Bluenote初め
年に何度か、音楽や演劇の舞台に誘ってくださる方がいる。
どっちかと言うと野生児系のわたし自身はこういった文化活動に明るいわけでは決してないんだけど、この方がものすごくお好きで、それはもう本当に毎週のようにどこかのホールへ足を運んでおられる。一人でもよく行かれているのだけれど、お友達を誘っていくのもお好きなようで、わたしも、その多くのご友人の中の一人として、声をかけてくださっているようです。
わたしにしてみれば、自分では知りえないアーティストのステージや馴染みのなかった演劇の世界を知ることができる貴重な機会になっている上に、年に数回、という、近況を報告する適度な間隔で誘っていただけるので「気にかけていただけて、本当にありがたないなぁ」という気持ちでご一緒している。
いつもステージ前にはどこかで食事をしてから、というのが流れなのだけど、昨日は「まだ正月休みなんだよねー」と(街を見れば、やってる店は多いのだけど、おそらく贔屓にされてるお店が軒並み休みだったという意味だと思う)いうことで、珍しく食事もBluenote で。

食事の時間の分だけ早くお店に入ると、まだ誰もいないステージにはこれから先に予定されているステージの予告が投影されている。
いつも開演ギリギリに滑り込んでいるからこれを見る機会がなかったんだな。中にはわたしでも名前を知っているアーティストが。大江千里!インコグニート!
すみません、ほんとそんな程度なんですけども…他はわかりませんでした。
大江千里がニューヨークに渡ってJAZZの修行をしていることは、J-waveのインタビューか何かで知っていた。彼の楽曲の中だとわたしは【RAIN】が大好き。多くのアーティストがカバー版を出してるけど、大江千里が歌うRAINが一番好き。とはいえきっと、そんなJPOPのエッセンスなど全く消し去られたJAZZのステージなんだろうなーと思うので、ちょっと気になりつつも興味の度合いはそこまで高まらない。かといって「カッコ悪い振られかた」のJAZZアレンジが聴けてもうれしくないけどね。
インコグニートは懐かしいですねー。高校生くらいの頃だったかな?FM802が開局した当時、めちゃくちゃよくかかってたと思います。しかし人数がとても多くて、この Bluenoteのステージに入り切れるんでしょうか…マイクもいらなさそうです。聞けば、結構な頻度で来日していて、その度に5日間公演とかだそうですがいずれも満席、と言うことなので、日本では根強いファンがいるんですね。わたしら人口ボリューム世代のど真ん中だもんね。

全く不勉強なもので、ソエジマトシキさん、存じ上げなかったのですが、エリッククラプトンが「日本人で気になるギタリスト」として名前を挙げたところから火がついたそうです。ふむ。
音楽に関してはJ-waveさえ聴いていれば大体フォローできてるだろう、と思っていたけど、全然そんなことないですね…
一曲目が終わった後のMCで「Youtubeで…」と言及があり、理解できました。なるほどYoutube!からのBluenote!イマドキだ。ブッキングする側もフォローしなければいけないチャネルが増えて大変ですね。
ステージはギターのソエジマトシキさんの他、キーボード、トランペット(兼Key.)、ベース、ドラムの5人構成。トランペットは女性です。
彼らにとっても初のBluenoteということで、2曲目までは緊張による固さが、聴いてるこちらにも伝わってきてハラハラする。全体的にガチャガチャしてた中で、ミュートをかけたTp. の音がちょっと良かった。
そうだ。ミュートしたトランペットの音がわたしは好きなんだ。後にも先にも思い浮かぶのはEnglishman in New york(sting)だけだけど、唯一至高。あの哀愁は、あのトランペットありき。
4〜5曲目くらいでようやく音にまとまりが出てきた。肩の力が抜けてきたのをこちらも感じ取ることができてホッとする。
そのあとは、ラストまでいい雰囲気のまま走り切っていた。良かった。
このサイズの箱(Bluenote)だと、基本PAでコントロールできる楽器(マイク、キーボード、ベース、ギター)の中で、唯一ドラムだけがPAより生音が優勢になりがちというか、加減が難しいんだろうなと思う。前半、ドラムばかり聞こえすぎてしまいバランスが良くないな、と思うところがあった。もっと大きなホールなら、ドラムもPAでコントロール下に置けるんだろうけども。
帰りのタクシーではそんな感想を話したと思う。すると、ステージによってはドラムセットをアクリル板で囲って物理的に調整することもあるんだよね、と教えてもらった。ほう。やはりそうなんだ。答え合わせ完了。
こうして、わたしは耳だけが肥えていく。
(いつもありがとうございます)
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