「SNSで見せる」前提の文章は、無意識に調整されている
ちょうど2年前の今頃に『新潮』に載せてもらったエッセイがある。"「キラキラ」を拾い集めて形成した、薄い膜の内側で" という文章だ。
当時の私はひどく疲れ果てていて、心はネガティヴなもので埋め尽くされていた。そういうときに「お題自由」である原稿依頼の〆切があるのは辛いもので、適当な文章がなにも出てこない。とはいえ、心を埋め尽くす出来事の内容を仔細に綴る訳にもいかない。そこで、ぼんやりとしながらも、自己批判的な文章を書いて送った。
ここから先は
4,662字

※2022年8月移行はnoteの新機能「メンバーシップ」に移行していくため、定期購読マガジンの新規購読は可能ではありますが、お勧めしません。メンバーシップへの参加をお勧めします。そちらではエッセイ以外にも、掲示板にて散文などを公開していく予定です。あと、メンバーシップは運営マージンが低いので私が単純にありがたいです。
視点 メンバーシップに移行するため、新規購読はお勧めしません
¥500 / 月
暮らしや営みの中で零れ落ちそうなことを掬い上げたり、心や脳に浮かんだ閃きを忘れないよう書き留めたりする、思考や思想の直売所のようなものです。
新刊『小さな声の向こうに』を文藝春秋から4月9日に上梓します。noteには載せていない書き下ろしも沢山ありますので、ご興味があれば読んでいただけると、とても嬉しいです。
