夫婦円満の秘訣〜お尻におにぎり携えて〜
僕は不倫をテーマとしたマンガやドラマを好む。そして妻は、そんな僕の趣向を好まない。
しかしこれは、自分も不貞行為をはたらきたいという思いがあるわけではなく、むしろその逆。自分にとって経験したことのない、これからも経験しないであろうテーマだから惹かれるのだ。知らない世界を知りたいという欲なのだ。
そして、多くの作品を見て思うのは不倫って地獄だなということ。いわゆるスル側もサレル側も、その関係者たちもみんなハッピーではない。作品を見れば見るほど思う。
僕は絶対に不倫しない
素敵な教会、多くの人の前で一生の愛を誓い合ったし、天使のような子どもにも恵まれた。何よりも妻を愛している。何もやましいことはないからこそ、僕は冒頭のとおり、自身の趣向をオープンにしている。
そして冒頭のとおり、妻はそれを好まない。ドラマは「私のいない時に見て!」と言われている。なお、仮に僕が不倫をした場合、妻からは以下の制裁を下すと告げられている。
離婚はしない。社会的に抹殺したうえで、以降ATMとなること。
時は5年前に遡る。僕たちはまだ結婚をする前、同棲を始めたばかりだった。
営業職の僕は会食が多く、二次会で女性の接待が伴うお店に行くことも少なくはない。
無論、上司や取引先の社長をヨイショするのがメインの時間なので、それこそ僕にとっては地獄なのである。
妻は上記のとおり、アグレッシブな女性であるが、この時はまだ不安になることだってあった。
妻を不安にさせまいと、会食の時には会食相手、会場を必ず伝える。流れで二次会に行く時にも、スキを見つけてお店の名前を伝えるし、女性がいるお店であれば素直にそうであると伝える。もちろん、連絡先の交換はしない。
それでも不安になることがある。そんなある日のやり取りだ。
絶対に浮気しないでよ〜
しないよ!お店とか相手を伝えても不安?
絶対しないって分かってるけど、なんか不安になる時がある〜
不安にさせるのは嫌なんだよなぁ。
あと何かできることあるかな?なんでもするよ!
振り返ると、なかなかに紳士な対応である。当時やっていなかったことで言えば「位置情報共有アプリ」かなと思っていた。
これを入れればお互いの場所がリアルタイムで分かるし、スマホは手放しようがないから嘘のつきようもない。
むしろ、連絡しなくても場所が分かるのが便利だなと思うくらいであった。これだけは絶対に入れちゃダメだ!と会社の先輩たちは言っていたけど、僕は別に構わないなと思っていた。
う〜ん、そうだなぁ。本当に何でも?
うん、何でも!あれは?位置情報アプ...
あ!じゃあ、これからは私の選んだパンツ履いてよ!
ん???パンツ???
そう、浮気しないパンツ!
ウワキシナイ...パンツ...?
数々の不倫作品を見てきた僕だが、浮気しないパンツには知見がなかった。
妻は、僕が人様の前ではズボンを脱げないようなパンツを常に身に付けることが、浮気の抑制につながると主張をした。
妻の不安が軽減されるのであれば何でもすると言ったのは僕だ。パンツのデザインを委ねることくらい造作もなかった。
妻は何やら楽しそうに僕の新たなパンツ探しを始めた。iPadでAmazonのページをリズミカルにタップしたりスクロールしたりしていた。不安を軽減する方法は思わぬところにあった。
ついでに位置情報共有アプリも入れた。
以降5年。僕は妻の選ぶウワキシナイパンツを身につけている。もちろん、浮気はしていない。
そして僕は気づく。
もはや妻は、僕におもしろパンツを履かせることを楽しんでいるだけだ
ここで、垢BAN覚悟で最近のウワキシナイパンツのエースを紹介したい。
画像出ます。
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僕は今、この破壊的にダサいパンツを履き、このnoteを書いている。お尻におにぎりを携えて。
ちなみにこのパンツ、白もある。加えて「マイメロディ」「シナモロール」「お尻に大きく『愛』」のパンツたちが現在のレギュラー陣。僕は初めてリクエストをした。「ハンギョドン」も加えてほしいと。
皆さまお察しのとおり、このパンツは異性どころか同性に見られるのすら恥ずかしい。ジムやサウナに行く時には神経をすり減らす。
そんな僕をよそに、妻は僕のお尻のおにぎりを見てはケタケタと笑う。選んだのは、君だろう。
このパンツを見て笑うのは世界で一人、君だけだよ。
これが僕たちの、夫婦円満の秘ケツ
