上汽集団とGM、合弁契約をさらに20年間、2047年まで延長へ
上海汽車集団(上汽集団、SAIC Motor)とゼネラルモーターズ(GM)は、上海で、合弁契約の延長に正式調印した。契約期間は2047年まで20年間延長される。
約30年にわたる協力と相互信頼を基盤に、
SAIC-GMのスマートEV化
グローバル展開
持続可能な成長
を引き続き推進していく。
その発表がものすごく示唆に富む。30年近い連携に関しては冒頭で少し触れたのみ、あとはほとんどこの1年の対外実績である「至境(Electra)」ばかり。
Electraは良い立ち上がりを見せ始めているが、まだまだ中国で成功している、とは言い難い面もある。しかし今回の両社の発表はElectraを完全に中核に据えた覚悟を示すもの。
中国での合弁契約と言えば、ホンダがやはり広州汽車集団(広汽集団)と広汽ホンダの契約を10年間延長し、2038年までとした。契約を延長したとはいえ、広汽ホンダの先行きは先日ようやく事業戦略説明会があったのみである。
2倍という延長期間の両者の差も相まって、日系には考えさせられる材料となる今回の発表全文は下記の通り。
1997年から続く協力関係
1997年、「上海一号工程(上海市重点プロジェクト)」としてスタートしたSAIC-GMは、わずか23か月で工場建設から生産開始までを実現し、さらに操業開始直後から黒字化するという「上海スピード」で業界記録を打ち立てた。
現在では、製品企画・技術開発・品質検証基準・量産導入という自動車開発の中核となる意思決定権を包括的に持つ、中国初の合弁自動車メーカーへと成長している。
中国での技術開発を主導
SAIC-GMは、パンアジア自動車技術センター(PATAC)を基盤として、中国における合弁メーカーの現地開発モデルを切り開いてきた。これまでに、
約300件の業界標準策定を主導または共同策定
約30年間にわたり世界共通の品質基準を堅持
中国自動車産業における対外開放・国際協力の代表例として発展
してきた。
スマートEV時代への転換
スマートEV時代を迎え、SAIC-GMは「至境(Electra)モデル」によって新たな局面を切り開くとしている。
SAICの先進スマートEV技術と、GMが100年以上培ってきた技術資産を融合し、2025年には「逍遥スーパー統合アーキテクチャー(Xiaoyao Super Integrated Architecture)」を投入。これにより、
BEV(バッテリーEV)
PHEV(プラグインハイブリッド)
REEV(レンジエクステンダーEV)
までを網羅するフルラインアップを構築するとしている。
2030年までに30車種以上の新エネルギー車を投入
ビュイック「至境(Zhijing)」ブランドは、わずか1年で急速に立ち上がり、
MPV
セダン
SUV
の全カテゴリーへ展開。さらに、2030年までに30車種以上の新エネルギー車(NEV)を投入し、中国NEV市場の主力ブランド入りを目指す。
グローバル展開も本格化
今回の契約更新は、SAIC-GMのグローバル展開における新たな段階の幕開けでもある。
まず、ビュイック 至境E7が2026年10月に海外市場へ先行投入される予定だ。
これは、SAIC-GM初の海外向け高級新エネルギー車となる。
同社はこれを契機に、「中国で開発し、世界で共有する」という新しい海外展開モデルを打ち出す。今後は、
中東
アフリカ
南米
メキシコ
アジア太平洋地域
へと事業を拡大していく計画である。
次の20年へ
未来20年へ向け、新たなモビリティの未来をともに切り拓く。
中国と海外のパートナーは、約30年間にわたり肩を並べて歩み、ここからさらに新たな20年へ踏み出す。
今回の契約更新で交わされたのは、信頼であり、未来への確信である。
そして、次の20年に向けた高品質な発展の新たなステージが始まる。
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