可愛い見た目に反して“苦味の輪郭”がはっきりした、あの日の抹茶ラテのこと。
先日、久々に旧友と会いました。
澄み渡る青空が広がる、気持ちのいい日でした。
大阪駅の北側、“グラングリーン”という緑豊かなエリアを、
どこに行くとも決めず、気ままに歩いていました。
久しぶりに会った友人とのそんな散歩が心地よくて。
開放的な景色を眺めていると、
天気予報どおり北風がどんどん強くなり、
少しずつ気温が下がっていくのを感じます。
人の姿もまばらになってきて、
「そろそろ寒いよね」と話していたところに、
ちょうど目の前に素敵なカフェが現れました。

味わいはしっかりと輪郭がありました。
扉を開けると、お客さまでいっぱい。
「みんな、ここにいたんだね」
と思わず友人と顔を見合わせました。
鏡を多用したインテリアは、
外から見た以上に居心地がよくて、
引き寄せられるように席を確保しました。
メニューに“抹茶ラテ”の文字を見つけて、すぐに注文。
その抹茶ラテは、可愛らしいラテアートとは裏腹に、
ひと口飲むとしっかりとした苦味があり、
輪郭のはっきりした味わいのものでした。
冷えていた身体がじんわりと
温まっていくのがわかります。

あたたかい雰囲気のカフェでした。
久々に会った友人と話しているうちに、
思い出のカケラが次々と浮かんできて、
ふと、自分が今どこにいるのか
わからなくなるような瞬間がありました。
輪郭の際立った抹茶ラテが、
あの日の会話のひとときを
やわらかく照らしてくれていたような気がします。
店を出ると、空はすっかり灰色に変わっていて、
冷たいものが頬にぽつりと当たりました。
雨が始まりそうです。
彼女とはしょっちゅう会えるわけではないけれど、
長い時間、お互いのいろんな季節を
遠くから見てきたんだなぁと、
そんなことを思いながら帰りました。
最後までお読みくださりありがとうございました。
📍少しだけ自己紹介させてください。
光森ちづこと申します。京都で生まれ育ち中学生の時に表千家でお茶のお稽古を始めました。
おかげさまで表千家教授の資格を頂戴することができ、今は【正座フリー・着物フリー・畳フリーでお茶が楽しめる!】を合言葉に抹茶を気軽に楽しめるひとときをみなさんにご紹介しています。
「お茶ってなんだか怖そう」
「正座はちょっと…」「着物は素敵だけど、ちょっと面倒な感じがねぇ」「うちには和室がないから…」「抹茶は好きなんだけどねぇ…」
そんなお声をたくさん耳にしたのです。
「日常に気軽な抹茶とのひとときを持つ人が増えたらいいな」そんな思いでお届けしています。
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