愛猫のガン宣告から、1年。 闘病体験と、愛おしい日々のこと。
「悪性度の低いリンパ腫が見つかりました。つまり、ガンですね」
愛猫の検査結果を聞きに行ったその日のことを、私はずっと忘れないと思います。
身体の奥がすぅっと冷えていくような、世界が止まったような、あの感覚。
診察台に乗った”うちのこ”は、自分の身体のことを知ってか知らずか、「早く帰ろうよ~」と必死に鳴いている。
それなのに、私の心だけが、突然ぽっかりと穴が開いたように空っぽになったのを覚えています。
健康診断から始まった、うちのこの闘病生活
うちのこは、9歳のときにうちにやってきたシニアの保護猫です。
出逢いは、私が1年間だけ通っていた、保護猫シェルターでのボランティア活動。
お掃除中に、ある子と目が合った瞬間、ビビッときてしまったんです。
それからすぐにペット可の物件へ引っ越しをして、無事に里親としてお迎えすることができました。
うちのこと一緒に暮らし始めてから、毎日ほんとうに楽しくて、幸せでした。

最初は「軟便と吐き戻し」だけだった
うちのこは、お迎えしたときからずっとお腹の弱い子で、毎日軟便。
でも、「そういう体質なのかな」と軽く考えていました。
でも、次第に吐き戻しの頻度が増えて、ついにはほぼ毎日、1日2回吐くようになっていました。
猫って、もともと吐きやすい動物。
でも、さすがにこれは多すぎる気がして、健康診断のときに先生に相談したんです。
そして、血液検査の結果、「内視鏡による精密検査をしようか」という話になりました。
精密検査前に言われた、「麻酔に耐えられないかも」の衝撃
精密検査には、全身麻酔が必要です。
でもその前に、先生からこう言われました。
「タンパク質の数値がとても低いので、麻酔に耐えられないかもしれません」
一瞬、耳を疑いました。
「検査すら受けられないかもしれない? うちのこ、そんなに弱ってたの?」
このとき初めて、うちのこの異変が、「軟便と吐き戻しだけ」以上に進んでいたんだと知りました。
その日から、ステロイド剤の服用が始まりました。
不思議なくらいすぐに効果が出て、軟便も吐き戻しもかなり改善されました。
「やっぱり、消化器系に何かあるね」との先生の言葉に、安心と不安が入り混じる複雑な気持ちになりました。
そして2ヶ月後、数値がようやく安定し、内視鏡検査へ。
結果は、消化器型の、低悪性度のリンパ腫。つまり「がん」でした。

全身麻酔、よくがんばったね。
先生に、検査結果を告げられたとき。
私は、現実感がなくふわふわとしたまま、「ちなみに、余命とかあるんですか」なんて、他人事のように聞いてしまいました。
先生は優しく、正直に、「かなり頑張ったケースで、2年が最長かな」と教えてくれました。
このとき、うちのこと暮らし始めて2年。
あと2年ということは、「今、もう折り返し地点」ということ。
でも私は、その“2年”という数字に、従わないことに決めました。
闘病生活、リアルを伝えます。

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