福州で食べた7 - 鍋の縁で生まれる「鼎辺糊」
翌朝。部屋付きの茶器で、昨日買ったジャスミン茶を淹れて、目覚めの一杯に。窓の外には今日も青空が広がり、西湖の水面が朝日に輝いている。

朝食はホテルのビュッフェへ。老舗五つ星ホテルらしく、福州名物もきちんと揃っていて、好感が持てる。

もっとも、こういうものは町場の専門店で食べてこそ真価が分かる。「食べ過ぎないように」と、家族に念を押し、ひとり一碗にとどめることにした。
僕は福州鶏湯麺線に永安鴨血をトッピング。

連れは魚丸と肉燕を一碗に盛り合わせるという、合わせ技だ。

さて、その結果は。
「やっぱり、どっちも昨日の専門店の方がおいしかったね」
微妙な評価なのだが、連れはどこか満足そうだった。比較対象ができたからこそ分かる違いもある。昨日の店選びは間違っていなかったらしい。
身支度を済ませて、朝食の「本番」へ向かう。今日もまた、三坊七巷だ。

朝の路地は気持ちがいい。白壁に挟まれた細い石畳の道を歩く。頭上では樹齢何百年もありそうなガジュマルが枝を広げ、その梢から無数の赤提灯がぶら下がっている。

大きな通りに出ると、皆が一斉にスマホを向けている先に、巨大なガジュマルがあった。枝葉が丸く茂り、遠目にはまるで緑色のハートのようだ。

確かにこれは撮りたくなる。我が家も例外ではない。しばし足を止めて写真を撮り、また歩き出す。
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