広汽ホンダ、アコードPV―AIやEVではまだ実証できていない価値
広汽ホンダは2026年8月6日、アコードの中国オーナーを主人公としたブランドムービーを公開した。
動画に登場するのは、26年間にわたり同じ6代目アコードへ乗り続け、走行距離は60万kmを超えた一人のオーナーである。商売の相棒として中国各地を駆け巡り、子どもの結婚式ではウェディングカーとなり、今では孫の送り迎えにも使われる――。
一台のクルマが一家三代の人生を支えてきた軌跡を通じて、広汽ホンダは「説明書どおりの整備で長く安心して乗り続けられる品質」というブランドの原点を改めて訴求した。
もっとも、現在の中国新車市場では、耐久性だけで競争優位を築くことは容易ではない。AIを活用した運転支援やスマートコックピット、大規模OTA(Over-the-Air)アップデート、車載温冷庫やゼロ重力シートなど、ユーザーが日常的に体感できる新機能の競争は年々激しさを増しており、「壊れないこと」は前提条件として受け止められつつある。
しかし、その一方で見落とされがちな事実もある。現在、中国メーカーが競い合うAI機能や車載LLM、先進運転支援システム、さらには最新EVプラットフォームの多くは、四半世紀以上にわたる実使用で耐久性が証明されたものではない。技術革新のスピードは飛躍的に高まった一方で、「26年間、60万km」という時間そのものを証明できる技術は、現時点ではどのメーカーもまだ持ち合わせていない。
広汽ホンダが今回発信したのは、最新技術への対抗ではなく、「時間だけが証明できる品質」という、自動車メーカーならではの価値である。この動画は、中国市場における競争軸が「新しさ」へと大きく傾く今だからこそ、「長く使い続けられること」の意味を改めて問いかけるメッセージとも受け取れる。
以下は動画内容の日本語化。一点だけ言えば、ホンダは中国でもHONDAを連呼している。動画最後もHONDAだ。しかし今回のオーナーも、「広本(広汽本田の略)」と呼んでいる。少なくとも中国ではHONDAから脱却し、本田(Bentian)、広本を自称するぐらいでないと(広汽トヨタは同じく広汽豊田=広豊であり、広汽トヨタ自身、すでに広豊を自称している)、合弁契約10年延長しても中国には永遠に根付けないと思う。
「26年間、60万km。わが家三世代を支えた一台」
私の名前は鄭建冬。もう定年退職しました。
私が乗っているのは、深いグリーンの6代目アコードです。
このクルマとはもう26年の付き合いになります。走行距離は60万kmを超えました。
昔はこのアコードで仕事のために中国各地を走り回りました。今では孫娘を学校へ迎えに行くのが毎日の役目です。
この一台は、わが家三世代をずっと見守ってきました。
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