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被災地に火事場泥棒が出没

 昨日、知人からこんな話を聞いた。

「熊本地震の翌日には、他県ナンバーの怪しげな車が八代市に来ていて、全壊したり、傾きかけたりした一軒家などの様子をうかがっているらしいんですよ。火事場泥棒って、本当にいるんですね。偽造した身分証明書らしきものを首から下げ、表が見えないようにしているそうです。厚顔無恥もいい加減にしてほしいですよね!」

 正直、耳を疑った。

 7月28日に震度7の激震が熊本県を襲った。その翌日には、すでに怪しげな他県ナンバーの車が熊本入りしており、被災した家屋の様子をうかがっていたという。これが事実であり、人の不幸につけ込んだ窃盗を目的とするものであれば、その卑劣さには言葉を失う。

 東日本大震災の時にも、耳を疑うような話を聞いたことがある。10年前の熊本地震でも、被災地で窃盗が発生したとの話を耳にした。今回の熊本地震でも、窃盗を目的とする者たちが他県から入り込んでいるとすれば、信じ難く、断じて許されるものではない。

 警察も他県から応援のパトカーなどが来ているものの、被災範囲が広いため、すべてを監視することは困難であろう。また、ボランティアなどを装い、不在となった家屋へ侵入して窃盗を働く者がいるとすれば、情けないという言葉では済まされない。

 高齢化が進む地域では、避難施設へ身を寄せる人も多い。しかし、貴重品や家財のすべてを持ち出すことなどできるはずもない。そこへ窃盗犯が侵入し、高価な置物や電化製品、その他の金品などを盗み出すとなれば、堪ったものではない。

 昔の「追い剥ぎ」や「盗人」の存在については知ってはいるが、今の時代になってもなお、他者のものを盗む人間が存在することに愕然としてしまうのである。

 田舎になればなるほど、防犯カメラの設置数も少ない。また、人通りがなければ、目撃証言を得ることも難しい。警察がいくら警邏したとしても、その間隙を縫って侵入する。プロの窃盗犯であれば、土地勘がなくとも、事前に周辺環境を調べて犯行に及ぶ可能性は否定できない。

 余震が完全に収まったわけではないので、いつまた激震が襲ってくるのか分からない。その危機的状況下において窃盗犯が暗躍していると聞けば、地域住民による夜間の見回りなど、防犯体制を強化しなければ、留守宅が狙われるのではないかと不安になる。

 Google EarthやGoogle Mapsなどを使えば、家の敷地や建物、周辺道路などを簡単に確認できる。もちろん、これらは本来、私たちの生活を便利にするためのサービスである。しかし、悪意を持つ者が使えば、土地勘のない場所を下調べする道具にもなり得る。

 便利なデジタル社会であるからこそ、その利便性が悪用される可能性も考えておかなければならない。

 被災によって住民が心身ともに疲弊し、日常生活さえままならない状況につけ込んで、他者の財産を奪う。もし、そのような行為が現実に起きているのであれば、「火事場泥棒」という言葉そのものが持つ卑劣さを、改めて突きつけられる思いである。

 なんとも情けなく、そして物騒な話である。

※ヘッダー画像は、人工知能がこの記事を読み生成したもの


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