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果実狩りのフォークロア(詩)

動脈血の色をした艶やかなベルベットソファに
男たちは深く尻を沈め
膝に跨る女たちの顔などは見もせずに
風に彫刻されたその砂丘の見事な陰影に瞳を震わせている

一期一会の曲線を隅々まで熱心に探検し
一心不乱に砂を掴み 掴めずに逃し またがむしゃらに攫う

跨る裸婦たちは
渇いた砂の中に瑞々しい果実を隠し持っているのだが
どれだけ砂が抉られようとも決して触られないよう
彼らの指が迫る度 奥へ奥へと引っ込め あそんでいる

やがて砂の上にだらしない手形ばかりを残し 去っていく男たちは
砂ばかり詰め込んだ袋を満足気に抱え
陽炎のカーテンをめくり 
彫刻の美しさに惜別の視線を送り送り遠ざかる

静寂が戻ると
女たちはいそいそと砂の深くまで腕を突っ込み
熱を帯びて熟した果実を掘り出し
陽光に浸したり眺めたりした後 口に近づけ歯を立てる

薄皮を破られた果実は静かに弾け
唾液と絡み滴る果汁が砂を這い
男たちの痕跡を躊躇いもなく上塗っていく

その夜 男たちが齧るのは
むせかえるような甘い香りの染みついた
砂の果実
渇いた無味の代物である

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