーに登録する分かりやすいワードが入っておらず、数字や英字の羅列だけ。順番もランダムで、どのデザインがどこと一緒になっているのか、見つけるまでに相当時間がかかりました。「これ、大変すぎない?」そう思いました。

3日目の午後一から実際に一人で作業に入りました。1つのバナーを解体するのに、1時間~3時間ほどかかることも分かりました。「できた?」「じゃあ次」「できた?」「じゃあ次」と。どんどん送られてくるデータの電子保管リンク。それをやれってことみたいで。日付をみていくと1年前まで無数にある。

みんなの嬉々としたご様子に(←個人の主観ですけどね)、あとどれくらいあるのか聞くと、「1年分」(やっぱりね)

「うんと……何個じゃなくて、何百個、いや、数千個ってことですよね?」

「当面、あなたの仕事はこれになる、メイン業務、とりあえず3か月、その期間で終わらせて」(終わるワケないだろ)

これをやって、デザインのスキルって上がるのかな?・・・上がらないよね。IllustratorやPhotoshopの操作を忘れてしまわないために、すぐに就職したのに。

途方もない作業が、来る日も来る日も続く。(あ~、あれかな。デザイナーですよって釣って、実際にはデザイン職じゃなかったって、何かで読んだよな)そんなことまで頭をよぎりました。

もし、あの時、これはバナー解体という作業で既存クリエイティブの分析、構造分解っていう作業でねって、これも大事な部分って教えてくれて、デザイン業務と半々でやってねって言われていたら、続けていたかも知れません。

実際に、Yahoo ショッピングと楽天市場のショップサイトにバナー登録する方法など学ぶこともできて、Adobe Dream Weaver がどんなだか触らせていただいて、コードの入り口も見ることができました。

ただ、その男性が、わたしをディスり続けることに疲れてきました。(あ~、また始まった、相手にしないでおこう)軽いジョブをずっと受けているボクサーみたいに、大丈夫、まだ大丈夫って。でも、どこかのタイミングでノックアウトするんだろうなって。

3日目には「あなたって、マウス操作下手ですよね」そのマウス、たくさんのコードが絡まっていて、重くて、引っ張ると元に引っ張られる。その事実を伝えても、「ドラッグアンドドロップが下手ですね」(どこまでエスカレートするんだろう)

ある作業の途中で漢字を忘れちゃって、Yahoo検索に文字を入れたら出てきて。その途端、その男性がミュージカル仕立てで「ちょ、ちょ、ちょっとー!止めてーーーっ!」っと叫んで立ち上がりました。(あ~またか)外部サイトに入るとウィルスに感染するとか、社内データが盗まれるとかそんなことを言っていたように記憶しています。漢字を調べただけで、サイトに入ったりしちゃいけないことくらい、分かってるんだけどな。そのころには反応しない術を身に着けており、無言でみつめると「いや、いいんだけどね、こっちの壊れてるほうのモニターに映してやって」って。システムの関係らしく。

ここは去るしかないかもしれない。もちろん、わたしのスピードが遅かったのかもしれません。でも、1回聞いたことはすぐ覚えて、お昼休みにもう一度操作する。家ではノートを見直し、朝は少し早く出社して操作を確認する。言われてからノートを見るのではなく、感覚的に覚えて、サクサク操作できるように。自分なりに工夫して、必死についていこうとしていました。

過去にも、前任者が溜めた業務を通常業務に並行してやったり、前任者退職済みで引継ぎなしや、上司や同僚が突然いなくなって一人でやるとか。過酷なポジションは経験済み。

だけど、これはなんか違う。

そして、休みの日。大好きなバナー制作しようかな、そう思ったのに、全然できない。まったくイメージが沸かない。愕然としました。手が動かない。

あぁ~、デザインってメンタルにもかかわってくるのかも。もう駄目だ。あそこは終了。また振り出しに戻っちゃうけど、終了だ。退職しました。

「なんで~??」って、驚きしかないって、総務の男性に言われました。


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