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7日間ブックカバーチャレンジ

を終えたので、せっかくだからストックしておきます。

読書記録を見返して、これは確かに良かったと思う7冊を選びました。noteのプロフィールに書いている「言葉、日本酒、美術、法律と、くだらない文章への愛。」のベースが、この本たちにあるのだなと改めて思いました。でも「くだらない文章への愛」だけは出典不明です。

回ってきたバトンはこんな感じ。

〈読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ〉
◆ルール◆
・好きな本を1日1冊、7日間投稿。
・本についての説明は必要なく、表紙画像だけをアップ。
・その都度1人の友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする。(スルーOK!寧ろやりたい方は是非トライしてみてください!)


1日目:『名画を見る眼』(高階秀爾著)

美術史を好きになったきっかけの古典的名著。筆者の鮮やかな文章が、絵の魅力を何倍にも引き上げてくれます。美術史が、政治・経済・歴史などの知識を総動員する「有機的な知」の源泉だと教えてくれた本です。

音楽において楽音が何ら現実の物音を再現していなくても聴く者の魂に訴えかけることができるように、色彩や形態もそれだけでじかに見る者に訴えかけることができるのである。ここで抽象芸術というものが、その成立の理論的根拠を得ることとなるのである。

大学生で初めて読んだときの手控えメモには、上記の一節に添えて「吐くほど納得した」と書いてありました。吐かなくてもいいのに。


2日目:『アジアンタムブルー』 (大崎善生著)

今はあまり小説を読まなくなってしまったのですが、学生時代に読んだこの本だけは色褪せることなく記憶に残っています。静謐で透明感のある文章に惹き付けられ、他の作品もほとんど読んだと思います。

昨年行った新婚旅行先で、小説の舞台であるニース(Nice)と、映画の舞台となった隣の静かな港町ヴィルフランシュ=シュル=メール(Villefranche-sur-Mer)を訪れました。それぞれ趣の違う夜景が印象的でした。


3日目:『私の個人主義』(夏目漱石著)

漱石の講演録をまとめた本です。各名作に滲み出ている彼の思想が凝縮されていて面白いです。下記の一節は特に頭から離れなくて、何事も吟味してから判断せよと日々諭されています。

比較をするだけの材料、比較をするだけの頭、纏めるだけの根気がないために、すなわち門外漢であるがために、どうしても角度を知ることが出来ないために、上下とか優劣とか持ち合わせの定規で間に合せたくなる。

日本文学のうち、何故か漱石だけは読みました。日本人としての謎の義務感に駆られて読んだら、格調高い文章の虜になったというだけかもしれません。他も読んでみたら、案外ドはまりするのかも。読んでみるか。


4日目:『法のデザイン—創造性とイノベーションは法によって加速する』 (水野祐著)

法律は、社会のルールであり、社会の変化を映し出す鏡です。そんな法律がどうあるべきかを前のめりに考えることは、未来を創造することにほかなりません。法律を軸にこれからの社会を描こうとする著者の筆の勢いに、とてもワクワクします。

今の時代、法が社会の急速な変化に追いついていないとも言われます。果たしてそれは本当なのか。技術革新(DX)は法に何を求めるのか。法律問題に限らず、多くの示唆を与えてくれる本です。装丁がウルトラカッコいいので、常にデスクに置いておきたい(置いてないけど)。


5日目:『ちいさな酒蔵 33の物語: 美しのしずくを醸す 時・人・地』 (中野 恵利著)

日本酒の本は結構な数を読みましたが、この本が一番「ほっこり」します。穏やかな旨味のある純米吟醸を、常温でちびちび飲んでいる感覚。造り手に想いを馳せながら呑めば、美味しさ倍増すること請け合いです。

日本中に、私が恋する酒蔵があります。私が恋する酒造家がいます。彼ら彼女らは、何に苛立ち、何を支えに、どんな夢を見て生きているのでしょう。

この手の日本酒ルポタージュ本では珍しく、比較的小さな酒蔵が多く取り上げられています。文章のトーンが静かで落ち着くので、一人ゆっくり夜に呑みたいときの伴侶にしたい本です。


6日目: 『ソシュールを読む』 (丸山圭三郎著)

ソシュールを読むと知的興奮が止まらない。この本については前に以下の記事を書いたので、こちらに任せます。ソシュールは人生の恩師ともいっていいぐらいには、その考え方に色々と影響を受けている気がします。


7日目:『日本酒ドラマチック 進化と熱狂の時代 』 (山同敦子著)

最後も日本酒の本。でも5日目の本より文章が熱い。山同さんの日本酒ルポはとにかく情熱的です。割とメジャーな蔵元のルポが多いのですが、この本は単行本にしてその分厚いボリュームに熱い想いを感じます。

山同さんの代表作品には『愛と情熱の日本酒 』もあります。単行本と文庫どっちもありますが、とにかく日本酒愛に溢れていて、読むと日本酒が飲みたくて仕方なくなります。そのタイミングで飲むお酒は本当に美味しい。

日本酒を愛している人が、愛している日本酒について語った文章って、どの肴よりも最高だと思うのです。



会社の同期から回ってきたバトンを何となく受け取って書いてみたのですが、こうやって思い出の本たちを同じ場所にまとめておくのって良いなと思いました。楽しかったです。

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