上汽VWがMomenta搭載車を「Physical AIV」と呼び始めた件
上汽VWは2026年8月9日、新型「ID. ERA 9X」に関するMomenta最先端の手放し自動運転に関するPVを配信した。
その投稿文において上汽VWは、同新型を「初のPhysical AI車」と位置付け、Momenta最新の「R7世界モデル」を初搭載していると発表。
中国でも特に複雑な道路環境で知られる重慶で、駐車スペースから駐車スペースまでをつなぐ高度運転支援の走行デモを公開した。
ただし、ここで少し冷静に見る必要がある。
動画で実際に披露された走行能力だけを見れば、無保護左折、死角への対応、逆走する電動二輪の回避、狭路での切り返し、地下駐車場から目的地駐車スペースまでの連続走行など、現在の中国における上位ADASでは、すでに珍しいものではない。
今回より重要なのは、「何ができたのか」よりも、VWがそれを何と呼び始めたのかである。
動画投稿の内容
上汽VWは今回の投稿で、ID. ERA 9Xについて次のように表現した。
「極めて狭い死角、複雑に入り組んだ道路網。重慶の“8D都市地形”が最高の試験場となる。Physical AI初のモデル、ID. ERA 9X。Momenta R7世界モデルを初搭載し、Physical AIが余裕を持って難局を突破する全過程を公開する」。
「8D都市」とは、山地に形成された重慶特有の複雑な道路環境を表現する中国での通称だ。
高低差の激しい道路、高架、トンネル、立体交差、急坂などが複雑に組み合わさり、都市NOAなど高度運転支援にとっても難易度の高い環境となる。
そこで上汽VWが走らせたのが、ID. ERA 9Xだった。そして同社は、このクルマを単なる「最新ADAS搭載車」ではなく、「初のPhysical AI車」と呼んでいる。
同社がID. ERA 9XをPhysical AIという概念を前面に掲げる最初のモデルとして位置付けている。
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