#457【劇評・絶賛】OVER the 讃歌!劇団四季『マンマ・ミーア!』
今日もお読みくださってありがとうございます!
最近はぷんすか投稿ばかりですみませんでした!!
今日は『マンマ・ミーア!』@KAAT見てきたぞー✨
あー久しぶりの四季めっちゃ楽しかったー!
いつものとおりネタバレありで感想です。


舞台装置や衣装は美しいがシンプルで、バケミュくらいの感じ。
ノートルダムやゴスレのほうがわたしの好みではある。
ミーアのマンマの物語
オバサンの人生讃歌
映画含めてまったくの初見だったので「若い娘が結婚式する話かな」ぐらいの認識で行ったらなんと
ギリシャの島に住む主人公ソフィは20歳、母親ドナが未婚で育てた一人娘で、父親が誰か聞かされていない。ソフィが母親の日記を盗み見てそれらしき3人の男性に手紙を出したところ、結婚式の前日に全員が島に来た。
ってところから始まる話でびっくり!
結婚式でソフィをエスコートするのは果たして誰に……?!
というわけで、話の中心は若い二人でなく母親ドナと三人の元彼。
タイトルどおり「ミーア(わたしの)」の「マンマ(母親)」の物語だったのでした。
オバサンの人生讃歌、とか言ったら怒られそうだけど、でもほんとにそう思ってとっても嬉しかったのでした。
オバ讃歌ばんざい!!
(オバサンの人生讃歌、略してオバ讃歌)
「すべての人生に、きらめきと幸せを。」
「すべての人生に、きらめきと幸せを。」(1) 親世代も子世代も
物語におけるマクガフィンが父親で、母親ドナと三人の元彼の話とはいえ、主人公自身も、父親が誰かわからないことに由来して「自分は何者なのかわからない」と葛藤したり、そのことがもとで婚約者と不和を起こしてしまったりと、若い女性の成長と巣立ちの物語もしっかり描き込まれています。
また、親世代子世代ともにゆかいな仲間たちがやいのやいの出てきてとても楽しい。
子ども世代の話でもあり親世代の話でもあって、母娘連れのお客さんが多いのも納得。
『屋根裏のラジャー』も、子ども世代の話でありながら核心は親世代、っていう流れがとても良かったなぁ。
「すべての人生に、きらめきと幸せを。」(2)子持ちも子なしも既婚も未婚もバツありも
現代的だなぁと思うのは母親ドナの旧友ふたり。
ターニャはバツ3シングル、ロージーは未婚、どちらも子なし。
今でも仲良し、三者三様それぞれの人生を謳歌しています。
映画やミュージカルに金を落とせる層を見込んでいるのか……?
だとしても母娘の話に未婚や子なしを入れてくれてありがとう!
共に楽しめてうれしい。
また、女性だけではなく、3人の父親にしても、「旅人(未婚子なし)」「建築家(バツ1子あり)」「銀行員(婚外パートナーあり、子なし)」とそれぞれ全く異なる個性と経験を持っています。
「すべての人生に、きらめきと幸せを。」(3)ネタバレあり!!
今作が包含するのはそれだけにとどまりません。
物語終盤、作中の重要人物が、バイセクシュアルであることを明かす場面があります。
メインストーリーとは異なるラインで語られるエピソードですが、最後の大事な場面でこのことが明かされることで、その人物のそれまでの行動の理解度が深まる仕掛けになっています。
人生讃歌を超えて OVER the 讃歌!
でねー、それぞれの葛藤や悲喜こもごもが描かれつつ、なんと最後はみんなハッピーエンドなんですよ!すごくない?
ほんっとーに、作中に「すべての人生に、きらめきと幸せを。」というキャッチコピーを体現しててすき。
人生讃歌ちゅうの人生讃歌、人生讃歌を超えている。
OVER the 讃歌!
四季で初の、歌って踊ってカーテンコール
ペンライトOKのカーテンコール
四季のカーテンコールは何度も繰り返しあってうれし楽しい時間ですが、今回は初めて、本編と別衣装で歌って踊って、というアンコール形式のカーテンコールでした。
道理でグッズにペンライトがあるわけだよ。買いましたよもちろん。
大体ペンライトって3,000円くらいするのに1,000円。良心的。
ミニサイズだけど色が変えられる優れもの。
最後にレビューがあるタイプのミュージカルって、最たるものは宝塚で(一幕がお芝居で二幕がまるまるレビュー)、『ムーランルージュ』や『キンキーブーツ』などいくつか見てきました。
最後盛り上がって楽しいよね。お芝居そのものに何かモヤモヤするものがあっても吹き飛ばすほどのとんでもないカタルシスがあります。
それをまさか四季で見られるとは。
めっちゃ楽しかったー!

えー岡村美南さまもドナやってるのか、それも見たいー。デオン&グレイのドナ&サム見たいー(『ゴーストアンドレディ』で岡村さんがデオン、萩原さんがグレイを演じていたので…)。
ついでみたいになっちゃったけど
ABBAの曲について
あ、ABBAの曲について何も書いてなかった……
あんまり好きじゃないんだなーということがわかりました。
曲の作り的に、四季の俳優さんのとんでもない歌唱力が楽しみきれないからかもしれない。
マンマミーアとダンシングクイーンはさすがにわたしも前から知っていて、めっちゃ楽しかったです。
あと、ドナがソフィにウエディングドレスを着せながら歌うスリッピングスルーマイフィンガーズは内容が場面にマッチしていてとても切なくて良かった。
ドナがサムに向かって、ソフィと二人で生きてきた過去を歌うワンオブアスも、ドナ江畑さんのバケモノ級の歌唱力を堪能できて、さらにサム萩原さんとのデュエット最高でした。

