【九州大分県国東半島】神仏習合の信仰地巡礼リトリートDay2
大分・国東巡礼リトリート2日目。まずは両子寺(ふたごじ)へ。
Day2
両子寺
昼食 オーガニックカフェ「百種momokusa」
真木大堂
熊野摩崖仏
夕食 フランス料理「ミウラ」
両子寺
天台宗別格本山
六郷満山総寺院
両子寺

国東半島のほぼ中央に聳える両子山を中心に六つの里に分け(六郷)、この地に開かれた天台宗寺院全体を総称しして「六郷満山」と呼びます。宇佐八幡の庇護と影響の下に神仏習合の独特の寺院集団と信仰が形成されました。
両子寺は、両子山の中腹に位置し、718年に仁聞菩薩により開基した「六郷満山」の中山本寺です。
御住職に案内していただいて、お話をうかがい、坐禅体験までさせていただきました。

護摩堂のご本尊は鎌倉時代の不動明王。
大講堂のご本尊は、阿弥陀三尊。

そして奥の院へ向かいます。途中は紅葉の名所。今は青紅葉が綺麗です。


お寺だけど、鳥居があります。

奥の院本殿は『懸造り(かけづくり)』という建築形式で、前半分のお堂は木造で、建物の後ろ部分が岩にめり込んでいるような形で建っています。

奥の院のご本尊は、千手観音立像。両子大権現(男・女二天童子像)、宇佐八幡神像、仁聞菩薩像を祀っています。子授けのご利益があるそうです。


奥の院の後ろは岩屋洞窟になっていて、石像千手観音と不老長寿の霊水があります。


山門に安置されている仁王像は国東最大のもので、その彫りの美しさから、国東半島を代表する仁王像であるといわれています。


国東半島では、自然と、神と、仏が混然一体となって信仰されています。神仏習合というけれど、まずは自然がある。山深く、緑豊かな場所で、石仏もたくさん残されています。

長い歴史の中で残されている、ピュアなものに触れることができて、心が洗われた気がします。
オーガニックカフェ「百種momokusa」
ランチは倉庫2階を改装したグリーンカフェです。オーナーさんは、自家栽培のハーブを使ったお茶やミストを開発されているそう。

店内はグリーンがあふれていて、ここちよい。
「本日の季節のランチ」をいただきました。
人参のスープと野菜のプレート。そして、タケノコ・玉ねぎ・チキンのカツ。

身体によくて、香りもよくて、元気になるカフェでした。
真木大堂
真木大堂(まきおおどう)の名で知られる「馬城山伝乗寺(まきさんでんじょうじ)」は、大分県豊後高田市にあります。国東半島に点在する天台宗の寺院と同様に、八幡神の化身であるとされる仁聞菩薩により養老2年(718年)に開基されたと伝えられています。

往時は大寺院であったようですが、火災により焼失し、仏像のみ大切に守られてきました。現在の真木大堂は、伝乗寺の各寺坊が衰退したので、本尊をこの一堂に集めたものです。

収蔵庫内には、平安から中世にかけて花開いた六郷満山文化の栄華を色濃く残す本尊阿弥陀如来坐像、不動明王立像、大威徳明王像、二童子立像、四天王立像の9体の平安仏が残されています。
真木大堂の本尊である阿弥陀如来は像高216cm。丈六の坐像で檜(ひのき)材の寄木造り。左手を膝に置き右手を肘から曲げた来迎印(らいごういん)をとっています。周囲には仏教における4体の守護神・木造四天王立像が立ちます。
木造不動明王立像は、像高255cmで榧(かや)の寄木造り。背後に勇壮な迦楼羅焔(かるらえん)を背負っています。木彫不動としては日本一の大きさとも言われています。矜羯羅(こんがら)・制吒迦(せいたか)の二童子立像を従えた不動三尊です。
木造大威徳明王像は像高241cm。本地は阿弥陀如来で、六面六臂六足の忿怒相(ふんぬそう)で、神の使いである白い水牛に跨っています。古くより戦勝祈願の本尊として信仰されており、大威徳明王としては国内最大のものとなります。平安の華やかな国東半島の仏教文化を象徴する仏像です。

旧本堂の正面には、国東半島では極めて珍しい木造の仁王像が今もお堂をお守りしています。 仁王像の肩越しの朱塗りの扉には皇室の御紋章があります。
収蔵庫の裏手の階段を登って行くと、小さな鳥居と六所権現があります。さらに山道を登った頂上は、馬城山展望台になっていて、左右に狛犬が守る金比羅宮が祀られています。お寺の上に神様が祀られる神仏習合の典型的な形です。
国東半島には六郷満山文化の遺産として多くの石造文化財が残されています。これらの文化財は半島全域に散在していましたが、真木大堂内の古代公園に遷仏しています。
熊野摩崖仏
大分県には全国の磨崖仏(まがいぶつ)のうち約7割が現存していて、約90か所に400体もの磨崖仏が存在するのだとか。磨崖仏とは、岩壁に浮かび上がるようなレリーフ状の仏さま。

豊後高田市にある熊野磨崖仏(くまのまがいぶつ)には、国内最古にして最大級の2体の磨崖仏があります。国指定の重要文化財で、平安時代の末期の作といわれています。
鬼が一夜で築いたという伝説のある険しい石段を登ると、左手の巨岩壁に不動明王(8m)と大日如来(6.8m)が刻まれています。

受付で杖を借りて、ひたすら歩いていきます。
鬼が作ったというだけあって、階段が歩きにくいんです。

大日如来像は国内最多の磨崖仏を持つ大分県でも最古のもの(平安時代後期)。硬い凝灰角礫岩の岩盤に彫られたにもかかわらず、顔や螺髪の表現が細かく美しい。

不動明王像はやや時代が下るものの、平安~鎌倉時代頃の磨崖仏としては国内最大級です。大日如来像と比べるとやや稚拙な彫り口ではあるが、どこか微笑んだ柔和な表情をしています。

大分では不動明王と水源地の関係性が深く、熊野川の源流に位置する磨崖仏は、付近の集落からも厚く信仰されています。そういわれると、水の音も聞こえるような。同行した方はすごいパワーを感じたらしいです。
ここからさらに石段を更に登ると、熊野神社があります。かつては熊野権現と称される神仏習合の霊場だったそうです。

フランス料理「M・Miura」
歩き疲れた体を癒しに、ローカルな温泉へ。そして夕食はフレンチ!国東半島の杵築市にあるレストランです。漁港のすぐ近くなのですが、今はもう、この辺りでは漁はしていないそうです。

フランス-ラングドックの3星で修行されたシェフのワンオペ。サービスは、高齢のシェフのお母さまがされています。
アットホームで…といいたいところですが、シェフのお料理は本格派なんですよね~ちょっともったいない気がします。

ともあれ、まさか仏教のリトリートでフレンチがいただけるとは思わず、うれしくてワインを2杯も飲んじゃいました。でも、ノンアル族がお飲みになっていたジュースもおいしかったらしく、これから1杯目はジュースという手もあるかもと思ったのでした。




ということで、2日目は終了です。
