死とは何か、生きるとは?少年たちのひと夏から学んだ「夏の庭」が最高だった。
365日チャレンジ137日目。(1日遅れの投稿)
昨日は読書をした。
読んだのは、『夏の庭』
かかった時間は1時間50分。
この本は、夏の文庫フェアの『新潮文庫の100冊』から選んだ1冊だ。


夏のオススメ本を検索すると、この本が紹介されていることが多い。
この本は1992年に出版され、30年以上経っているのにも関わらず重版され続けているベストセラーだ。
【あらすじ↓】
小学6年生の男子3人組が、「人の死を見てみたい」という純粋な好奇心から、町外れの一軒家で暮らす独居老人を「観察」し始めたことから始まる、ひと夏の成長物語です。
主人公の木山、デブの山下、メガネの河辺の3人は、親族の葬儀をきっかけに「死とは何か」「人が死ぬとどうなるのか」強い興味を抱くようになります。
そこで、町外れのボロ屋にひとりで暮らす、もうすぐ死にそうだと噂される老人を標的にし、死の瞬間を見届けるためにこっそり見張りを始めました。
はじめは子どもたちを邪険に追い払っていた老人でしたが、夏休みに入ってからも通い続ける少年たちと次第に言葉を交わすようになります。
荒れ果てていた老人の庭の雑草を抜き、ペンキを塗り替え、一緒にコスモスの種をまくうちに、ギクシャクしていた関係は深い交流へと変わっていきます。
少年たちと関わる中で、生きる気力を失っていた老人は次第に活力を取り戻し、生き生きとした表情を見せるようになっていきます。
※ネタバレ注意
泣いた。
なんとなくラストは老人が死んでしまうんだろうなとわかっていたが、わかっていても涙は止められなかった。
これを読んで最初に思ったのは、孤独って人を殺すということ。

生きる気力が無かった老人が少年達と関わりができたことにより、孤独が癒され、生きる気力が湧いてくる描写は凄かった。

最初は老人に見つからないように少年達は張り込みをするが、早々にバレてしまい、逆に老人が少年達を騙すのに死んだフリをしてVサインする様子とか、心温まる描写もあった。

少年達もそれぞれ抱える闇があり、老人と関わることにより、成長していく姿は読んでいて堪らなかった。
そして老人が自分の人生を少年達に話すシーンは引き込まれた。
私自身、祖父母が亡くなった後になって、もっと話し聞いておけば良かったなと思うことがある。
毎日忙しくて、自分のことで精一杯で、ゆっくり話しを聞く時間も無かった。
いや、あったのだが、TVも見たいし、読書もしたいし、あれもこれもやりたいことがある中で、優先順位的に後回しにしていた。
そのことについて後悔している。
なので、作中で少年達が老人の話しを聞いている様子は、羨ましいものがある。
老人が亡くなった後、夜中に1人でトイレに行くのを怖がっていた少年が行けるようになり成長していた。
「だってオレたち、あの世に知り合いがいるんだ。それってすごい心強くないか!」
この考え方ができるってすごい。
そしてこの言葉であることを思い出した。
6年前に同級生が亡くなった。
同じ年の子が亡くなるということに私はかなりの衝撃を受けたし、自分もいつ死んでもおかしくないんだと思ったら恐怖が湧いてきた。
しかし、親友が言った。
「○○ちゃんがあっちにいると思うと、死んでも怖くないかも」
少年が言った言葉に近しいものがあるなと思った。
親友は少年と同じ境地だったのかもしれない。

とにかくとても素晴らしい本だった。
大人にも子供にも刺さる本だと思う。
それでは。
