[アニメ感想] Fate/stay night [Unlimited Blade Works]:伏線が平行世界で改修される。入り組んだ物語。
≪ネタバレはありません≫
ダークファンタジー / 全26話 / 完結済 / 日本
放送時期:2014~2015年
ゲームが原作のアニメ。
原作となっているゲームはビジュアルノベルというジャンルで、物語の要所要所での選択によってストーリーのルートが異なってくるやつだ。
このゲームは、一人の主人公と、3人のヒロインからなる、3本のルートから構成された世界となっている。
ルートによって起こる出来事に若干ずれがあり、これらは平行世界ということになっている。
また、伏線が多かったり、ここからさらに派生した物語が大量にあったりして、どれから見たらいいか迷うかもだけど、たぶん、この「Unlimited Blade Works」(劇場版ではなくTVアニメ版)から見ていいのかなと思う。
実は、私はこれしかまだ見てないんだけど、いろいろ調べた結果、ここを原点としてよさげ、と判断したわけです。
違ったらごめん。
アニメ化の1作目は、2006年放送のアニメ「Fate/stay night」で、1つ目のルート「Fate」(セイバールート)が元になっている。で、そっちがこの物語の世界観を一番説明してくれてる。
なんだけど、「Unlimited Blade Works」と内容的にだいぶ被るところもあるし、ちょっと古い感じもするかもである。
そんで、そんでだ。この物語を説明するためには、まず設定を語らないといけないのだが、ネタバレにならない程度にやってみるよ。
まず、舞台は冬木市という架空の街である。
この街では、数十年に一度、「聖杯」と呼ばれる、何でも願いを叶えることができるアイテムが出現することになっている。
それが出る時期となると、7人の魔術師(マスター)が、それぞれサーヴァントと呼ばれる古今東西の英霊を呼び出し契約、聖杯を奪い合う「聖杯戦争」を始める。
英霊というは、かつての英雄が精霊みたいになったようなやつ。
その争いに、主人公の衛宮 士郎が巻き込まれて行くことで物語が始まる。
原作のゲームの3つのルートには、この士郎くんを中心にして、3人のヒロインが登場する。
まずは、士郎くんのサーヴァントとなる、セイバー。
いろいろな偶然が重なって、士郎くんは意図せずサーヴァントであるセイバーを呼び出してマスターになってしまうのだ。
このセイバーが可憐な金髪の少女の姿をした、めちゃ強い西洋の剣士なのである。
ちなみに「セイバー」というのは「剣士」の意味で名前でない。
二人目のヒロインは、士郎くんと同じ高校に通う遠坂 凛。
学校ではお嬢様の優等生を演じてるが、実はかなりの実力の魔術師で、その性格から士郎に「あかいあくま」と言われる。
典型的なツンデレで、実は情に熱かったりもして、チャーミングな一面もある。
「Unlimited Blade Works」は、凛ルートとも言えるのかな? 彼女を中心にした物語が展開する。
三人目のヒロインは間桐 桜。
士郎くんの高校の後輩で、同級生の妹。
押しかけ女房のように、士郎の家にご飯を作りに来ている。
大人しそうなごく普通の女の子に見え、「Unlimited Blade Works」ではあまり出番もない。
彼女の本性が炸裂するのは、3つ目のルート「Heaven's Feel」通称 桜ルートなのだが、それはそちらのお楽しみということで。
そんで、主人公の衛宮士郎なんだけど。このような複雑な物語の中心にいるのに相応しい、普通に見えてだいぶ普通じゃない奴である。
正義感の塊というか、誰もを助けたい、ヒーローにあこがれている男の子がそのまま高校生になったような奴である。
なんだけど、どこか「そうでなければならない」という強迫観念に駆られてる感がある。
彼は、十年前の謎の大火の生き残りであり、自分を助け育ててくれた魔術師に憧れ、彼の話していた理想を道筋に、ただそれだけを道筋に生きている。ように見える。
融通が利かない。まるで人間を傷つけてはいけないようにプログラミングされたAIみたいな感じ…と私は思ってしまった。
真っすぐで爽やかな青年に見えるけど、何か根深いものがある…そんな印象。
そんな彼が、3人の全く異なる性質のヒロインと関わることで、どのように行動するのか…というのが、この物語のキモであるっぽい。
「Unlimited Blade Works」は上述したとおり、二人目のヒロインである遠坂 凛と濃いめに関わることで物語が展開していき、彼女が契約した弓兵のサーヴァント「アーチャー」との関わりなども多く語られる。
一見すると、美少女アニメのように見えるかもしれないけど、物語の内容はかなり血生臭くて男臭い。
そしてエモい。
一種のデスゲームをさせられるタイプの物語なんだけど、その「殺し合い」という単純なルールの背景に、複雑な人間関係や歴史があり、ひとつのルートでは語られないことが伏線として残されたまま、この「Unlimited Blade Works」が終わったり、いろいろ巧妙さを感じさせる物語だ。
この世界の全貌を知るためには、三部作の劇場版「Heaven's Feel」や、「Fate/Zero」を見ないといけないようわだね。
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<あくまでも私的な評価>
ストーリーの面白さ:★★★★☆
ストーリーの意外性:★★★★☆
キャラクターの良さ:★★★★★
映像の美しさ :★★★★★
動きのかっこよさ :★★★★☆
<チェックポイント>
・舞台:日本の架空の街
・キーワード:魔術師/デスゲーム/英霊/ツンデレ
・グロ:少しグロい
・色恋:ある
・お色気:なし
・イケメン:◎
・強い女子:◎
・美少年:〇
・美少女:◎
・原作:ゲーム
・概要:
数十年に一度、冬木市に出現するという「聖杯」を巡る魔術師たちの殺し合いに巻き込まれてしまう衛宮士郎の物語。
※これは私の個人的な感想なので、解釈が違っていたり、注目すべきポイントがずれてたりするかもしれない。
ちがう!ちがうんだよ!!!ってなことになっていたら、どうぞ教えてください。
