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夏の森19 帰ってきた日本の夏

湿度が高いから気温以上に暑く感じる。そうそう、この感じ。これだよこれ。これが日本の夏だよ。そんな気候が戻ってきて、不快指数は高いのになんだか嬉しくなった。

クヌギの樹液を求めてアカボシゴマダラがやってきた。小さいからオスだろうか。外来種として嫌われているけれども、ぼくは結構この蝶が好きである。

羽のエッジがシャキッとしているアカボシゴマダラ。羽化して日も浅いのだろう。

むしろ最盛期にはこれほど昼間にはみなかったノコギリクワガタたちが今出ている。基本的には夜行性だがなりふりなど構っていられないのだろう。とにかく子孫を残すのだ。

メスを囲う中型(中の小?)のノコギリクワガタ。周辺にはシロテンハナムグリやカナブンが集まっている。

蜘蛛はこれまでにないほど大きな巣を張って獲物の捕獲に余念がない。彼らが狙うのはセミである。ほらここに、ヒグラシが捕まっている。

カメラを向けている人間がいるので離れてしまった蜘蛛くん。ごめんよ。

アブラゼミのような大きなセミでさえ網にかかれば逃げられない。蜘蛛の縦糸は強靭だ。

だいぶ食われたアブラゼミ

樹皮の隙間に同種の昆虫たちが集まっている。みんな穴に首をつっこんで、これで隠れたつもりだろうか。頭隠して尻隠さず。

キマワリの仲間かな?丸見えてますけど。

クヌギの樹液を吸い込む蝶がいた。ずずずずずっと音が聞こえてきそうな勢いで吸い込んでいる。この地味すぎる蝶こそがルリタテハである。外側は完全に樹皮にカモフラージュしているが、内側ははっとするような瑠璃色だ。

ルリタテハのほとんど樹皮な羽模様。


開くとこうなる。めっちゃきれい。

頭上をひらひらと飛んでいたアカボシゴマダラが葉の上に降りた。見れば羽はボロボロだ。年老いた蝶は飛ぶのが遅く、簡単に捕まえられてしまう。この蝶もまた他の昆虫やカナヘビや鳥たちに捕食される運命なのだ。産卵は無事に終えたのだろうか。命は繋いだか。好き好んで来たわけではない異国の地で生きて死ぬことができた。

森の中はツクツクボウシの合唱が響いている。抜け殻もたくさん見つかるようになった。

切り株についたツクツクボウシの抜け殻

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