東京はドイツ人の憧れ?わたしの社会人生活がスタートした東京|#わたしと東京|ちかよりみち
実は、東京で兄がプロポーズに成功したんです!昨日、ドイツに帰って来て教えてくれたんですが、もう、ビックリしちゃいました!
いつものようにパート先で仕事を始めようとした時、同僚が小走りでやって来て、まさかの報告。
ドイツの首都ベルリンで大学に通う彼女は、仕事仲間の私が東京に住んでいたことを知っているので、ビッグニュースと言わんばかりに、私の顔を見るなり、驚かそうと飛び込んできたのでした。
日本へ旅行をするドイツ人はこれまでも割と身近にいたのですが、人生の大舞台に「東京」を選んだドイツ人カップルの話を直接聞いたのは、今回が初めて。
ご兄弟が日本へ旅行をされている話は、前の週に聞いていたのですが、それがプロポーズのためだったとは知らず、驚きでした。
また、ドイツへ移住する前に東京に住んでいた私にとって、どこか誇らしくもありました。
海外で「東京」の話を耳にする時、大抵の人は目をキラキラさせて、いかに東京での時間が素晴らしかったかを語ることが多いように感じます。
空港に降り立った瞬間から、目に映る全てのものが故郷とは異なり、聞こえてくる言葉や人々の振る舞いも全く違うからでしょう。
交通機関は定刻通り。
安全で、清潔で、人々は礼儀正しく、優しい。
所狭しと並ぶ建物も、整備されており、ロボットや無人化された場所も多く、整然としている。
さらに、エンターテイメントに溢れ、食事も安くておいしい。
これほどの条件が揃った場所は、他に類を見ないとも言えます。
日本は、ドイツとは言葉も文化も何もかもが違うので、まるで別世界。だから、メディアを通してではなく、自分の目で見て、体験してみたいんです。
実は、赤ちゃんの頃に両親が連れて行ってくれたことがあるんですが、記憶がなくて。あの時のことを覚えていたらと思うと残念で仕方がないんです。
目を輝かせ、始終笑顔で話す様子を見ながら、私も同じように冒険を夢見るような気持ちになり、思わず笑みがこぼれました。
日本を。
東京を。
遠い彼方にある「憧れの地」として見てくれる人々が、ここドイツにもいると知り、胸がいっぱいになりました。
ちなみにドイツ語で東京は「Tokio」と綴ります。日本では「Tokyo」の方が馴染みがあるので、違和感を感じますが、決して間違いではないんです。
国際都市のベルリンから見た日本
ドイツの首都ベルリンで暮らしていると、ここが国際都市と呼ばれるにふさわしいと感じることは多々あります。
朝起きてから寝るまでに、何種類もの言語を聞き、異なる文化が共存していているためです。
また、ベルリンの壁や多数の博物館をはじめとした観光名所がある他、国会議事堂もあれば、欧州の中心として、空と陸を繋ぐ交通の要であることも、理由として挙げられます。
そして、その国際都市に住んでいる人たちさえも、「東京」は素晴らしいと口々に言うのです。
東京には行かない方がいい。行ったら帰れなくなる。あんな素晴らしい経験のできる場所はない。
もちろん、日本人である私に対し、わざわざ日本への不満を述べる人はいません。
しかし、多少お世辞が含まれているとしても、こうした誉め言葉には、少なからず、日本で体験した大きな感動が表現されていると思うのです。
わたしと東京
社会人になり、長い時間を東京で過ごした私にとって、東京は思い出が多い場所です。楽しい時も、辛い時も、東京タワーを見ながら過ごしていたあの日々。
もともとは神奈川県の出身ですが、東京には、より多くの機会と可能性があると思い、当時住んでいた横浜から、仕事に趣味に、毎日東京へ通っていました。
ファッションとカフェの街、原宿、渋谷、代官山。
毎朝、通勤電車に揺られながら社会人生活をスタートした新宿。
海外留学から戻り、必死に働いた目黒、品川、天王洲アイル。
国際文化が共存する麻布、六本木。
ドイツ語を学んだ青山。
通訳で回った銀座、新橋、汐留、お台場。
もう、挙げたらキリがないほど、思い出の場所はたくさんあります。
そして、今、ここドイツで暮らしているのも、東京での出会いがあったからなのです。
社会人生活がスタートした東京。
東京からベルリンへ飛び立ったとある日本人の思い出話でした。

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