映画「ぼくとパパ約束の週末」感想
「頭の中が戦争なんだ!」
ドイツ。
自分ルールに縛られ、時にパニックになる自閉症の息子ジェイソンと、仕事に忙殺されるパパ。
ジェイソンの推しクラブチームを見つける為に、1部~3部・全56チームを全て現地で観戦すべく、週末に東奔西走するーー
地球産まれの異星人だと作中でも触れられているように、自閉症スペクトラムは周囲と異なる思考回路、ルール、文化があるのは理解はしている。
今作は、本人が見えている世界や、両親の苦悩が解像度が高めに説明されるので、序盤は結構辛い場面もある。
象徴的なパスタの話。
ソースを、パスタに触れないで提供して欲しいとお願いしても、3本の先にちょっと触れている。
“ソースはパスタに触れてはいけない”
ルールが破られ、
パパが食べるor破棄するの解決案は
“僕の皿の物に手を出さない、シェアしない”“食べ物を捨てない”
の2つのルールに抵触してしまい、頭の中で響くロジックエラーの声にパニックを引き起こし、
「解決してよ!」とパパに叫び続け、周囲から躾がなってないと言われる、、、。
【この程度】と思う周囲と、【大事件】と捉えるジェイソンとの絶望的な隔たりと、その通訳者として立たされる父親の、三者三様の全ての気持ちが痛いほど分かる。
周囲の無理解が悪いのだ!という安易な内容ではなく、絶妙なバランスで自分ルールに縛られるアスペルガー症候群の理解を促すエピソードだと思う。
とはいえ、この推しクラブを探すという動機が、
“地球の皆が熱狂するサッカー。その産まれた時から持っているという「推しクラブ」なるものを、我も得んとす。”なわけで。
予告を見た時から、この他者を知りたい・理解したい欲求は希望しかないな!
これは好きなやつ!と思ってました。
心震えるアンセム
嫌なボディチェックを抜け、スタジアムの階段をのぼり、眼前にピッチが見え、埋め尽くすサポーター、大音量で歌う応援歌。
ここまで来たんだ!という感想と、サポーターの熱量、更に今までの閉塞感も相まって、涙腺がゆるゆる。
ドイツ人や、サッカーファンからしたら、
「俺の推しクラブ出るのかな!?」みたいな気持ちになる映画なのかもしれないが、
有名な所くらいしかわからない私は、ジェイソンと同じ目線で見ていたのかもしれない。
それでも、群衆の熱量って、何故こんなにもエモーショナルなのか( ;꒳; )
鉄道風景は美しく、多種多様なスタジアムや応援歌にワクワクし、父子のジョークにニッコリ。
過度になり過ぎないギフテッド描写やジェイソンの成長速度、母親の存在を蔑ろにしないことのバランス感覚が良い。
大好きな作品になりました٩(ˊᗜˋ*)و
作中で台詞にもなっているタイトル、
原題Weekend Rebels(週末の反乱軍)。
このままでも、カッコイイと思うんだけどなぁ。。。
野球の方が国民スポーツな日本だと、週末はサッカー!のイメージが薄いからなのかなとは思いますが、、。
なんかこぅ、もう少しこぅ、、みたいな、、。
(」´□`)」コゥ

いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします (*‘∀‘)
いただいたチップで猫たちのオヤツ代か、新作映画を観て感想を書かせていただきます٩(ˊᗜˋ*)و”
