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『レオン』考察|レオンはなぜ観葉植物を育てていたのか【先生、あれ何だったんすか?】

映画を観た後、ずっと気になっていた「あの場面」の意味。 全ての映画を観た男「シネマ先生」(55)と、配信世代の大学生「トック」(19)が、たった一つの問いを掘り下げます。


🎤 トック:先生。レオンって最強の殺し屋なのに、あの観葉植物をめちゃくちゃ大事にしてるじゃないすか。毎日光に当ててやったり、葉っぱ拭いてやったり。あれ、何だったんすか?

🎬 シネマ先生:あの植物はレオン自身だよ。レオンには家がない。家具もない。いつ逃げてもいい部屋で、鉢植えひとつだけ持って暮らしている。あの植物は「土に根を張っていない」んだ。鉢の中だけで生きている。レオンと同じだろう。

🎤 トック:……あ。どこにも根を張れない男が、唯一そばに置いていたのが、同じように根を張れない植物だったってことすか。

🎬 シネマ先生:そうだ。レオンは字も読めない、友達もいない、人生で一度も誰かと本当のつながりを持ったことがない。あの植物だけが彼にとっての家族だった。世話をすることでしか「誰かを大切にする」方法を知らなかった男なんだ。

🎤 トック:それって——マチルダに出会って変わったんすか?

🎬 シネマ先生:変わった。だからラストが効くんだ。レオンが死んだ後、マチルダはあの植物を学校の庭の土に植えるだろう。鉢から出して、初めて大地に根を張らせる。あれはレオンの人生を引き継いだ場面だ。どこにも根を張れなかった男の命が、ようやくどこかに根づいた。あの数秒で、リュック・ベッソンは一人の殺し屋の人生を完結させたんだよ。

🎤 トック:……先生、俺あのシーン泣いてたけど、理由が今わかりました。

🎬 シネマ先生:そう、あの植物は最初から最後まで、レオンの魂の比喩だったんだ。

🎤 トック:でも先生、これって先生の解釈っすよね。他の見方もあるんじゃないすか?

🎬 シネマ先生:あるとも。あの植物は「レオンの中に残っていた、人間らしい部分の最後のかけら」だという読み方もある。殺し屋として感情を殺してきた男が、植物の世話をすることだけで辛うじて人間でいられた、という解釈だな。どちらも間違いじゃない。君が観て感じた読みがあるなら、それが君にとっての正解だ。


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