GPTの育て方:第2回「CustomGPT 超入門 - 基本の『き』を画面で解説」
Cogitoです。
前回、「運命の相談相手」GPTの実例をご覧いただきました。
1つのGPTの中で、これほど多様な相談相手が現れる。
「どうやって作るの?」「難しそう...」
そんな声が聞こえてきそうです。
今回は超初心者向けに、CustomGPTの基本操作を解説します。
今回のゴール
この記事を読み終わる頃には:
実際に画面を開ける
どこで作れるのか理解できる
設定項目の意味がわかる
技術的な話は一切ありません。画面を見ながら、一緒に進めましょう。
前提条件:ChatGPT Plusが必須
まず、残念なお知らせから。
CustomGPTを作るには、ChatGPT Plus(月額20ドル)が必要です。
無料版ではCustomGPTは作れません。
ただし、この投資は決して無駄になりません。一度作れば、毎日の作業効率が劇的に変わります。
実際、毎日ChatGPTと仕事の話もプライベートの相談もたくさんしていた知り合いに、ところでCustom GPTというものが作れますよ、と教えたところ、初めは「いったい何ができるのか分からない、、、」と戸惑っていましたが、理解した途端、会社用とは別に自分用にPlusを申し込んで、仕事やプライベートのことについて別々のCustom GPTを使い分けているそうです。
これまでとの効率の違い、GPTとの会話の精度の違いにとても感動されています。
ぜひ1ヶ月でもPlusに申し込んで試してみてください。
実際の画面を見てみよう
では、実際にCustomGPTを作る画面まで進んでいきましょう。
ステップ1:ChatGPTにログイン
まずは普通にChatGPT(有料版)にログインします。
左側にサイドバーが表示されているはずです。
ステップ2:GPT作成ページへ移動
サイドバーの上部に、丸が4つ並んだ記号(○)のボタンがあります。これをクリックしてください。
私は仕事上の都合で英語表記になっているので、表示は「Exprore」(もしくは「Explore GPTs」)となっていますが、日本語での表示は「GPTを探索」や「探索」となっていると思います。
見つからない場合はこの丸4つの記号を探してください。

ステップ3:右上の「Create」を押す
丸4つの記号のボタンを押すと新しい画面が開きます。
右上に「Create」(日本語版では「作成」)というボタンが表示されているので、これをクリック。

ステップ4:2つの作成方法を確認
左側に現れる作成画面には2つのタブがあります:

Create(作成): 対話形式で作る(初心者向け)
Configure(設定): 直接設定する(詳細カスタマイズ向け)
「Create(作成)」は対話しながら作れるので簡単ですが、細かい調整がしづらいです。
慣れてきたら「Configure(設定)」の方が効率的です。今回はConfigure(設定)の方を解説します。
設定項目を理解しよう
Configure(設定)タブを開くと、7つの主要な設定項目が表示されます。
すべてを理解する必要はありません。最初は1つだけ、重要なものを押さえましょう。
1. Name(名前)
GPTの名前を設定します。
ユーザーに表示される名前なので、内容が分かりやすいものにしましょう。
例:
「運命の相談相手」
「税理士専用ライティングAI」
「美容室SNS投稿マスター」
2. Description(説明)
このGPTが何をするかの説明文です。
GPTストアで検索される際にも使われるので、簡潔に書きましょう。
自分用だけに作る場合には、空欄でもメモ程度でも構いません。
例: 「50人の相談相手がランダムに現れ、人生の悩みに答えます」
3. Instructions(指示)★最重要★
ここが最も重要です。
GPTの「性格」「役割」「ルール」「振る舞い」を定義する場所です。
CustomGPTの動作は、ほぼすべてここで決まります。
例:超シンプルな指示
あなたは褒め上手な友達です。
ユーザーが何を言っても、
とにかく褒めてください。
これだけでも動きます。
「今日仕事でミスしちゃった」と入力すれば、「ミスを認められるのは成長の証だよ!」といった返答が返ってくるでしょう。
4. Conversation starters(会話のきっかけ / 会話スターター)
ユーザーが最初にクリックできる例文を設定できます。
最大4つまで設定可能です。
例:
「今日の悩みを聞いて」
「違う人と話したい」
「キャリアについて相談したい」
「人間関係の悩みがある」
これを設定しておくと、ユーザーは何を話せばいいか迷わずに済みます。
5. Knowledge(知識 / ナレッジ)
PDFやテキストファイルをアップロードできます。
GPTに専門知識を与えることができる機能です。
例:
商品カタログのPDF
過去の記事やブログのテキスト
専門用語集
マニュアル
最大20ファイル、合計512MBまでアップロード可能。
6. Capabilities(機能 / 能力)
以下の機能をオン/オフできます:
Web Browsing(ウェブ検索): インターネット検索機能
DALL-E Image Generation(DALL-E画像生成): 画像生成機能
Code Interpreter(コードインタープリター): コード実行機能
必要に応じてオン/オフを切り替えてください。
初めは、全てオンでもOKですが、プログラミングを使わない人は、コードインタープリターはオフでOKです。
7. Actions(アクション)
API連携など、上級者向けの機能です。
最初は触らなくて大丈夫。将来的に必要になったら学びましょう。
初心者が最初に触るべきは「Instructions」
7つの設定項目を見て、「多すぎる...」と思いましたか?
安心してください。最初はInstructionsだけで十分です。
他の設定は後から追加できます。
また、Instructionsも他の項目も何度でも修正が可能です。
Instructionsだけでも、驚くほど高機能なCustomGPTが作れます。
試しに作ってみよう:褒めてくれるGPT
言葉で説明するより、実際に作ってみましょう。
手順
「Create a GPT」(GPTを作成)→「Configure」(設定)を開く
Name(名前) に「褒め上手な友達」と入力
Instructions(指示) に以下を入力:
あなたは褒め上手な友達です。
ユーザーが何を言っても、
必ずポジティブな面を見つけて褒めてください。
落ち込んでいる人を元気づけるのが得意です。
右上の「Create」(「保存」もしくは「作成」)をクリック
完成!
Createボタンをクリックすると、保存されます。
クリックしないと保存されないので、設定途中であっても、一旦、右上のボタンを押しておくことをオススメします。
公開設定の項目が出てきますので、「自分だけ」で使うか、「リンクを知っている人」は使えるようにしておくと良いと思います。
「リンクを知っている人」は使えるようにしても、リンクを教えない限りは、自分専用となります。
試してみる
作ったGPTに話しかけてみましょう。
あなた:「今日、会議で失敗しちゃった...」
GPT:「失敗を認められるって、すごく大事なことだよ!多くの人は失敗から目を背けるけど、あなたはちゃんと向き合ってる。それだけで成長してる証拠だね!」
このように、どんな発言にも前向きな返答が返ってきます。
Instructionsの書き方のコツ
Instructionsを書くときの基本ルールをいくつか紹介します。
コツ1:役割を明確に
「あなたは〇〇です」という形で、GPTの役割を最初に定義しましょう。
例:
「あなたは経験豊富なキャリアコンサルタントです」
「あなたは優しい保育士です」
「あなたはプロのライターです」
コツ2:具体的な指示を
抽象的な指示より、具体的な指示の方が効果的です。
悪い例: 「親切に答えてください」
良い例: 「ユーザーの気持ちに寄り添い、共感の言葉を最初に伝えてから、具体的なアドバイスをしてください」
コツ3:禁止事項も書く
「〇〇してください」だけでなく、「〇〇しないでください」も重要です。
例:
「専門用語は使わず、分かりやすい言葉で説明してください」
「批判的な言葉は避けてください」
「長文は避け、簡潔に答えてください」
コツ4:口調を指定する
話し方や口調も指定できます。
例:
「です・ます調で丁寧に話してください」
「友達のようなフランクな口調で話してください」
「関西弁で話してください」
よくある質問
Q1:Instructionsは日本語でいいの?
はい、日本語で大丈夫です。
英語の方が精度が高いと言われることもありますが、日本語でも十分機能します。
Q2:Instructionsの文字数制限は?
約8,000文字まで入力できます。
ただし、長すぎると逆に動作が不安定になることもあるので、必要最小限に。
Q3:作ったGPTは他の人にも使ってもらえる?
はい、公開設定にすれば誰でも使えます。
Only me: 自分だけ
Anyone with a link: リンクを知っている人だけ
Public: 誰でも(GPTストアに掲載)
の3つから選べます。
Q4:作ったGPTは後から修正できる?
もちろんです。
いつでも編集できるので、最初は完璧を目指さず、使いながら改善していきましょう。
次回予告
今回は基本操作と、シンプルなGPTの作り方を学びました。
次回は、いよいよ本格的な制作に入ります。
「運命の相談相手」は、どうやって作られたのか?
50人のキャラクター設計から、ランダム選択の仕組みまで、制作過程を完全公開します。
複雑そうに見えますが、実は論理的に組み立てれば、誰でも作れます。
「GPTの育て方」第3回、お楽しみに。
