独断と偏見で語る大河ドラマへの思い3
※俳優名は敬称略
プライベートに時間を取られて、すっかりご無沙汰してしまいました。
初めに申し上げますが、私は元気です!
お休み中、様々な方からいただいたお言葉はnote復活への大きな励みになり、本日ついに実現できたことを心から感謝申し上げます。
◇◇◇
長期間お休みした理由や出来事に関してはまた後日書くとして、満を持して再開するには、やはり大河ドラマの感想記事からのスタートとします。
そこで好きだからこそ言わせてほしい!
最近の大河ドラマには、思うところがありすぎます。
毎週欠かさず観るたびにツッコミどころが多く、書きたい文言が常に頭をかすめながらも、すでに3ヵ月も経ってしまいました。
その間に昨年の「べらぼう」も終わり、時間だけが通り過ぎたことに愕然としております。
今年の大河の記事を書く前に、最近の大河の傾向と、「べらぼう」や「豊臣兄弟!」に関しての総評を語りたいと思います。
定番のキャラクターをどう描く?

今年の大河は制作発表で初めて知ったときは、あらゆるドラマや映画で使い古されたキャラクターに、正直ガッカリしたものです。
確かに秀吉本人ではなく、その弟・秀長の目線というのは目新しいのかもしれません。
それでも、NHKのネタ切れを感じずにはいられませんでした。
というのも、三英傑は大河で何度も何度も取り上げられてきたからです。
AIによると、その三英傑のうち大河登場最多は織田信長で33回の登場ですが、なんと主役だったのは『信長 KING OF ZIPANGU』(1992年)の1回のみ。
豊臣秀吉も同じ33回の登場で、主役は『太閤記』(1965年)と『秀吉』(1996年)の2回。
徳川家康に至っては、登場27回ですが主役としては『徳川家康』(1983年)、『葵 徳川三代』(2000年)、『どうする家康』(2023年)の3回です。
信長の主役が1回だけというのは意外です。
頻繁に登場しているイメージなのは、脇役としての登場が多いからなのでしょう。
三英傑を語るうえで、戦国史最大のキーマンであることは間違いありません。
いずれにしても最近の大河は、ぶっ飛んだ解釈も見られ、「攻めている」印象は否めません。
これまで取り上げてこなかった脇役に焦点を当てるのは、史実の新たな側面に気づける非常に良い視点だと思います。
視点が変われば主観も変わり、物語もまた新しいものになるからです。
すでに発表された来年の大河「逆賊の幕臣」も、松坂桃李演じる小栗上野介が主役と知ったときは、思わず小躍りしてしまいました。
彼こそ、生きて維新を迎えてほしかった人物であり、今からとても楽しみです。
「べらぼう」

武将でもない、政治家でもない、いわばただの市井の人物を主人公に据えたという点では初の試みの「べらぼう」。
これは大河が完全に方向転換したと言えるでしょう。
スッキリしたキレの良いラスト
武将でも政治家でもない、市井の人物を主人公に据えた点では、初の試みとも言える「べらぼう」。
これは、大河が大きく方向転換した作品だと感じました。
何といっても、悪党中の悪党・一橋治済にしっかりと天罰を与えた点は、心の底から痛快でした。
まさに「悪因悪果」のラストは、拍手喝采ものです。
史実では治済は幕府を牛耳ったまま天寿を全うするため、改変は難しいと思っていましたが、写楽の正体と絡めて辻褄を合わせた展開には、思わず唸らされました。
まさかの蔦重の臨終シーンは、暗くなりがちな場面をあえて明るくコミカルに描いていました。
今までの死とは重く暗いものとして描かれ、涙する家族に看取られながら人生を振り返る…そんな定番の描写は、もはや古いのかもしれません。
むしろホッとするほど従来と異なる表現で、令和らしい新感覚の臨終と言えるでしょう。
「豊臣兄弟!」

主役級の脇役で盤石なキャスト
年が明けて「豊臣兄弟!」が始まり、早くも3ヵ月。
今回は序盤の総評として書かせていただきます。
今さら再び豊臣を描くというのは、ある意味かなり攻めていると感じています。
使い古された題材を、この時代にどう表現するのか。
制作発表の段階で大いにツッコミたくなりました。
弟・秀長(仲野太賀)視点という新しさはあるものの、豊臣家を描くこと自体は変わりません。
そんな中で注目したいのが、脇役の信長やお市の方です。
いずれも大河主演経験者ということもあり、登場するだけで圧倒的な存在感を放っています。
主役を食いかねないほどの貫禄ですが、それがむしろ作品全体に安定感をもたらしているのがわかります。
さて、今回の「豊臣兄弟!」も視点を変えてどう描くのか?
かつて「麒麟がくる」では、「本能寺の変」に至る視点を信長から明智光秀に変えて、私は成功したと思っているので、今回も弟・秀長(仲野太賀)目線から見える景色はどのように描かれるのか期待しましょう。
お市の方はまるで正室みたいな…
宮崎あおいは「篤姫」以来、約20年。
年齢を感じさせない可憐さは健在であり、前髪を下ろした髪型も、この時代としては珍しく、若々しさを演出しているように感じます。
ただ気になるのは、まるで信長の正室のような立ち位置で描かれている点です。
相談相手から身の回りの世話まで担う描写は、やや極端にも思えます。
秀吉を嫌っていたという通説とは異なり、親しく会話するシーンもあり、今後の描かれ方が気になるところです。
濃姫(帰蝶)が登場しない点も特徴的で、物語はそのまま進行しそうです。
信長に濃姫という「華」を添えないことで、より泥臭い豊臣兄弟の物語に集中している印象を受けます。
濃姫は謎が多く、自由度の高いキャラクターであるがゆえに、登場させると物語が広がりすぎる側面もあるため、今回は主題に沿った構成を重視しているのでしょう。
↓↓↓濃姫の過去記事
小栗旬の"演じ分け"に萌える
何といても今回の小栗旬が演じる織田信長は大真面目です。
私が好きな「信長協奏曲」のゆるい信長とは対照的で、このギャップも楽しみのひとつ。
180度異なる“演じ分け”に注目しています。
大河では数々の脇役を経て、「鎌倉殿の13人」で主役を務めたことで、さらに貫禄が増した印象です。
同じ人物をここまで振り幅を持って演じられるのは、やはり実力の証。
今回の信長役でも、その演技力を存分に見せてほしいところです。
さあ!役者はそろった!
すでに美濃攻略を終え、竹中半兵衛₍菅田将暉₎は藤吉郎の家臣となり、足利義昭(尾上右近)と明智光秀(要潤)、浅井長政(中島歩)や朝倉義景(鶴見辰吾)そして武田信玄(高嶋政伸)や上杉謙信(工藤潤矢)、さらには荒木村重(トータス松本)、松永久秀(竹中直人)。
すでに何度か登場している徳川家康(松下洸平)も完全に今までとは違う空気を醸しています。
今回の戦国武将オールスターズは非常に個性的です。
彼らが織りなす結末は史実に基づいているものの、その過程や物語の展開は新鮮なものになることでしょう。
おっと、これ以上は豊臣兄弟!のレビュー記事で触れることにします。
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